
ポルノ画像を閲覧することが、人の短期記憶能力や意思決定能力に影響を及ぼしているということがわかりました。これはドイツ・デュイスブルク=エッセン大学の研究チームが明らかにしたもので、研究成果はThe Journal of Sexual Medicineの2012年11月号で発表されました。
男性28名(平均年齢26歳)に対して行われた実験の内容は、スライドショーで流れてくる写真を次々に見ていきながら、4枚前の写真と同じだったかどうかを「YES」か「NO」で答えていくという、「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」みたいな感じのもの。スライドショーは人々が笑っていたりスポーツをしていたりする清潔な写真のものと、ポルノ写真のスライドショーがありました。
この結果、性的ではない写真のスライドショーを見た人の正解率は平均80%でしたが、ポルノスライドショーを見た人の正解率は平均67%でした。
研究者はこの結果を受けて、インターネット上のポルノに熱中した人々が約束を果たさなかったり、仕事や人間関係を放棄したり、睡眠不足に陥ったりするのか、心理学者や精神病医の研究の助けになるのではないかと語っています。これまでの研究では、ポルノのイメージを処理するのは、感情や覚醒、注意などを司る脳の部位とリンクしていると考えられてきました。
「脳の作業領域、それも中枢で活動する大事な部分に、性的刺激は干渉してくるのです」と、研究チームの大学院生Christian Laierさんは語っています。
従来の研究では、ポルノ画像や映像を見ると、脳は性的刺激を受けている部位に血液や認識を優先的に回すために、ほかの部位をシャットダウンしてしまうことがあることが明らかになっています。
今回は「男性が異性に対してどう反応するか」に注目したため、女性の場合はどうなのか、また同性愛者でも同様なのかという点についての検証ができておらず、Laierさんは、「この研究はまだ初期段階です。性差、性的指向に関して、確認すべき点があります」と語っています。
最近、記憶力が無いと思ったら、エロサイトの見過ぎだったのか!!
Posted at 2012/12/20 00:32:04 | |
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