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かぐら(仮)のブログ一覧

2018年08月19日 イイね!

本田宗一郎との100時間とホンダ・コレクションホール再訪

本田宗一郎との100時間とホンダ・コレクションホール再訪何気なくネットを流していたら、おもむろに紹介されているのを見て、何となく「読んでみようかな」と書籍を漁ってみたものの、

残念ながら(ネットを含めて)どこの書店にも扱っていなかったので、仕方なくヤフオクでポチりました。




ちょっと値段が高いかなと躊躇したのですが、程度も悪くないようですし、まぁ許容範囲だったので落札させてもらったところ、届いた単行本は昭和59年の初版でした。
どうりで…(-ω-。ll)



これは城山三郎氏が本田宗一郎氏を取材し、その人柄、人づきあい、事業への姿勢などについて書いた本です。城山三郎氏の作品を読むのは初めてでしたが、そこそこ読みやすかったです。

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「官僚たちの夏」っていう作品が映画化されましたね。


読んで改めて思ったことのは、本田宗一郎って、やはり僕のような凡人の頭では計り切れない天才技術屋さんなんだなと。

また城山三郎氏によると、本田宗一郎氏はパナソニック創業者の松下氏のような人格者ではなく、酒席で大暴れしたり、官庁や税務署と大喧嘩をしたりといった人間っぼさがある、とのこと。
敵も多かったんだと思いますが、そこに惚れて付いてきた人も数多く、魅力に溢れる人物だったんだなぁ、と思いました。

城山氏三郎は本田総一郎氏を「アリの用に働き、トンボのような大きな視点を持ち、ヒトとしての温かみを持っている」人物と記載しています。



僕は空冷vs水冷抗争が、一番興味深く読ませていただきました😄








この本を読んだら紹介されていた幾つかのバイクを見たくなったので、栃木県のホンダコレクションホールに行ってきました。

前回は、僕が10、20代に憧れたバイクや車を中心に見たのですが、ジュノオ号やドリーム号など1950年代にホンダにより開発されたマシンを今回は見てきました(^o^)


括弧書きは全て城山三郎『人間紀行 本田宗一郎との100時間』からの引用です。


カーチス号

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「本田は、戦前、何台かレーシング・マシンをつくった。飛行機用のカーチスのエンジンを改造したカーチス号もその一つで、レースで優勝している。
本田はさらにこの車を改造して、多摩川べりで開かれたレースに出場。時速160キロを超すスピードを上げたところへ、突然、レース場の横から車が現れ。これに衝突。車は三度もとんぼ返りをし、本田は投げとばされ、大地に顔から叩きつけられた。」



ドリーム号D型

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「これまでのように自転車にエンジンをつけるのではなく、D型のエンジンに見合った耐久力のある車体を設計、その製造もはじめた。つまり、原動機付き自転車メーカーからオートバイメーカーに脱皮したわけで、本田たちにとっては、一大感激であった。
完成したオートバイを囲み、本田と従業員たちはドブロクで乾杯した。
「まるで夢のようだ」
そうした声の中から、「ドリーム号」の名が生まれた。昭和二十四年八月のことである。」




ドリーム号E型

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「設計者である河島がこのドリーム号E型にまたがり、箱根へ試走に出た。本田がビュイックを運転、藤沢を乗せて伴走した。
E型は平均時速70キロを記録したが、箱根にかかると、はげしい雨になり、本田はE型を見失ってしまった。
当時、日本のオートバイは一気に箱根に上ることができない、とされた。
谷へでも落ちたのではないか、藤沢と一緒に両側を見ながら走り、芦ノ湖が煙って見える頂上まで来たとき、すでにE型から下りて木の下で待っている河島の姿があった。
「しめた。これで世界の仲間入りができる」
本田はそう思うと感激でいっぱいで、声が出なかった。雨の中で、三人とも無言で抱き合い、ぼろぼろ涙をこぼした。」



ジュノオ号

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「本田は、その「ジュノオ号」に考えられる限りの理想を盛り込んだ。強度を必要としない部分には、ガラス繊維を加えた合成樹脂を使う。このことによって、軽量化と同時に、曲線を生かした思い切ってスマートなデザインとする。セル・モーターを装備しただけではなく、自社で苦心して開発した自動変速機も取り付けた。ただ「ジュノオ号」は重たいスクーターで、よく故障した。いちばん多い故障が、空気の取り入れ口がないために起きるオーバー・ヒートであった。「ジュノオ号」そのものは失敗であったが、合成樹脂にせよ、自動変速機にせよ、そこで使われる技術は、すべて後に役に立った。」


ジュノオ号はフォトギャラにも載せました😄


<参考文献>
城山三郎『人間紀行 本田宗一郎との100時間』、東京:株式会社講談社、昭和五十九年 28、31、106、108、191、285頁









なお、「ホンダコレクションホール開館20周年新展示「Honda 夢と挑戦の軌跡」ガイドツアー」では、とっても勤勉そうでベビーフェイスな女性スタッフが、創業当時から「水冷vs空冷」論争までの軌跡を、とってもわかりやすく紹介してくれました
アリガトォ(/o^∀^o)/.

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いいねぇ、ホンダ😄

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Posted at 2018/08/19 17:21:38 | コメント(6) | クルマ | クルマ

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