
初めてランクルを購入したのは、1991年だったと思う。4ドアロングボディLX 5MT 新車(写真はZXです)。特にクロカンに挑戦するつもりはなかったが、工場出荷時オプションだった前後デフロックも付けた。
その前に乗っていたのは、かっとびスターレットだったから、納車されたランクルの存在感に圧倒された。
無骨な外観と超硬派な室内。よじ登るような高さの運転席。前後リーフリジットのサスペンションが、この上なく頼もしく、意味も無く車の横にしゃがみ込んで、車の構造物を長い時間眺めていた。
後部座席を折り畳むと、広々とした荷台に体をの伸ばして横になれた。当時4歳と7歳だった娘達もその荷台で遊ぶのが好きだった。
そして、「どんな天候や道路状況でも、お望みの場所へお連れしますよ」と云っているような、絶対的な信頼感が私の心を支配した。
しかし、私のこの思いは妻の一言で無惨に打ち砕かれた。
「このクルマ、毎日の幼稚園の送り迎えに使いづらくて嫌だわ」
ランクルを買うのが、まだ数年早かったのだ。せめて下の娘が小学生になっていれば・・・。
残念ながら、車を2台所有する余裕は無く、購入から1年余りでランクルを手放し、普通の乗用車に乗り換えることになってしまった。
その後、何台もの車を乗り継いで来たが、ランクルへの思いは消えることが無く、いつかランクルに乗ろう、それも70に、と思っていたが、トヨタは国内での新車販売を中止してしまった。
Posted at 2013/02/13 13:12:36 | |
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