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2011年01月22日 イイね!

べスパ150スプリント

べスパ150スプリント現在私はアルファロメオ147GTAのほかに2台のべスパがある、8輪生活、である。

2台のべスパは、いずれも70年代のモデルで1台は200ラリー、もう1台は150スプリントである。
その150スプリントが修理から実に5年3カ月ぶりに帰ってきた。
ま、正確にいえば修理に3年かかり、そこから帰ってくるのに2年3カ月たった、ということだ。
なぜそんなに長くなったのかはさておき、5年3カ月ぶりにべスパに、すなわち2輪車(ただし自転車除く)に乗った。

自宅に帰ってきたのは先週の火曜日だったが、仕事で朝は早く夜も遅いから、車庫にあるのをタバコを吸いながら眺めているだけ、だった。
それがようやく今日になって、自宅前に引っ張り出し、まずは5年分の埃などを拭いた。
実際には修理に出したところが倉庫の中に置いておいてくれたため、思ったほど汚かったりしたわけではないが、それでも小傷やゴム部品の劣化は見られた。

ガソリンもおそらくは5年前のものが入っているが、べスパは2サイクル・混合のため腐っているわけではなさそうだった。混合?そう、べスパは2サイクルエンジンであるだけでなく、混合、すなわちガソリンをタンクに入れた後(前でもよい)、オイルを一緒にタンクに入れる必要があるのだ。混合比は2%であるが、モデルによっては5%というものもある。2%はどうやって分かるのか。目盛のついたカップで計るのである。だから混合エンジンのべスパを新車で購入すると、取説/スペアキーのほかに目盛のついた混合用カップと、プラグレンチが付属してくる。

ガソリンコックをC(Close)からOpenにし、キックしてみる。
ブロロロとはいうが、かからない。
もうキックなんかしていれない、というくらいでようやくエンジンが目覚めた。
そういえば、5年前でもそうだったな、と思う。
どういうわけか、私の150スプリントは昔からエンジンの掛かりが悪い。
プラグは交換済みだから、点火系なのだろう。

混合で燃焼させるから、排気ガスが白い。オイルが燃えているからだ。
だから世の中の2サイクルエンジンはなくなっていった。今や原チャリだって4サイクルだ。

久しぶりにべスパに跨り、クラッチを切って1速に入れ、クラッチをゆっくり離しながらアクセルを開けると私の150スプリントはそろそろと発進した。昔と変わらない、あのべスパの運転感覚。そして私は近所のガソリンスタンドを目指した。べスパはモデルにもよるが、左手が通常のバイクと同じ、クラッチである。変速はどうやってやるのか。左グリップを回転させて行う。1速と2速の間にニュートラルがある。左手でクラッチレバーを引きながら、そのまま手前側へ回すとローに入る。そこから、向こう側へ回すと順に2速、3速と変わっていく仕組みだ。ほとんどのべスパは4速だが、一部3速というモデルもある。

家を出てほんの3分ほどの裏道だが、2度走りながらエンストし、またイヤというほどキックして始動した。エンジンの修理で出していたので、5年ぶりにエンジンを掛けているわけではない、にせよ、2年ぶりくらいなのかもしれない。
なんとかガソリンスタンドにたどりつくと、ガソリン満タンにし、先のとおりカップにオイルを計ってガソリンタンクに注ぎ込む。そんなことでガソリンに混ざるのか?分からない。が、それで問題になったことは過去にないから、走っているうちに振動やら何やらで混ざるものなのだろう。それが気になる御仁は、先にオイルを入れることだ。そうすればガソリンを入れる勢いで、より確実に混ざるだろう。

帰り道はエンストしなかった。

べスパを運転するのは楽しい。
それは小排気量のクルマをマニュアルで、街中で乗る楽しさと同じである。
各ギアを目いっぱいに使いながらエンジンを回して、次のギアへ変速する。
そこから得られる速度なんて、せいぜい制限速度程度であったりするが、それでも楽しい。運転している感覚いっぱいである。

べスパはどれくらい速いのか。
50ccは本当に遅い。きつい上り坂になると、全然登らない。
125ccモデルで原チャリよりちょっと早いくらい。
150で100km程度、200でも120km程度である。
もっともタイヤが10インチで、プアなブレーキだから、街中で飛ばすのは危険行為、アホウのやることだ。各ギアを十分に使ってエンジンを回転させ、次のギアへ放り込む。運転者はスポーツし、傍から見ている人にはほのぼのさせる、これがべスパの運転の実態だ。

150スプリントが帰ってきたのと同時に、私の200ラリーが修理のため引き取られていった。正確に言うとセミレストアである。こちらも海外勤務ほかの事情で5年保管してあった。ただ親戚宅にホロを掛けて置いてあっただけなので、車庫にあった150スプリントよりも、錆も出ている。べスパやランブレッタといったイタリアンスクーターを所有することは、錆との戦いでもある。保管は屋根の下が望ましい。でないと新車ですら1年もたてばサビサビになったものだ。もちろんこれは昔のモデルの話である。今はさすがにそんなことはないのかもしれないが、私にはわからない。

さて。
冒頭に掲載した写真が私の150スプリントだ。(ただし6年前)
べスパにお詳しい方なら、?がつくだろう。
これは本当に150スプリントなのか?
正確に言えば、150スプリント・ヴェローチェである。
そんなバカな。角目のべスパなんて150GLと180SSだけではないのか?
その疑問には次回、お答えします。
Posted at 2011/01/22 20:09:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | べスパ150スプリント | クルマ
2011年01月16日 イイね!

なぜ私はアルファロメオ147GTAセレスピードが好きなのか

なぜ私はアルファロメオ147GTAセレスピードが好きなのか私がアルファロメオ147GTAというクルマがなぜ好きなのか、について考えてみた。

思えば他にも好きなクルマは古今東西を問わず、イロイロとある。それを並べてみれば、世間のクルマ好きの皆様と何ら変わらないメーカ、車名が並ぶことであろう。

しかしクルマとは大きな買い物である。人生の中では家に次いで金額の高い買い物であろう。

であれば好きなクルマに乗りたい、と思うのは自然のことである。

もうひとつ、できれば同じようにそれを愛好する人がいると、いい。
それは情報源であったり同じ思いを共有できることもあるけれど、世間的に知名度のないクルマを所有すること、というのは実際私のような小市民に取ってみれば、メンテナンス等の問題にもかかわる大事なことなのである。

私はスーパーカー世代ではあるが、子供のころから好きなのは専ら日本車だった。
最初に学校帰りのディーラーで見たマツダRX-7には「とうとう日本車もこんなクルマが作れるようになったのか」と感慨の念を抱いたし、同じく学校帰りの本屋で立ち読みした雑誌で知ったAE86のときも「トヨタGTやってくれた」と喝采を送りたい気分だった。また同時に60年代の日本車も大好きだった。小学校のころに夏休みの宿題で「紙の」スバル360を作っていったこともあったし、高校生のころにプラモデルで組み立てたトヨタ2000GTも両親に「今が底値だと思うので買っておこう」と進言するような子供だったのだ(もちろんこの、今にして思えば的確な進言は至極まっとうな理由によって却下されたが)

だが大学の機械系で学んでいたときにイタリアのクルマというもの、それも古いアルファロメオやアバルトなどを知るに至る。所以はもちろん「GT Roman」だ。クルマを愛する者たちが集い、そしてそこに生まれるいろいろな物語。まだまだ将来が明るい見知らぬ大人の世界をそこに感じていたのかも、しれない。そして学業はともかくバイトに励んだ結果、ようやく1台のべスパを手に入れた。「125ET3」は新車でこそあったが、デロルトのキャブに混合給油の、それは十分に「旧車」でもあった。それを機に、いよいよイタリア車好きを確信することとなった。

それから10年ほど経って。

アルファ147を初めて見たのは、パシフィコ横浜で開催されたムゼオ・アルファの会場だった。
イタリアはミラノのアルファロメオが自ら所有する博物館から持ってきた、それまで雑誌や本でしか見たことのなかったスポーツカーたちに交じって、アルファ147の日本での発表はここで行われた。前任の145とは異なる流麗なボディラインと内装は、私のような「イタリア車かぶれ」を洗脳させるのには十分だった。何せそれに遡ること’98年に発表となったアルファ156でその路線については、すでに十分洗脳されていたのだから、受け入れ体制は整っていたようなものだった。

その頃乗っていたフィアットパンダも十分大好きではあったが、もとより大学時代から「いつかはアルファロメオ」という思いもあり、たまたま見つけた並行輸入車の147セレスピードを入手し、「これでいよいよアルファロメオ乗り」になったのだ、と意気揚々であった。

それから2年ほどすると、156に引き続いて147GTAが発表になった。

147GTAの掲載された雑誌は、カーマガジンやカーグラフィックを筆頭に、すべて買い揃えた。だが、残念なことに雑誌や世間の評判は好意的なものが多い一方で、「GTAを名乗るには重すぎる」など、GTAという名称の下敷きとなった、’60年代のジュリアGTAの「精神を引き継いでいない」この現代のスポーツカーには否定的な意見も多々あった。

しかし私の意見は、こうだ。

確かにGTAを名乗るのであれば、せめてカーボンやアルミのボディパネル、ボンネットだったら良かったかもしれない。しかし21世紀の自動車は、もはや単に軽量なだけのクルマを一般市販車のレベルで作るのは安全性を筆頭に容易ではない。これには当然コストも含まれる。高価なパーツをスポーツカーの精神のために採用されると、それはまた、私には手の届かないクルマになるのも間違いない。
しかもライバルのフォルクスワーゲンはすでにゴルフにR32という3.2Lのエンジンをブチ込んだ、モンスターカーをデビューさせていた。クルマを軽量にして、レスポンスよいNAエンジンを積んだ、GTIというモデルがあったにも関わらず、である。
だからアルファは147GTAに、当初噂のあった2.5Lターボなどでなく、156GTAとパフォーマンスがバッティングすることを承知で同じエンジン-アルファロメオ生産設計の伝統的V6-を搭載したのだ。
つまり、これはガソリン自動車が行きついた、最後の姿でもあり、また、フィアットに吸収されたアルファロメオの最後の足掻き、でもあったのだ。

それを裏返しにして、かつ私の趣向と現実を加えると、私がなぜ147GTAを好きなのか、の説明になる。つまり;

●1970年代にそのオリジナル設計を見た、純正アルファロメオ設計、ミラノ生産のアルミV6エンジンの最終形、かつGTAのみに与えられた専用のクランク設計などを含む3.2L/250PSのエンジン
●一説にピニンファリーナが関与したと言われる、実用的(大人4人が十分乗れる)、かつ流麗なボディ
●賛否両論あれど、スポーツカーメーカーであるアルファロメオの名にふさわしい、「GTA」の名称の復活
●6速MTでありながら、現代の流行である「セミオートマ」のはしりである「セレスピード」の採用(6速セレは147/156のGTAにしか採用されていないことには注意しておく必要がある)
●エアコン含めて長らく日本で乗るには厳しかった快適性の向上(アルファで日本でも耐えうるエアコンが搭載になったのは147/156/166以降のことである)
●ノーマルの147から、GTAのために採用された、数々の専用設計(フェンダーパネルやブレンボブレーキの採用含む)

これらを考慮してあの値段(当初6MTが428万円、最終セレで458万円)は、いろいろ考えてバーゲンプライスだと思っていた。ボディパネルの専用設計も考えると、これでは儲かってない=商売が下手=であろう。しかし考えてみれば最初に147を見たときにドアノブがアルミの成型品であることを知ったときに、さすがの私もイタリア車メーカのコスト意識の低さに苦笑したが・・・これは現代のアルファロメオであるMITOではプラスチックにめっきする、という至極正解な方法に改められている。

時代は急速にエコ・電気自動車へと向かいつつある。
私は時代の要求としてのこの流れを否定しないが、しかしスーパーカー世代のはしくれ、として小市民ながらイタリア車・ガソリン車・大排気量の大パワー車には乗ってみたいし、所有してもみたい。

この私の勝手な要求に応えられるのは、イタリア車の場合、エアコンが効くようになった90年代終わり以降のクルマでなければならず、しかしダウンサイジング化した最近のクルマでもない。

だからいろいろ考えて、の147GTAなのである。

ついでに新車当時29万円のオプションだったヌヴォラホワイト、それに福野礼一郎氏の「アルファに乗るなら布シートに限る」、また別の業界ではあるが、私もエンジニアのはしくれとしてメーカの設計に敬意を払った(工業製品のエンジニアリング、とは常にいろいろな条件を加味した最適化である)結果、その条件を満たすのが、私の現在の愛車、ということになるのだ。だからモディファイは機械としてのオリジナル設計に大きく影響しないエンジンパネルの塗装、ホイールの塗装、燃料キャップ部のカーボンパネル貼り付け、のみに留めている(もちろん自分の財布との相談、もある)

(注)本文は私の嗜好と見解を述べているものであり、必ずしも正しいとも限らず、また他のお考えや他のクルマが好きな皆様の何かを否定したりするものではありません。


Posted at 2011/01/16 21:41:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | アルファロメオ147GTA | クルマ

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初めまして、だみを、と申します。 愛車はべスパ2台とルネエルス含め自転車3台です。 (車は諸事情あり、今は持っていません) クルマはイタリア、音楽...
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