小匠ダム

さてタイトル画像を見て
「！」　
と思われた方は、
かなりの変態ダム好きです。

ここは小匠ダムの提体上流側
いや「小」匠どころか、あの道路界の「巨」匠　ヨッキれん氏も、
その道路レポ
http://yamaiga.com/road/kodakumi/main.html
で絶賛の倖田來未　じゃない林道　樫山小匠線に位置します。


では参りましょう♪

酷道425号線の尾鷲から、串本経由で帰る途中、やって来ました。

紀伊半島を一周する国道４２号線から、県道４５号線で山に分け入ります。
思ったよりマトモな道で、八咫烏マークの観光バスも走ってきます。

バスも走る県道なんだ、と思うと　ちょっと安心・・・・・

県道２３４号線に移り、


小匠集落のＴ字路をナビの指示通り左折します。
と、いきなりの隘路、
そして、この先の橋を渡ると　林道　樫山小匠線の始まりです。

噂どおりの狭い林道ですが、今日は頼もしいコドラがいるので、
なんとか、ＡＲＱでも進むことが出来そうです。

時々は幅員確保のため、秘密兵器、ｋｕｓａｋａｒｉシザースの発動となります。


だんだん、崖が険しくなってきました。


所々ガードレールもありません。小匠川が暴れているときは、かなり緊張する道でしょうが
そんな場合こそ、小匠ダムが活躍するのでしょう。


ここは、特にヤバい感じでした。


廃屋があります。
この辺は集落跡のようで、以前はずっと奥にも、いくつかの集落があったそうです。
しかし現在、小匠集落より奥に、人は住んでいません。


到着しました。
ダムサイトはヤバイ林道には不釣合いなほど、美しく整備されています。



とは言え傍らに鹿が二匹居た（過去形の状態につき写真は自粛）環境ではあります。

ダム下流側です。ここから見ると、年季の入った地味な重力ダムですが・・・
右岸（向かって左）に二つある穴は何でしょう？


なおも林道は、ダムに向かって進みます・・・・


？？


トンネルです！　　提体を貫通しています！


トンネル扁額には　「小匠防災堰堤」　　　ここは所謂　穴あきダムでした。


しかし穴あきダムの穴というのは、川の水をスルーさせるものですよね?
ここは道路がスルーしてますよ！


トンネルを抜けると、提体の上流側です。

ヨッキ巨匠は　「ギロチン　トンネル」　と名づけていますが、まさにそのとおりの景観。


うーむ。

ダムは本来、「上流側を正面、下流側を背面」　と呼称する理由が分かった気がします。
だってこっち側の方が魅力的です。普通のダムでは完成してしまうと見れませんが・・・

林道の法面に水位標が立っているのもシュールです。
今、立っている場所は、世が世なら湖底・・・


この先も壮絶な林道が続きます（しかも現役らしい）。
興味がある方は、ヨッキ巨匠のレポをお読みになることをお薦めします。
もちろん、ＡＲＱはここで退散です・・・
（ハイハイ、狭いトンネルを鬼バックですよっと）。


帰り道も草刈り鋏みを使って、なんとか林道を進んできたそのとき！






あーっ！




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まさか！　の対向車です。










奇跡的に行き違える場所でしたので、事なきを得ました。

あんな道で行き違うのも恐ろしい話ですが、
この軽トラ、もうじき夕刻なのに、いったいどこまで行くのでしょうか？
そっちを考えるほうが、もっと恐ろしい・・・

ようやく県道に戻りました。

鄙びた険道ですが、高速道路のように感じたのは言うまでもありません。

詳しくは、またフォトギャラリーにあげておきます。