
Phase DC-8(Sound Clarity System)
第一フェーズ(現在会社は無くなりました)という会社が、お年寄りなど耳の聞こえが悪い方等の為に発売した製品です。
アンプと、パッシブスピーカーがセットになった製品ですが、これは日本で作られているようです。
勿論、PCスピーカーとしての利用も可能で、至る所に製品の拘りがあります。
まず、第一フェーズさんは、そもそもスピーカーを作っていたようで、有名メーカーへ供給などしていた隠れた職人メーカーさんのようです。
そして、カーオーディオの方面でも一部のコアなファンが多く、最上正司さんという方が開発に関わったモガミアンプという言葉で表現されるアンプなどが、非常に人気があるそうです。
そのメーカーが作られたこの製品も、そのアンプやスピーカーの技術が盛り込まれているようで、この小さいアンプとスピーカーからは考えられない広がりのある音や、歪みのない低音が出ました。
特に、スピーカーユニットは5cmもないフルレンジなのですが驚く程の音が出ました。
ぶっちゃけそこらへんのアクティブスピーカーと同じだろうと馬鹿にしてましたが、思わぬ誤算。
市場価格は、ん万円するのですが(現在は5000円ぐらいで買えちゃう)小さいけど確かにそれに見合ったクオリティだと私は思いました。
まぁ、今回手に入れたのは新品ですが送料込みで○千円でしたが(マックで3人分も食べれないぐらいw)
ちなみに電源スイッチは無く、信号が入ってきたら勝手に入り、信号が無くなれば切れると親切設計。
スピーカーはジャックなのですが、これを何とかスピーカー用端子に交換出来ないだろうかね。
中国製の各有名メーカーの製品とは違い、かなり気合の入った製品である事は間違いないですね。
おもしろい事に、これを改造して車載してる面白い事をやってるみんカラユーザーさんもいるようです。
追記
どうやら、第一フェーズという会社は、高級ホームオーディオでは超メジャーなメーカー「アキュフェーズ」の子会社のようでした。
これに関して、関係者の方がみんカラで説明くださっていた詳細がありましたので、興味のある方はどうぞ!
何度も訊かれた、社名『第一フェーズ』の由来です。
皆さん、我が国のオーディオ界が世界に誇る『アキュフェーズ』というハイエンドなホームオーディオブランドをご存知でしょうか?
http://www.accuphase.co.jp/
1946年に『春日無線電気商会』として生まれ、オーディオブーム真っ盛りの頃には『トリオ』というブランド名で一世を風靡したオーディオメーカーがありまして、現在その会社は『ケンウッド』というブランド名で知られています。その創業者である春日二郎氏らが、ハイエンドオーディオ専門メーカーを志し、72年に春日無線からスピンアウトして設立した『ケンソニック(株)』は、82年に『アキュフェーズ(株)』となります。で、アキュフェーズ製品の設計製造を行うために興された最初の子会社が『第一フェーズ(株)』と名付けられました。その後、親子関係は解消し第一フェーズの方向性は自由となりましたが、そこに流れる血統は両社のブランドロゴと製品のメッキ色にて一目瞭然ですね。
ケンソニック(アキュフェーズ)製品の開発・製造に携わっていた最上正司氏は、第一フェーズ設立時に移籍し、その設計・製造責任者としてその才能を遺憾なく発揮しました。後に、有名海外音響メーカーOEM製品の設計製造においてもその力量を遺憾なく発揮し、お店の天井によく見かける有名な小型スピーカーなどにて『日本の匠』を知らしめることとなります。
また氏は、『Phaseブランド』カーオーディオ製品の開発をライフワークとしてこつこつと続け、革命的パワーアンプ『モガミ・モデル』によりハイエンド・カーオーディオ業界にもその名を轟かせるに至ります。さらに、「純正カーステにポン付けでHi-Fi実現」というとんでもない目標を掲げ、『プロセッシング・パワーアンプ』という斬新な概念の製品を世に出しその超高性能で世の中をあっと言わせますが、OEM受注が止まっていた第一フェーズは惜しまれながらそこで力尽きました。
Posted at 2012/06/08 02:28:02 | |
ソノタ | クルマ