
だらっとお送りしました板金劇場もこれにてお・し・ま・い。
クイズの正解は「ノア」でした。(おい!クイズだったのか~!)
直ってしまえばどうってことない作業です。よっぽどハイエーススーパーロングの外板の交換作業の方が大変なのである。(あれはもうやりたくない・・・)
みなさん、サイドメンバーごときが曲がっても恐れることはありません。金さえあれば直るんですね~。
このお客さんのお車も車両保険がたっぷりありましたので、修理可能だったわけです。これ10年落ちのクルマなんて場合、金の出どこが無くって皆さん修理を諦めるなんてケースがほとんどです。自分でぶつけたならまだしも、ヤラレ事故で廃車なんて腹が立ってしかたありませんからね~。事故だけは気を付けましょうね。相手が無保険車で自腹で修理、なんて話しはけっこうありますよ。
ノアくんの作業中、入庫されたお客様↑
この画像は修理後で、修理前の画像は撮っておりません。なぜならあまりにも酷い有様で写真を撮ってブログにUPなんてことは出来ません。ここからは文章のみですが、みなさんの日ごろのエッチな妄想で鍛えた想像力で想像してみてください。
どんな酷い状態だったかというと、給油口の左上あたりのクリアーがべろんと剥がれ、リアドアからクォータにかけてハジキだらけ、ドアノブ付近にチヂミあり、しかも、しかもですよ!クリアーが乾いてない!塗膜を指で押すと指紋が付く!もちろん塗装直後の話ではありません。このお客様、写真の箇所を板金修理に出すにあたり、保険屋の紹介でとある修理工場に出したそうです。そして上記のような状態で納車されたそうです!有り得ないでしょう?腕がいいとか悪いとかの問題じゃないんですよ。明らかに作業ミスであり、失敗作をスカして出してくる業者のモラルの問題だと思います。
当然怒りのクレームは出す筈ですね。そしてその業者は再修理する筈です。ですがお客様曰く、「あの業者とは口も利きたくない・・・」とこぼしたそうです。どんなやり取りがあったのでしょうか?
なんとなく想像は出来ますが、保険屋もなんとかしてやれなかったのでしょうか?結局お客様はしばらくして自腹で直すべく、ウチにお越しいただいたということです。
これ、ウチの優秀な塗装スタッフの見解によれば明らかに硬化剤不良なんですよ。クリアーの硬化剤配合ミスか、もしくは硬化剤を入れ忘れたか・・・。しかし色(ボカシ)は合っているので塗装職人はいたのか? でも見習いが吹いたのか?社長がヤーさんなのか? とにかくお客様が可哀想です。車だって年式新しいほうです。 なんとかしてあげましょうではありませんか!
んで、先ずやったのはイカレタ箇所をサンダー掛けて二液のサフェーサー吹いたら見事にチヂレてました(汗) 二液ですら下のクソ塗膜に犯されます。誤魔化しは効かないようです・・・
最終手段!塗膜を落とすしかないようです。とはいえ、クォーターに剥離剤は使えない(タレる)(パテも打ってる)ので塗装スタッフ三人がかりでサンダー掛け&シンナーでふき取り作戦を敢行!
ウレタンクリアーがシンナーでふき取れるってどういうことでありましょうか?ラッカーじゃないんだから!
そしてリアドア、クォーター全面に二液のサフェーサーを吹いて押さえ込んで、画像のような仕上がりに持ち込んだというわけです。塗装班GOOD JOB!
みなさん信頼の置ける行きつけの修理工場なんて持ってますか?もしくは知り合いに板金屋なんていますか?初めて出す修理工場は慎重に選んでくださいね。保険屋の紹介する指定工場でも信用しちゃダメですからね。あ~コワイ。
あたしの知っている所なんか、整備業がメインの小さい工場で整備士が板金塗装してました・・・当然ブースなどの設備はなし、技術もなし。昔そこの社長がウチの会社に出入りしていて、あたしらに質問したりして技術を盗んでましたからね~シロートかよ!(笑
初めて板金に出す際、不安であれば受付だけでなく、現場の職人さんとお話ししてどんな風に直すのか、修理可能なのか、交換なのか、聞くのがいいと思うのであります。技術的なことは現場に聞け!であります。少しは見抜けるかな?でもあんまり見抜かれても困りますが・・・
みなさんの大切な愛車をけちょんけちょんにされないように気をつけてくださいね。てか、そんなクソ業者滅多にいないとおもいますがね。
長文つかれたのでこれにてお開きです。お付き合い頂きましてありがとうございましたm(_ _ )m
Posted at 2012/05/25 22:34:24 | |
トラックバック(0) |
仕事関係 | 日記