BMW M3
初代が発表されてから もう25年も経つらしいです。
確かに、BMWのE30と言えば、80年代の車ですし、バブル期は 〝六本木カローラ〟 とも言われた ある意味 古典的名車です。
当時は国産 「ハイソカー」(懐かしー 死語です) のソアラと対抗できて、嫌味の無い唯一の外車でした。
なんか 軟派なイメージの BMWですが、さに非ずです。
元々、BMWはヨーロッパでは当然のごとく、レース活動も盛んで、 「バイエルンの狼」 と言えば 〝2002ターボ〟 というくらい有名です。
1980年代に入って ツーリングカーや、WRCに投入するマシンに事欠いていたBMWはついに 〝2002〟 以来のNEWマシンの投入をしました。
それが M3 です。
325iのボディーに空力パーツを取り付けて、足回りも強化、載せるエンジンはM1に載っていた M88エンジンを2気筒ちょん切って 4気筒にしたような軽量コンパクトな名器 S14 ユニット。
ヨーロッパでは1986年頃から投入されていたようですが、日本でのお披露目は 1988年の インターテック SUGO。
AUTOTECH の黄色いM3が日本での初だったと思います。
いきなりの参入で クラス優勝。
その後は このクラス(Div2クラス) では M3でなければ勝てない! と言うくらいで、ほとんどワンメイクのような状態でした。
土屋圭市が乗っていたのもM3でした。

ADVAN コスモ M3
「タイヤさえよければコースレコード」 と言うくらいハンドリングは絶賛されました。
しかし、現在の人が見ると、何の魅力も湧かないでしょうね。
ものすごく地味ですし、何のハイテク装備もありません。
あっても ABSくらい…
内装だって真っ黒のビニールレザーと色気の無いファブリックですし、ドライビングポジションだって今の車ほど変える事はできません。
おねーちゃんを乗せたら 絶対文句言われますね。
でも、 「男の道具」 として考えるのであれば、最高のビンテージアイテム。
多少武骨で、やんちゃな方が楽しめます。
動力性能は 200psほどですので、現在のミニバンにも負けそうですが、実際 2WDで200psを使いこなせる人がどれだけいるでしょうか?
必要にして十分です。
特筆すべきは ハンドリングです。
いかなる状況にあっても、ニュートラルで、ドライバーを助ける方向に動きます。
車に 〝意思〟 があるのか? というくらい 数センチ単位できっちりと仕事をこなしてくれます。
ただ、LSDのロック率は、初心者にはありがたいものですが、玄人の方にはもうちょっとほしいですね。
かといってハンドリングは、アルファの様にひどくソリッドでも無く 馬で例えるなら、〝良く調教された荒馬?〟 と表現すればよいのでしょうか?
日本で言ったら 「AE86」 が近い気がします。
ホント 乗れば乗るほど 奥の深い車です。
そして 4代目のM3 ですが、 450ps もあるんですね。
ハイテクデバイスもあるのでしょうから、普通に運転できるのでしょうが、私には厳しいですね。
財力があっても買わないと思います。
きっと 楽しめる(遊べる) 余裕が出ないでしょうね。
人間、結構 ローテク な方が良い場合もありそうです。
Posted at 2011/01/10 20:23:17 | |
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