
13日、TC1000のファミリー走行会に参加した。私にとって初めてのサーキット走行である。
『走行前の準備は何かと時間がかかるから、早目に着いていた方がいい』
という現地で合流する事になっている3号店さんのアドバイスに従い、当日は一番最初の走行時間の1時間前となる午前7時にTC1000のパドックに着けるよう早めに出ようとしたのだが、諸々の事情により着いたのは7時半に近くになってからになってしまった。
この時点で集まっていたのは4、5台といったところで、まだ屋根付きのピットには空きがあった。後になって聞いた話だが、シーズン真っただ中となる冬場は開場までに30台くらいが行列を作るのだそうだ。当日は昨日・一昨日と天候に恵まれず、周辺の路面状況も決して良いとは言えなかったせいか、出走を見送った方が多かったようである。
ピットの上に登ってコース全体を見渡してみると、明らかに凍結しているような箇所は確認できなかったが、かといってドライにも見えない何とも微妙な状態。掲載した写真の通り天気は快晴だったので、時間が経てば改善すると思われたものの、1本目を走る方が人柱となるのは確実であった。
無事に合流できた3号店さんも1本目は見送るとの事だったので、走行前の準備(タイヤの空気圧の調整方法、不要な荷物の撤去、オイルタンクの蓋やバッテリーの端子の補強、ラップカウンターの取付け方...etc)を教わりながら進め、一通り終わったところで1本目の走行が始まった。
ピットロードやパドックの上から走行を開始した車輌の様子を伺ってみると………やはり路面状況が良くなかったようで、一台のFDがインフィールドで何度もスピンを喫していた。2本目に入って走行車輌が増えてきたところで、ようやく路面が乾いてきているのが確認できたため、3本目を走る事にした3号店さんと共にその次の初心者枠の走行予約をした。
走行している車両を観察したり、準備の確認をしていたところで時間となったため、教わったラインの取り方や走行のコツを思い出しながらコースイン。…しかし、まったくもって余裕が無い。後続の車に道を譲ったり、ただがむしゃらに走る事に精一杯で、何も掴めないまま走行終了を迎えた。
この回のベストは46秒678。とりあえず当日の目標は初心者枠の基準となる46秒を切る事だったので、走行の内容と同様に何とも微妙な結果であった。
この頃になると駐車場で待機している車輌も増えてきてパドックはなかなかの盛況となっており、TC1000の人気の高さが良く分かった。さすがにこのまま終わる訳にもいかず、受付で走行台数の一番少ない枠を聞いてから予約………したのだが、誰しも考える事は一緒のようで、走行開始時には先ほどよりも台数が増えていたという散々たる状態に。少し慣れてきたので多少はマシになったものの、邪魔になりすぎないように努力する事しかできなかった。
結局、2回目のベストラップは46秒553。初回よりも遅いという最悪の事態は避けられたが、今度は更新タイム差が微妙という結果になった。
ここで午前の部は終わり、フォーミュラの走行練習を挟んで午後の部へ入った。
走行待ちの車輌はまだまだ多く、下手に予約をするとさっきの二の舞になりかねない状態だった。今度は割と近い時間帯で台数が少なめの枠に予約を入れ、今までの走行での反省点を確認しながら空気圧の調整などを済ませる。…その後コースインしてみると、決して少ないとは言えないものの2回目よりは少ない台数での走行となった。
今までは直線で十分に減速してから旋回を始めていたので、今度はブレーキを残す事を意識ながらコーナーに侵入してみると、感じる横Gの大きさがだいぶ変わってきた。中盤でピットインして走りを見てくれた3号店さんにアドバイスをもらい、その点を意識しながら走行時間終了を知らせるチェッカーまで走り続けたところ、ベストラップは45秒857と目標である46秒切りを達成できた。
今回の走行での主な反省点は、以下の3つ。
①後続車へ道の譲り方が良くない
後ろが詰まる=即譲るものと考えていたため、コーナー直後の抜きにくい場面で譲ってしまったり、焦るあまりハザードを点けてすぐにブレーキをかけてしまうなど、まさに走るシケイン状態になっていた。
他の参加者の方々が気持ち良く走るために非常に大切な事なので、これからの走行会で経験を積んでいかなければならないと痛感した。
②ドライビングの精度が悪い
最終コーナー手前のシケインへの侵入は緩く左に旋回しながらのブレーキングになるため、3速に入れていた場合の2速へのシフトダウンが上手くいかず、もたつくか4速に突っ込んでシフトミスをやらかすかの2択になってしまった。しかも、4速に入れてしまった場合には一度エンストまでしてしまうという、まったくありがたくないおまけまでついてきた。
仕方ないので二つ目の複合コーナーの立ち上がりからシケインまで2速で引っ張っていたのだが、これではレブリミットに当たってしまって速度を稼ぐ事が出来ない。タイムアップを図るには早めに3速に入れてシケインで確実かつ早く2速に落とす必要があると思われるが、現状ではそれがままならない。練習量が全く足りていない事を思い知らされた。
③タイムのバラつきが大きい
②にあるようなミスをしてしまった周は仕方ないにしても、各周回のラップタイムに1、2秒ほどの大きなバラつきがあった。恐らく、ブレーキングとライン取りと周囲の確認で既にいっぱいいっぱいになってしまい、ろくにスピードメーターの確認が出来ていなかったため、コーナーへの進入速度が安定していなかった事が原因と思われる。
上手くなるためにはまずラップタイムを揃えられるようになるのがその第一歩。とにかく走り込む事で安定した走りが出来るように努力しなければならない。
………つまるところ、
まったくもって経験が足りていない
のが原因。幸い、TC1000は自宅から車で一時間ほどと決して遠くない位置にあるので、これからは予定と資金に相談しながら走行会に参加してきたいと思う。
インフィールド区間のライン取りやシフトダウンの練習、そして走行ラインの譲り方など、これからの課題はまさに山積み状態。
少しずつしか進めないかもしれないが、後退してしまわないようにじっくりと練習を積んでいきたい。
Posted at 2011/02/15 23:42:02 | |
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