2023年04月06日
作りたくないしやる価値は無い。
何を思ったか、パイプフレーム化してほしいって依頼がたまに来るのです…
やりませんよ?(笑)
簡単に言いますと、メリットが少くコスパが非常に悪すぎるからです。
一応レース用で3台ありますけど、内1台は外観を組み替えれば公道を走行可能です。
けども、当時で作成に1台儲けなしで2000万以上掛かりました。
車検も、となると最低2台は作らねばならず単純に倍ですしそのうち1台は壊します。
場合によっては足回りのみ再試験とかもあり得ます。
勿論、材料も値上がりしましたし、商売としてやるので更に高くなります。
しかも、公道走行は車高を上げてエアロデバイスはほぼなしとなるのっぺりした感じとなる上に、室内はレース中と同じくうるせぇ訳で誰が乗りたいのか…?(笑)
エアロはつけりゃ良いんですが、幅が幅だけに走りにくいでしょうねぇ。
エアロなしは見た目がマジでだっせぇっす。
GT3車両の安いやつ買ったほうが明らかに安くて最初から速いで?
じゃぁなんで作ってんの?って話になるんじゃけど…
そもそも、レギュレーションでGT3車両は禁止。
やっぱり改造車じゃないとって考えらしくてね。
改造車なのか怪しいところではございますが…
あとは、エンジン、サスペンション、エアロデバイスとかのレイアウトの自由度が高いって所かな。
コレは替えがきかないので、それに尽きるかと。
エンジン上にサスペンションとか置けるし。
車で重いエンジンは、必ずアーム類と一体の分厚いメンバーの上にいる訳で…
ドライサンプ化したところでそれ以上は下げれませんし、ならばメンバーをギリギリまで下げたところで、まともなアームの角度ではなくなる。
そういうところで行き詰まるのが嫌で作りました。
パイプフレームであれば、エンジン自体をフレーム化することも可能ですし、フロアギリギリまで下げてもプッシュロッド化してしまえばアーム類の設計に全く影響もしない。
ただし、誰が言ったかは知らんけど…よく軽量って聞く。パイプフレームはスカスカなイメージあるかもしれませんが、そんなに軽くならないぞ(笑)
普通のフレーム車の方が、「軽量に作る」だけならかなりのアドバンテージがあるよ。
頑張って1100kg切れるかなって所じゃないかね?
FD3Sなら、1000kg台まで行けんじゃねぇかな?
FD3Sベースのパイプフレーム車は現在1200kg前半だね。
意外と重いのがパイプフレーム。
理由はね?構造的にクラッシャブルゾーンとか、室内にバーが突き抜けたりしないように作らねばならないし。
そういうことから、キャビンに残ってるメインフレームに下駄を履かせてボックス状のフレームで接続。いざという時にそこが破断してキャビンだけになったり…
安全面と強度面で必要なギミックだったりバーであったり、色々なものを追加で付けているので意外と重たいんです。
重心が非常に低いのであまり感じはしませんが…
ガソリンタンクなんかも地上スレスレですし。
一度、袋だけ買えるのを良いことに平べったく作ったらすぐに吸えなくなって駄目だったのはいい思い出…
その点、ロールケージさえ付けてしまえば全て賄える普通車は、要らないものを捨て去り材質変更を徹底すればそれなりの価格で超軽量な高剛性ボディが作れるので。
どうしても、エンジンルームをパイプフレームチックに見せたいならば、サスペンションタワーより外側をパイプフレーム化すれば良いんじゃない?
コレは構造変更とか要らなくて比較的、楽に軽く作れて車検が取れたはずです。あくまで比較的…ですけども。
オートサロンの専門学校系のツギハギ車はそうして作っていたはず。
あとは、イギリス辺りにフレーム持ってって完成車として登録。逆輸入って形が早いのではないかなと。
まぁここからは仮に作成したとしてですが…
それなりの覚悟が必要ですよ?
コレはGT3車両も同じですけど。
強い精神力が必要です。
まずパイプフレームはぶつけられない。
ぶつけたらやり直しです。引っ張ってトンカンとは行きません。
それで治るのはコクピットのみ。あとは作成し直しです。
ウチでやるなら治具も無いし。
そして、急にバラバラになるかもしれない、配線も全て引き直しですからショートして燃えるかもしれないし、シェイクダウンなんか怖いのなんのって(笑)
今までシェイクダウンで事故とかは一応無いですけど…
ブレーキフルードがATFだったことはあった。未だに何故なのか…
何故ATFがあったのか…
そんなトラブル出しのスロー走行中ですら…
その日に居合わせた皆様には関係御座いませんのでゴリゴリに煽られますからそのおつもりで(笑)
FD3Sあるあるだけども、雨宮のフルエアロとか入れて見た目が速そうな車はね?サーキットにいたら常に速くないと駄目なんです。
コレはしょうがないんよ。
だって速そうなんだもの。
自分でも付いて行ってみようってなるでしょ?
同じ金額払ってエンジン全開にしたくて来てんだからさ?
速そうな見た目で後続にアクセル抜かせる程に邪魔な存在になるのが悪い。
そんな車のシェイクダウンでフラッとどっかの走行会には行かないでしょうし?
フリーの日にライセンス枠でお安く〜ってところでしょうから…
マーチも居ればフェラーリも居るカオスな状況では尚更でしょう。そういうところですから。
サーキットって。
遅いのが悪いんじゃないですよ?遅くて邪魔する奴が悪い。
だからわかりやすくちゃんと避けましょう。それがお互いのためです。
中には性格悪いやつも居ますけども(笑)
とにかく、ぶつけない。
エアロもハニカム式のカーボンパネルを使用する部分もあるのでかなり高額です。
パイプフレームでFRPに貼り込んだだけの〜とか使えないでしょう?(笑)
まぁ良いんですけも。
次にコレがベスト!って正解がまず出ません。
その車のスペックに対してのボーダータイムなんかねぇですから、今のタイムと走り方は正解なのかわからんって状態からスタートします。
使用するタイヤのサイズとエンジンスペック、重量辺りから下限はある程度わかりますが上限がわかんねぇんすよ。
なんで正解がわかりにくいかというと、空力特化した車はある程度のセットが出ていると非常に乗りやすいんですよ。
空力と馬力、使用タイヤのグリップに合わせての足のセットはある程度データあるんで出せますし、あんまり変化は無いのです。
ですから、そこはあまり問題じゃない。
スタビがめんどくせぇくらいかね?
どちらかというと、エアロを換えることでコーナリング特性を変えれてしまうので空力のバランスとそれに合わせた乗り方が難しい。
けど、慣れると何でもやっぱり乗りやすい。ある程度のセットが出ているのが大前提ですが…
故に、もっと奥まで行けんじゃね?もっと早く踏めんじゃね?もっとハンドルだけで行けんじゃね?ってどんどんやべー所に踏み込んで行くんですが…それでも行けてしまう。
しかし、ちょっとライン外しただけで空力特化型ですから、風向きとか縁石引っ掛けて浮いたかも?とかで別の車のような動きをしたりするので、ホント正解がわからない。
で、色々頑張った挙げ句に唐突に原因もわからないとんでもないスピードでクルリンパしてたり、ブレーキ我慢しすぎてタイヤバリヤ前で微笑む上島竜兵に会いに行く状況になる。
運が良ければ知らない天井を見るだけで済みますが。
あなたの知らない世界を見に行く可能性も御座います。
そもそもよ?
その車の性能が発生させる程のGに耐えれる身体も必要ですし〜ぃ?
ブレーキで息は出来んで?(笑)
初めて乗ったときはヘルメットってこんな重いのか…って自分は思ったッス。
なので、まずはジムに行こうか…?話はそれからだ。
https://youtu.be/NJsNCUHOrQw
ハンドルあれば違うけども、こうなりたくなければな…
コレが普通だと思います。
前も見えてないし(笑)
ブログ一覧
Posted at
2023/04/15 05:17:17
今、あなたにおすすめ