E.J.JORDANとSONYのダンパーレス
その話をしていると、エッジレスも存在していた事を思い出しました。
PIONEER社製品です。FOSTEX社製品も有ったかな?
持っているPIONEER製品の画像をUPします。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/010/693/126/e6c4cae536.jpg)
こちらも残念な結末の製品でした。
「コーンの動きを軽くスムーズにしたら、音は良くなる」
そうとは限りません。
能率が100db超の高能率スピーカー、
大口径でストローク量(振幅)が少ないモデルが有ります。
ALTECもその一つです。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/010/693/127/4c9d1361f5.jpg)
スピーカーの構造物「エッジ」には、
コーンを支える、コーン=ボイスコイルを磁気ギャップの中心に保つ。
コーンに戻る力を加える。コーンの変形を抑える。
そして、気密性を保つ。色々な役割が有ります。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/010/693/134/05be201e1f.jpg)
余談ですが、絶対零度を利用した、エッジもダンパーも無い、
振動部分をフローティングしているスピーカーも存在します。
真空管オーディオフェアで披露、音出ししていて、聴いた経験が有ります。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/010/693/125/2cc79c3256.jpg)
話を元に戻すと、エッジが無い分、別の部品で振動系を支える必要が有り、
P社はボイスコイル:ボビンを延長して、ダンパーを2枚装着した、してしまった!
更に悪い事に、コーン最外周部にリングを装着した、してしまった!
そのリングと絶妙のクリアランス(隙間)を保つ「シリンダ=円筒」形状のフレームにして、
コーン外周部のリングに溝を数本入れて「ラビリンス効果」を持たせていました。
ラビリンス効果=動きの早いピストンなどに溝を付ける事で、
渦流を発生させて、空気が通り難くすることができます。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/010/693/135/bce93242fd.jpg)
まあ、何でもイイのですが、コレも本末転倒!
コーン(=振動系)を動き易くしたかったのに、
振動板外周にリングを装着して重くなるは、
ボイスコイルボビンも延長して重くなって、
更に、ダンパーも2枚とは?????
オマケにスピーカー本体の奥行の長いこと!
「あわれな話」
その音ですか?
想像の通りですし、成れの果てとして、
フレーム内側とコーン外周のリングが擦れて「キリキリ音」を発生。
使いものになりませんでした。
(樹脂フレーム最大径:16cm、振動板径:11cm、奥行:14cm)
何をやっているのでしょうね?
バブルの時代にしても、技術者のお遊びに無駄な大金が消費されたのでした。
僕なら既に4年前、違う構造の「ダンパーレス」を考案していますよ。
パテント申請したら取得できると思います。
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2013/08/23 21:54:10