
先日書き忘れましたので追伸と云うことで...。
86はともかくBRZはスバルブランドなのでターボ仕様の追加に期待される方も多いと思います。
私も期待はしているのですが、その心とは裏腹に、従来の範疇でのターボの追加はちょっと難しいのではないかと予想しています。
理由はいくつかありますが、エンジンの単体写真や販売店向けの資料を見ますと、エンジンの搭載位置は相当低く排気管の取り回しにはあまり余裕がないように見えます。オイルパンなど「ひょっとしてドライサンプ?」と疑いたくなるほど薄いです。最低地上高を維持しながらここに排気タービンを詰め込むのは至難の技です、多分。
次に圧縮比の問題があります。本機の圧縮比は12.5もあります。アクセラのSKYACTIV(13)と大差ありません。何も考えずに過給すればノッキングの嵐です。もちろん燃焼室容積・形状を変えれば良いのですが、本機のヘッドはトヨタD4-Sシステムに最適化した専用設計。そのトヨタは暫くガソリンターボの生産から遠ざかっていて(ガソリン直噴ターボに至っては皆無)、一から開発の必要があります。それってコストに見合います?
社外品の後付けタービン(当然VVTiやECUのリセッティング込みで)も、相当な技術力と開発設備がないとまず無理かなと。トランスミッションの容量の問題も...
尤も、ハイブリッドを実用化しアイサイトを開発した両社ですから、あっと驚く隠し玉があるのかもしれません(電動式スーパーチャージャー+アトキンソンとか、外部圧縮式2サイクル化とかですね)。
それに欧州車のように排気量を下げたエコなターボも少なくとも研究だけはしているでしょうし。
ともかくこの車が出てきたことでエコプラスアルファの部分で自動車技術界が面白くなってきました。過度な期待はしないまでも注目していたいと思います。

Posted at 2011/12/30 19:18:44 | |
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