デュカト バーストナー トルマ軽油ボイラー用燃料ポンプ固着からの復帰
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
久しぶりの土浦花火競技大会を観戦する為に金曜夕方から出かける準備。車載装備のひと通り機能確認で、夜寒くなりそうなのでボイラーとFFヒーターをONしてみたものの、2、3分してもボイラーからの車外排気(左の黒いところ)が冷たいままなのに気づきました。
2
数分後、制御ダイヤルの左側LEDが赤点滅。6回の点滅を繰り返します。車両の機能で赤は嫌です。黄色(アンバー)はワーニング、気をつけろ。赤は異常かつ危険、すぐ使用を止めろもしくは対処せよ、が国際標準だと思います。
3
導通テスターや工具と共に常に車載しているバーストナー社の日本語マニュアルを確認します。このクルマにはトルマ コンビD6が載っています。燃料は車両と同じ軽油です。マニュアルによると点滅6回は燃料が来ていないとのこと。
4
クルマのエンジンはかかるので間違いなくタンクに軽油はあり、ボイラーの燃料ポンプを疑います。大昔のキャブ車についてたような電磁式ポンプが左側清水タンク下あたりのフレームに沿って配置されています。カチカチ音がしていないのでドライバーの柄でコンコン叩くと軽油消費に合わせてカッチカッチと音がして無事復活です。
5
プランジャ?ピストン?の固着原因はわかりませんが、その後は問題なし。無事土浦での二泊三日を暖かいお湯と温風の恩恵に預かりつつ過ごすことが出来ました。
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【!追記を修正です!】どこが固着していたか推定したくて後で色々検索してみました。一般的な電磁式ポンプは吐出側で燃料が消費されて燃料圧が下がるとプランジャ(ピストン)が最吐出側に着座して電気接点がオンになり、電磁石に一瞬だけ通電してプランジャが反対側に動いて燃料を吸い込み、次にスプリングの力で押して燃料吐出、を繰り返すようです。
が、トルマのポンプはメタリングポンプと言う種類で1ストロークあたりの吐出量が正確で、パルス状の電圧を一回一回印加してその都度等量の燃料を吐出するもので、ボイラー側から燃焼強弱に合わせ電圧印加の間隔を変えることで燃料供給量イコール燃焼強度自体を制御してるのではないかと思います。。
とすると、いい加減な代替品を付けるのは危ない気がします。代替品は 20から40ユーロくらいでアリエクが最安?、トルマ純正は150から300ユーロもしますが、壊れたら買うのは純正品かーー?。悩ましいところです。
【その後です】
ドライバーコンコンから2週間後、氷点下になりそうなほど冷えてきたので再度ヒーター起動してみましたら問題なし。しばらく様子を見ることにします。
【またまたその後です】
冬になり、ほぼ零下の気温の夜の後、ヒーター起動してみましたが問題なし。何やったんやろー。ゴミ(コンタミ)噛み? 対処方法がわかったのでまあ良しとします。
【一度再発】
一年後の秋、前回使って2週後の起動で再発。またコンコンで復帰です。前回から何度も使っててその間の再発は無かったんで、まあ放っておきます。きっとプランジャーとピストンの工作精度が高いのでしょう。
6
こちらがネットで見つけたそれらしい図面です。最高50ヘルツまで追従するようですが、実使用では最大の燃焼でカチカチカチHz(推定2ヘルツ)ですね。電流値がポジションの上限でいったん下がるのはプランジャピストンがケースに突き当たってインピーダンス(電気抵抗値)が変わるからですね。コモンレールディーゼルのインジェクタでも見られる波形で、懐かしいです。
7
入手は比較的簡単みたい。でも前述の理由で吐出量が保証されているトルマ純正品が良さそうです。
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