先日の関尻会でのランデブーに味をしめたという訳ではありませんが、
たまにはぼっち走り以外もいいかな~と
未だリハビリ中のカタワ者には、付いて走るのがいささか無謀ともとれるお方を誘い出してみました。
(笑)
シルバーウィーク最終日のことです。
待ち合わせはオークラ・アカデミア前のファミマ
当日、何で来るかナ~と楽しみにしていましたが、これしか持っていない私に合わせてスプリントを出して下さいました。
(嬉)
このオレンジ号と走るのは何年ぶりだろう、
いつぞやの正月休みにこの2台と本物のSVZ(!!)を交えた3台で、
取っ替え引っ替えステアリングを握って乗り比べして以来かな?
古いガラケーのカメラなので見づらいでしょうが、
これはオレンジ号のミラー越しに我が嬢を見たところ♪
あの時はまだ、取り敢えず走れるようにしただけの試走に過ぎなかったオレンジ号でしたが、あれから更に進化した今はいったいどんなだろう??
またステアリングを握ってみたいし、
ウチのにも乗ってもらってチェック入れて貰いたい、
関尻周回路ならそれも出来る、
だけど怪我する以前ならともかく、こんな不自由な身体で人様の大事な車を運転したいだなんて言っていいものなのだろうか···
この日は微妙な空模様で、
早朝には晴天で降水確率0%だったはずが、着いて再度確認してみたら予報が変わってしっかり雨マークが付いてるじゃないですか
.... orz
結局乗り比べはおろか周回すら出来ず、雨雲に追いたてられるかのように関尻を後にする事になるのですが、
それでもcanonさんをはじめ色々な方と会話を楽しめましたし、
(comachanさんとはスレ違いだったみたいですが)
新旧様々な単車が入れ替わり立ち替わりするライダー天国な雰囲気を、元は単車乗りでもあったお師さんも楽しめたのではないでしょうか。
ところでこの2台、
並べてみますと車高のセッティングが随分違うのがお分かりでしょうか。
2台とも車高調整式ですが、奥のウチのがやや前傾気味なのに対して手前のオレンジ号はリアはより低く、フロントはかなり高い。
トランスアクスルな2代目と違ってオーソドックスなFRレイアウトの初代ジュリエッタ、
コーナーウェイトをきっちり取るとこうなるんですか?と訊ねてみたら
「いや、(自分のだから)適当に付けたらこうなっただけ」
「確かに前が上がり過ぎだね、格好悪いしもうちょっと下げよう」
足回りは未セッティングなのだそうです。
だからでしょうか、
車も腕も格上なコンビに先行するのだからと、普段よりマージンを削ったギリギリまで踏む(汗)のを覚悟していたのですが、ミラーを確認しながらスロットルを開けるとスッと車間が離れてしまう···
考えてみたらいくら鬼のコーナリングをするお師さんとはいっても、
ヨタヨタ走りのカタワ者相手にそれはしないか
(笑)
「右リアから異音がする」と待ち合わせの時から気にされていましたし、
「脚が(硬く)跳ねちゃって走りごとにならん」と、
雨雲から逃れようと向かった片倉ダムの知る人ぞ知る居心地の良いパーキングで、着くやいなや車載工具片手に減衰力の調整に取りかかられます。
でも(私ごときが意見するのはおこがましいのですが)それってダンパーというよりむしろバネじゃないでしょうか?
それはウチの嬢にも常々感じていまして、
ダンパーをOHした際、同時にバネも新調してもらったのですが、
それ以来、以前に比べて突き上げが大きくなったように思えて仕方がなかったんです。
これが路面の良いトラックレースとかであれば全く気にならないのでしょうが、
私が好んで走るようなルートは路面が荒れている事も多く、
そんな所では跳ねてトラクションが逃げてしまうのです。
「おかしいな、以前とバネレートは同じなんだが」
でも以前の足の時は、
路面の凹凸はもう少しいなしてくれましたし、荷重がかかった時には最初ほんの僅かクッって沈んで、
そこからグーッとロールを抑えて粘る感じだったんだけどなぁ、、。
以前と違うとしたら···
あと思い付くのはフロントのバネ長、
以前のはもっと長かったように記憶しています。
それと重量、
車体とワタシ合わせて30㎏程度軽くなっているはずです。
(大半は私)
その事を伝えましたところ、
「2つとも大いに関係あるな」
スプリングに関しては同じ長さの物が手元になかった為、同レートながら短い物を使ったのだそうで、それも硬さを感じさせる一因。
重量の変化についてはこんな話をしてくれました。
「以前◯◯さんの足回りのセッティングを出す為に、さんざん走り込んでコレなら完璧だろう!!って仕上げて渡したら、柔らか過ぎてダメって言われちゃってな」
「後で気が付いたんだが◯◯さんって俺より30㎏も重いんだよ(笑)」
私としてもいつまでも50kg切るか切らないかの体重でいるつもりはないのですが(希望は+10kg)
もう少し跳ねるのは抑えたい。
理想なのはロール初期には素早く僅かに沈んで荷重移動、
そこからはグッと踏ん張ってくれるような···
「皆まで言うな、分かってる」
この穴場のパーキングは環境が整っている割には訪れる車が少ないので、ここでお師さんと車談義でもと思っていたのですが、
程なく入って来たフィガロのご夫婦が車好きで、スプリント2台にまあ食い付くこと!!
小一時間質問づめで、それは賑やかでしたヨ(笑)
でもおかげで私もじっくりオレンジ号を見せて貰えましたから良しとしましょう♪
以前は私のから外したオリジナル鋳鉄のマニホールドをそのままお使いでしたが、排気一式新調されたのですね。
このカムカバーは
「お前も付けるか?」と言ってもらえたものの、私ごときが組んだエンジンじゃ“看板に偽りアリ„になっちゃうから辞退しましたけど憧れるなぁ~
降りてきて開口一番「暑い!!」と、
半袖一枚になってヒーターコックを閉めておられましたが、エンジンルームを拝見して外気導入のダクト
が繋げておらず、しかもバタフライが完全には閉になっていなかったので、
これではエンジンルーム(しかも排気側)の熱気が吹き込んでくるんじゃないですか??
バルクヘッドにリザーバーが2つ並ぶのを見て鋭い方ならお気付きでしょうが、オレンジ号のクラッチは油圧式。
私はペダル越しに感覚がダイレクトに伝わってくるロッドリンケージの機械式が気に入っているのでそのままですが、
油圧にする事によってペダル位置の自由度は上がり、ペダルボックスを作り替えるのも可能になります。
というのもジュリエッタ系はブレーキMCとマニホールドとの位置が近く熱害が懸念されますが
(ああ、やっぱり以前の方がバネ長あるな)
作り替える事によって距離も稼げます。
前後独立した系統をバランスバーで調整していますね。
それだけならブレーキバランサーを配管の途中にかませれば同じ事が出来ますが、
ジュリエッタのブレーキMCはタンデムになっていない1系統、
抜ければ即アウトというシビアさですから(怖)
これを改善できるメリットは大きいです。
公道イベント用としての位置付けからカリカリのチューニングこそされていませんが、それでもフルカウンターのクランクシャフトが奢られたテンサン改の1500cc
ブレーキは4輪ディスクにコンバートされて、それを搭載する車体はボンネット・トランク・ドアの開口部はもとよりフロントフェンダーやマスクに至るまでアルミに置き換えられた特別製、
ちょっと簡単には真似出来ないものばかりですけど参考になりますし、良い刺激にもなります!!
今はまだチューニングどころか簡単なメンテナンスですら満足に出来ない身体ですが、
こういう良いモノを見せてもらうと“いつかはまた„というモチベーションを保つ事が出来るのです。
本音を言うと、
少し行き詰まってたんですよ、、。