2011年03月05日
コーナリングで限界を超えるとどうなる?【完結編その5】
事前トレーニング練習【完結編】その5
私達アマチュアドライバーは、コーナリングに対して不安や恐怖を無意識に感じているので、いざコーナーに対すると、速度を無意識に落とす傾向がある・・・と指摘し、改善方法の取り組み初歩を提示してみました。
BMW車輌に拘っている理由のひとつが、このコーナリングの挙動ともいえます。
車輌ツクリに、50:50の前後比率やFRに拘ったり、特定車輌ではなく、全モデル、シリーズに対して運転の楽しさを追及する自動車メーカーはBMW以外ありません。※Z系、tiシリーズ除く
これは、車の運転を知れば知るほど驚異的な自動車メーカーだと驚愕します。
ドライバースキルの向上や楽しさを、車が教えてくれるのです。アナログな物理の法則の車ツクリから、現在は電子制御にて物理の法則に立ち向かい、安全の為に、ドライバーの仕事を車が変わって行う、と言うチャレンジ精神は、軸がブレず一貫していて、やはり驚愕します。
さて
コーナリングの限界の挙動を知る。これが体験、場数を増してくると、不安や恐怖心は減ってくるのは理屈ですし、まずは、自身の愛車がコーナリングの旋回速度を超えると、どのような挙動になるかも知りたい所です。
それが判れば、対処対応等のコントロールの訓練も見えてきます。
大雑把に書いて恐縮ですが
BMWのFR車輌は、オーバースピードでコーナリングに入ると起き得る限界での挙動は
「アンダーステア」になります。※Z系、tiシリーズ除く
急スピンする!突然コントロール不能になる!自爆する!etc
等と、漫然とコーナリングに感じていた「不安や恐怖感の」正体はただの「アンダーステア」です。※Z系、tiシリーズ除く
クローズドコース、大雨時等で数々行った検証テストがあります。
狙いは「限界を超えたコーナリングは、どう破綻するか?」です。
印象的だった一例で、大雨時、100㌔の速度から急ハンドルでUターン・・・さて、BMW車輌達はどうなったか?スピンアウト!?コマのように飛んでいく!?etc・・・ドキドキの結果は
「あれ?」
平和な室内の空気感につつまれ、精神的には、まったく怖さも不安もなく「なんだ~」と言う思いでした。
現象としてはアンダーステア。
ステアリングをフルステアしていても、アンダーステア症状で真っ直ぐ進んでいき、タイヤ抵抗で速度が落ちると、タイヤがグリップを取り戻し、綺麗にターンしました。車種を替えてもほぼ同じようにターンして曲がっていきます。※Z系はスピンアウト、ti系はテストせず。
無理やりに破綻させようと、ブレーキを強く踏んで、リアを浮かせてスピンさせようとしても、本当に思いっきりやらないと、車はコントロールを取り戻してしまうのです。
凄い安心感。これが、印象的でした。BMW車輌の凄さを感じた一端でもありました。
アンダーステアというのは、ステアリングを切っているのに、タイヤがグリップせず、その方向に曲がらずに、そのまま真っ直ぐに進んでしまう状態です。
なので
「まずは自身の愛車でアンダーステアの体験をする」事から初めの一歩となります。
しかし、一般公道では安全面の観点から絶対に止めて下さい。そうなると、場所としてはジムカーナー場、サーキット場(TPOを考えないと危険)、などと限定されます。以前ここで紹介した「女神湖氷上トレーニング」は、リスクも低く体験できる最善の場所でもあります。コントロールまでトレーニングできるので、来年にでも積極的に参加してみてください。
あとは、タイヤ減りの心配の無いレンタルカート。限界での挙動体験が気軽に出来き、ローリスクでトレーニングできます。
さて
ここでお気づきになられたと思いますが、全ては
「タイヤの性能」
これによって、旋回速度が低くてもアンダーが体験できたり、高い速度でも旋回していきますよね。
タイヤに適した旋回速度を、コーナー毎にアジャストするのが、コーナリングの醍醐味であり、スキルアップの求める結果でもあります。
以前から、ノーマルの脚周り、ノーマルタイヤを推奨していましたが、車の初歩のコントロールを体験するには、うってつけのセットでもあります。
ポールシッターの走る場所、筑波でのアンダーステア体験は、1コーナーで行うようアドバイスがあり、路面環境的にも適したところです。
筑波でのアンダーステア体験の仕方、旋回速度のアジャストとは・・・
つづく
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事前トレーニングの課題 | 日記
Posted at
2011/03/05 11:55:16
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