
前回に引き続き、私のお気に入りと題してシトロエンAXを取り上げた記事の続きです。
ここを読んで下さる殆どの皆さんはAXをご存知でしょうが、一応知らない人のために本当に簡単な説明を。AXは’86年にデビューしたシトロエンの小型車です。日本には’89年より西武自販とマツダ系のユーノスで3ドアのGTと5ドアのTRSが販売されました。
’91年に外観の一部や内装の変更などマイナーチェンジが行われ、ホットモデルのGTiが追加。’96年に日本での販売が終了し、’98年に本国でも生産を終了しました。
ユーノスのCMを見つけたんで貼っちゃいます。すげえ駐車w
さて話は続いてその日は6月終わりの雨の土曜日でした。友人とクルマ屋さんに向かったところ、そこに待っていたAXはエンブレムが真ん中に移った後期型’92年式14TRSの左ハンドル、色はベールトリトン(グリーンメタリック)で走行距離が4万㎞ちょっとの西武自販モノでした。
そして試乗させていただく事になったのですが、その時の事は今でも鮮明に覚えています。
(わかっていたけど)平凡というかショボいスタイルだなあと思いつつ、まずシートに腰かけると小ぶりだけどモチっと柔らかく包み込み、なおかつ体をしっかりと支えてくれます。
「へえ〜これが話に聞くフランス車のシートなんだぁ…左ハンドルは初めてだけど小さい車なせいか違和感もさほど酷く無いな。」と思いつつ走り出します。
走りは期待以上でした。その乗り心地はただフニャフニャと柔らかいのでは無く、路面のうねりを軽やかにいなし、車は上下に揺れずにフラットでまるで滑空している様な、それでいて路面に吸い付くが如くしなやかな乗り心地。
エンジンはパワーは無いけど元気よく回り、車が軽いので想像してたよりダッシュが効きキビキビとしています。
またステアリングはパワステ無しなので低速では重いけど、その分速度を上げた時の路面への吸い付き感がしっかり伝わる上に直進性も良いので飛ばしても怖くないんです。
それは自動車雑誌を読んでも想像するしか無かった世界に初めて触れた体験でした。「なるほど、こういう事だったのか!」と頭で思いつつ、ステアリングを握りながらニヤニヤが止まりません。僅かな試乗でしたがすっかり気に入ってしまい購入を決めました。

納車当日夜に友人に撮ってもらった画像。当時まだ20代。若かったな〜。
所有して気づいた良い点はシートのおかげか長時間運転しても疲れないのと燃費が結構良い事。欠点は…うるさいのはまあ良いとして小さい割に小回りが効かないのと、小物入れが少ない(後期型なので)事、そしてやっぱり空調が弱い事です。
最初はこの車をきっかけにBXをはじめ色々な車に乗ろうかな…なんて事を考えていましたが、結局このAXには9年近く乗りました。
どこまでも行けそうな気分になって一日で思い出せないほど遠くへ走ったり、FBMをはじめイベントへ参加した事、京都への行き帰りに速度違反で二度も捕まったり(アホですねぇ、恥)した事…色々とありました。
トラブルも色々と…主なところではオーバーヒートが2回、真冬にパワーウィンドウが閉まらなくなって凍えながら走った事、ACコンプレッサーがロックして白煙を上げた事など。
でもいずれも何とか帰ってこられるトラブルで9年目のお正月まで一度も路上ストップをしたことはありませんでした。
そして初めての路上ストップをした年の5月、愛車紹介にも載せたとおり事故でお別れする事になってしまいました。
次の車探しをする事となりエグザンティアをはじめ色々迷ったのですが、運が良いのか悪いのかちょうどAXの出物がありこれが今の車になりました。
今の車は先代と仕様が殆ど同じ後期型91年式(92年登録)左ハンのTRSです。違うのは色がグリドルメン(グレーメタリック)なのと何故かパワーウィンドウが手廻しに変えられている所、後はユーノスものな事位です。

今の車になって5年。どこまでいけるかわかりませんが、自分が出来得る限り乗り続けていきたいと思っています。間近な目標としてはAX生誕30周年になる3年後かな?昨年のFBMでのBXの様に沢山のAXで集まれたら良いな、と思ってます。
いい加減長々と書いてしまいました・・・ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
Posted at 2013/01/09 17:45:15 | |
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