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車のホイールを履くときに、必ず必要になるインセット。
そして、この[インセット]によって出面が決まります。
この時にツライチにしたい人は、[インセット]によって決める訳ですが、
決め切れない時に使用するのが、[ホイールスペーサー]。
この[ホイールスペーサー]。経験上、入れても5㎜が限界。
この5㎜を超えると、ねじ山の問題が出て来ます。
そこで、5㎜以上の[ホイールスペーサー]を入れたい時に使用するのが、[ロングハブボルト]。
ただ、言って置きますよ。
知らない人が多いですから。
[ロングハブボルト]は、[車検NG]です!
でも、中には「車検大丈夫だった」と、言う人もいると思います。
それは、検査官が気付いてなかっただけで、アウトです。
話は戻って、[ホイールスペーサー]を入れた時の、ねじ山の問題があります。
良く聞くのが、2山出てれば大丈夫。と、言う事。
これは、間違っていません。
では、何故2山なのか?です。
実はねじには、[不完全ねじ部]があります。ねじの先のテーパー部です。
そのテーパー部が2山程あって、ナットと接触しません。
なので、その[不完全ねじ部]を、2山出さなければ、ならないんですねー。
これで、完全ねじ部での接合になります。
少し話はズレて、強度の話になりますが、板に対してボルトの太さの関係で言うと、
3㎜の板に対して、必要なボルトの太さは3㎜です。
5㎜なら5㎜のボルトです。理想は、[1D]になります。
これをふまえて、車の[スタッドボルト]は[M12×1.5]です。
と、言う事はナットも12㎜になりますよね、1Dですから。
では、12㎜は何山なのでしょう?
ピッチが1.5なので、1.5×8=12㎜です。8山ある事になります。
そこで、[ネジ理論]です。
先程理想は[1D]と言いましたが、[ネジ理論]では3山以上掛かれば、良しとされています。
なので、この写真の様にボルトが出ていなくても、2山は不完全ねじ部なので、
5山掛かれば、大丈夫と言う事が分かります。
6山掛かれば心強いですね。
この写真は自分の乗っている、ハイゼットカーゴですが、
実際に5㎜の[ホイールスペーサー]を付けて、7山掛かっています。
と、言う事で長くなりましたが、ボルトはナットから出ていなくても、
完全ねじ部が3山以上掛かっていれば、ギリギリですが問題ないと言う事です。
この内容は、整備手帳の[ホイールスペーサー取付け、ねじ山の限界]でも掲載しています。
あくまで、理想は[1D]ですからね。
そして、全ての作業は自己責任ですよ。
以上です。
Posted at 2023/08/20 18:03:15 | |
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