この記事は、以前に書いた「
ドライブレコーダーを買ったら買うべきSDカードは?」にを元に、最新事情を加えたアップデート版です。
先の記事を書いたのは、実に6年前になる2012年08月26日です。
当時はドライブレコーダーと言えば、ヤフオクで中国製の安くて怪しいやつを面白半分で取り付けるのが、みんカラのような車好きを中心に流行っていた程度でした。
有名メーカーでは、確かパナソニックやコムテック辺りが本格的に始め、カー用品店にほんの少しだけ並んでいる程度だったのではないかなと記憶しています。
動画性能に関しても、720pが撮れれば上等品。夜はほぼ真っ暗。解像度も低く、信号待ちで並んだ車のナンバーを読み取るのがやっとの程度でした。
そんなドライブレコーダーも、あの痛ましい「東名夫婦死亡事故」をきっかけに一気に庶民に知れ渡る存在となりました。
驚いたのは、あの事件をきっかけに6年前に書いた記事のPVがグンと上がったのです。
それも一時的にではなく継続的に多くの方に読まれているようです。
個人的にも、ありがたい限りなのですが、いかんせん6年も経つとSDカードも色々と変化がある訳です。
今回はそんな2018年現在の事情を踏まえて改めてドライブレコーダーを買ったら買うべきSDカードについて記事にしたいと思います。
はじめに
SDカードには形状・容量・転送速度に対し、それぞれ規格が存在します。
闇雲に選んでもベストな性能を発揮できなかったり、最悪使えなかったりします。
この記事では2018年現在の市場に出回っているドライブレコーダーを元に、選ぶ基準をお伝えします。
形状はmicroSD
冒頭で軽く触れたとおり、6年前は“
怪しい”ドライブレコーダーが横行していました(笑)
主にデジカメに使われる通常サイズのSDカードを入れるものも有りましたが、現在主流のドライブレコーダーはほぼ
microSDが採用されています。
容量に注意
6年も経っているのに、
ほとんどのドライブレコーダーが32GまでのmicroSDの対応になっています。
そのため、とりあえずは
”SDHC”規格のmicroSDカードを選びましょう。
SDHCでは4〜32Gの容量が定義されています。
最近Amazon等でSDカードを見ると、64〜128Gもの大容量の(micro)SDカードも手頃な価格で売っていますが、それらは
”SDXC”と呼ばれる上位の規格に当たるものです。
KENWOODの高解像度モデルなど、
一部の超高性能機種ではSDXC対応のドライブレコーダーも出てきたようです。
速さの規格
6年前の記事では速さの規格として「class」を紹介しました。
現在、デジタルカメラの高性能化に合わせて、さらなる高速規格が登場しています。
しかし、ドライブレコーダーに限って言えば
さほど高速な転送速度は求められていない製品がほとんどです。
先ずclassですが、規格上は「2・4・6・10」が制定されていますが、現在市場に出回っている製品はほとんどがclass10の対応になっています。
そして現在市場に有る
ドライブレコーダーの多くは「class6以上」を仕様に定めています。
前の項目にもチラッと出てきたKENWOODの
高解像度モデルは「class10以上」と仕様に書かれているので、
とりあえずclass10に対応したmicroSDHCを選んでおけば大丈夫です。
また、近年「UHS」という規格が主流になってきました。
困ったことにこれがめちゃくちゃめんどくさいんです。
と言うのも、同じ名前で2種類の規格が存在するから(意訳)。。
当然、完全に別物というわけではなく、その2つには関連が有るんですが。。
というわけで、「4K」とか言う解像度のカメラでない限り、UHSの事は考えなくて大丈夫です(笑)
なお、SDHC(またはそれ以上の)規格以外のSDカードには速さの規格が定義されていないので、変なものは買わないように。。
永久保証は過去のもの
6年前の記事には「だいたいのSDカードには永久保証がされている」と書きました。しかし近年大手メーカーも
永久保証はやめてしまいました。
消耗品なのでしょうがないと思います。
耐久性で選ぶ、ドライブレコーダー用SDカード
難しい話を長々書きましたが、そんな難しい規格を理解しなくても、
実はほぼドライブレコーダー専用と言えるようなSDカードが存在するんです(笑)
それが「高耐久」シリーズ。
先ほどもチラッと触れましたが、SDカードは書き込みを繰り返す毎にわずかに劣化していきます。
アナログと違い、徐々に画質が落ちる。。という事はなく、数秒映像が乱れる、音声が途切れる。最悪はドライブレコーダーが書き込みエラーで停止してしまう。という症状が出てきます。
ドライブレコーダーの関心の高まりに合わせて、こういったトラブルも目立ってきたようで、つい最近も「
再生しようと思ったら録画できていなかった」というニュースがマスメディア系のネットニュースに出ていました。
写真撮影等の用途とは異なり、
ドライブレコーダーはSDカードに対しかなり酷な使い方をしています。
通常のSDカードは、大容量と低価格化に特化した設計になっていますが、その代償に書き換え回数の許容量が少ないのです。
対して高耐久仕様のSDカードは、
価格が上がるものの、書き換え耐性の強い設計となっています。
そして高耐久仕様のmicroSDHCカードは、
種類が少なく選ぶのに困りません(笑)
The ドライブレコーダー専用microSDカード KENWOOD KNA-SD8A/SD16A/SD32A
公式ホームページ
class10 の microSDHC という事で、この上なくバッチリなmicroSDです!
技術的な話は割愛しますが、非常にコストのかかった高耐久microSDです。
当然お値段は高く、
32Gで8000円〜(2018年8月現在Amazonにて)となっております。
このご時世、普通のmicroSDが3枚位買えてしまいますよ(笑)
まぁ買えなくはないけど、、後ろにもドライブレコーダーを設置しようと思うと。。
ご安心ください、
コストと耐久性のバランスを取ったコスパモデルも存在します
Transcend 高耐久microSDXC/SDHCカード
公式ホームページ
Samsung PRO Endurance
公式ホームページ
TranscendもSamsungも、どちらもフラッシュメモリーの古株大手メーカーです。
それでいて32Gモデルでお値段
およそ3000円とお買い得!(2018年8月現在Amazonにて)
結論
というわけで大変長くなりましたが、結論は簡単
Transcend TS32GUSDHC10V
Samsung MB-MJ32GA/EC
このどちらかを買えば、とりあえずOK!
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Posted at
2018/08/24 04:07:51