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フラスカのブログ一覧

2020年12月21日 イイね!

箱替え顛末記 (前編)

さて、一部の方は既にご存じかと思いますが、追突事故にあって足車のプジョー106を失いました、

今を遡ること4月、暑さもひとしおな8月初頭の事です。



前を走る車が左折時に、歩行者をやり過ごそうと停止したので、続いて停車したところ間髪入れずにドンッ!と来やがりました。

正確に言えば、
ドンッではなく、耳にしたのはリアガラスが盛大に砕け散る音だけでしたけれど。






不幸中の幸いというか追突され慣れ(これが2回目death)しているとでもいうのか、身体にはそれほど大きなダメージは負いませんでしたが、106の方はリアセクションが大破と重症です···






真後ろから追突されたのに微妙にオフセットしているのは何故なんだろう?

追突車両のドライバーが無意識にハンドル切ったのかね?

なんて事を現場検証に来た交通課の警察官と詮索したりして、

(追突された場所が緩く右にカーブしてました)



この方、会話してみると大層な車好きで、
「程度の良い106はもうすっかり少なくなってしまったから···何とか直せるとイイね」と、
マイナー的存在なこの車の事も良くご存知なのでした。



当時は夏真っ盛りの猛暑日、
不自由な身体の私を気遣って積載車を待つ間、
「エアコン効かせるからアノ中(白黒のワンボックス)で休んでいたら?」

「これから出勤?それとも病院?コレで送ってあげるヨ」

親切にもそう勧めていただきましたが···
予てより素行の芳しくナイ私の事ですから、警察車両にお世話になっている所をもし誰かに見られでもしようものなら

『アイツいよいよお縄になりよった』

等という噂が拡散するのは火を見るより明らかなので
(泣)
気持ちだけありがたく頂戴しておきました。





派手にグッシャリ逝っちゃってますが、この時はまだフレーム修正で直せると思っていたんです。

以前、旧車の整備に携わっていた関係で、数名の凄腕の板金工と面識がありましたから。

どのくらい凄腕かといいますと、
シートメタルからパネルを叩き出すなんてのは朝飯前で、

オリジナルにはない造形も、これが元々のデザインですよと言われても分からないほど至って自然に納めてみせる。



スパイダーを知らない方はもとより、よくご存知な方からしても違和感なく受け入れられるのではないでしょうか?



実際はワイドトレッド化の為にかなりのオーバーフェンダーなんですけれど、



オリジナルの優雅なボディラインを崩す事無くこれだけの意匠変更をこなすとは···

パネル交換とパテ塗り職人ではない、本物の板金工の仕事を目にする機会は多かった(お師さんの工場の向かいもそうでしたし)のですが、
その造形技術を見る度に、
職人というよりも、むしろ彫刻や金属工芸などといった芸術家に近いのでは??
と思わざるを得ないのです。

こういう美的センス、私にはナイな、、。



そんなこと考えながら、美術品を観賞する神妙な面持ちでドンガラになったスパイダーを眺めておりましたら、

見て欲しいのはそれじゃないんだよ
とばかりに、外してあったフェアリング一体整形のトランクフードやらボンネット、ドアパネルやらアルミで叩き出した各パネルを次々と嵌めて





観賞するなら完成した姿にしてからダ。
(笑)



上から塗装しちゃうのが勿体無いくらいのアルミ地肌、
このまま防錆の為のクリアだけ吹いても格好イイだろうなぁ。






筑波でもらい事故にあった(怒)お師さんのスーパーに、もうすっかり板金は終了って色をのせるばかりのクーペ。

お師さん経由での仕事が多いので伊車の比率高めですが、



初期のハンドメイドと呼ばれる117クーペも居ましたし、この日はヨタ8もありましたよ。


少々脱線しましたが(笑)
ココでなら事故前よりも更にシャッキリとした車体に復元出来るだろう、
ついでにこれは自費でスポット増しも依頼すればボディは完璧、
事故車扱いもなんのその、自分で乗り潰すまで使うつもりだもの、関係ナイ。

そう考えて車両復元を依頼に訪れたのですが···

「出来ない事はナイ、だけど程度の良い個体を見つけて乗り換えた方が良くない?」

もしどうしてもこの車体をオコすと言うのなら、

そう言ってボードに車体の図を描いてAピラーの所に線を引き、
ここから切って部品取りのと繋ぐ。
俗に言うところのニコイチにするのがベストなのだそうです。

勿論粗悪なニコイチとは一線を画する物に仕上がるでしょうから、手法に異論があろうはずもありません。

ただ問題なのが納期、

「今、途中まで手を付けてある車が4台あるから、直ぐには出来ないよ」

芸術家肌の人で、それではいいかげんなモノになると言って条件が整った時にしか仕事しませんから···
4台あるとなると、手を付けてくれるのは早くて1年先くらいか、、。

趣味車である“嬢„ならそれも良いでしょうが106は足車、そんな悠長なコトやってられません。
気乗りしないけれど、程度の良い他の106見付けてそれにパーツ移植しかないかナ。

ところがです、
2年前にはまだそこそこタマ数があった106の販売車両はいったいドコに行ってしまったのでしょう??

それでもまぁ最初の内は
たまたま今が無いだけで、ちょいと待てばまた出て来るだろうくらいに軽く考えていたんですヨ。

ところがコレが一月経っても二月経っても全然出て来やしない。
自身や知己のツテまで使って106を得手とするショップに、売り物に出来るのがないかと問い合わせてみてもコレといった物はありませんでした。

考えてみれば···
最終モノでも既に17年落ち、
そもそも左のMTしか設定がなかった事もあって、当時の販売台数だってたかが知れているでしょうからこの結果も当然と言えば当然で、
私が今の106を手に入れた時によりどりみどり状態だったのが偶々だったのでしょう。

さて困った。

代車だってそういつまでも出しておかないだろうし、これはいよいよハコ替えしかないのか??

ハコ替えも視野に入れての車探し、
じゃあ106の代わりになる車って何??

小排気量左ハンのMTって縛りで探すとなると、一部の平行輸入モノを除けば3代目500かMitoってところでしょうか。
どちらもイイ車だとは思うんですが···
ちょっと私の琴線には触れないんです。

思えば106を実際に手に入れてみてから反省した点として、
共に2ドア(106は+ハッチ)なのはまだ良いとしても、ローギアード・クロスミッションとキャラがかぶるんですよね、“嬢„と。

だから次に選ぶとしたら、もう少し“嬢„とは性格の違うロングレンジ向きで、
用途として車内待機も多いですからソレにも適した、

というのも106で車内待機の為アイドリングしていると···
元々燃料タンクの容量が小さいのもあるのでしょうが、ガスメーターの針が結構な勢いでEに向かうんですヨ。
(苦笑)

だから代車に乗り換えて同じ用途で暫く使ってみて、余りのランコスの違いに驚いたのです。
まぁ、例え大衆車でも欧州車は高いオクタン価の燃料を必要としますし、ある程度の余計な出費は覚悟していましたが、足車なのにも関わらず少し趣味に振り過ぎましたかね、、。
(反省)



ちなみに代車として用意されたのがコレ



プジョーの代車が軽貨物??と思われるでしょうが、MT車を要求した結果こうなりました。
(笑)

まぁ、不満はありませんヨ
106にする前は10年近く軽トラがセカンドカーでしたし、その頃からシートがリクライニング出来て、キャブオーバーじゃないLWBだからステアリングシャフトの位置が違う軽バスって興味ありましたから。



キャブオーバーのハイゼットトラックと異なって、タイヤハウスに押しやられてかなり左にオフセットさせられてはいますが、
BCペダル間にステアリングシャフトが邪魔するトラックと違って左足ブレーキがとってもやり易い♪
(するなヨ)




軽トラでも特に不満はありませんでしたが、
ステアリングからより近い位置にレバーがあるインパネシフトも使い易かったですね。



高崎ナンバーでしたからひょっとしたらと思いましたが、や~っぱり4駆でした♪

ハイルーフ仕様の広々空間は開放的でしたが、それが仇となってエアコンの効きはどうかというのが不安材料でしたが、
(当時は夏真っ盛り)
如何にも集熱効果の高そうな黒の車体色にも関わらず結構冷えました、
流石売れ筋国産車、
優秀優秀♪

斯様にパッケージング・経済性共に優秀なハイゼットカーゴではありましたが、
じゃあ次期足車としてコレはどうか??となると、どうしても我慢出来ない点がありまして、

その一つがエンジン出力に対する車体の重さ、

比較するのもなんですが、“嬢„も106も軽い車体に高出力なエンジン搭載で共に加速重視なギアレシオ、
トップスピードはいざ知らず、加速に関しては踏めばポンと前に出られます。
それにすっかり慣れていた私にとって、低いギアでどんなに引っ張ってももどかしい加速しかしてくれないのはちょっとどころかかなりストレスでした。
(苦笑)

二つ目がダルなステアリング、
これは私の片腕が不自由な事も関係あるのでしょうが、必要以上にステアリングをくるくるくるくる回すのが現状不得手なんです。
ジムカーナなんてまだ当分ムリだな···
(涙)

よっぽどのタイトターンでもない限り、ステアリングを持ちかえる必要の無い“嬢„に比べて余りにも余分に回さなければならなかったので、
ロックtoロック何回転??と試してみましたら何と!!
4回転半もありやがりました、、。

ノンアシストならいざ知らず、アシスト付きなんだからもう少しクイックにしましょうよ、大阪発動機さん。




相手方保険会社との交渉が遅々として進展しなかったのもあって、

(ただ単に担当者の能力が著しく低かったのか、そもそも損保ジャパンという会社自体がそういう体質なのかは知りませんが、
いくら盆の期間を挟んでいたからといって、1ヶ月以上も何ら連絡をしてこないというのは、契約者に代わって示談交渉をするという職責を果たしているとは到底思えないんですけどね。)

このハイゼットカーゴには思いがけず3ヵ月もの間お世話になりました。
その間、次期足車を求めて立派なナビ付きのコレで東奔西走する事となったのです。


それにしても悩ましきは車種の選定よ、
そのあたりの苦悩につきましては後編に記したいと思います。


























Posted at 2020/12/21 19:20:59 | コメント(6) | トラックバック(0)

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