炬燵猫のブログ一覧

段々と寒くなってきましたが、今日は一気に冷え込んできましたね～
外でお仕事の私としては、寒いのは勘弁していただきたい＾＾；
暑いのは我慢できるけどね～寒いと体が動かないっす＞＜；

さて、巷ではモーターショーとやらが開催されたようですが、やっぱり国産で注目は、トヨタFT８６と、スバルBRZでしょうかね？
私的にはホンダのEV Ster が気になるんですけど、こいつのステアリングって一体どうなってんのよ？ホイールタイプじゃないステアリングって構造が気になるのは私だけではないはずｗ

で、モーターショーで思い出した事を一つ。

皆さん、タイヤってメーカーによって何が違うとかわかります？
トレッドパターンやサイドの印字とか、まぁ、その辺は誰が見ても判ると思うんですが、同じゴム製なのに、何でこんなに値段違うの？って疑問に思った事有りませんか？

ぶっちゃけると、その疑問、間違ってないんです。
はっきり言ってしまえば、素材はどのメーカーも一緒なんですよ＾＾；

じゃぁ、何が違うのよ？っていうと、違うのは配合する薬品とカーボンの量なんです。

私もM社（辞めた後も守秘義務があるため、詳しくかけません）に勤めていたのは10年以上前のこと＆部署違いで詳しい事までは覚えていないのですけどねｗ

タイヤが黒いのはゴムだからではなく、カーボンが混じってるからなんです。
ちなみに、生ゴムは白色に近い白っぽい色です。

生ゴムに、カーボンと、焼いた時にゴム同士が化学反応で結合する為の薬品を加えます。
確か、カーボン量が多いほどハイグリップタイヤだった様に記憶していますが、あいまいですw
で、メーカーごとに違うのは薬品の種類とその配合分量なんですね～。
後は基本的に一緒なんですよ、実の所。
私の勤めていたM社では、この薬品の配合分量は完全門外不出で、かなり特殊な配合だったらしいです。（スクラップと呼ばれるタイヤに出来なくなったゴムは、自社の廃棄処理施設にて必ず処分するほど、徹底してました）

で、タイヤってのは最初からタイヤの形はしてません、当然ですけどねｗ
薄っぺらい板状のパーツとビードワイヤー等のワイヤー類を組み合わせて初めてあの形になります。
そして、それを、専用のモールド（型枠）に入れて焼いて、出来上がったのが、お店に並んでるあれになるんですよ。
ここまでの工程でメーカーごとにオリジナルとかは殆ど無いです。
基本的に

薬品とカーボンを混ぜる→練る→成型する→焼く　

この作業工程はどんなメーカーでも一緒のはずです。
つまりですね、BSのタイヤだから、とか、中華製だからとかでタイヤの性能が決まるわけじゃなく、大部分は薬品とカーボン比率でタイヤの性能が決まってしまいます。
後は、トレッドパターンでどれだけグリップさせられるか？どれだけ排水性能があるのか？転がり抵抗は？と言った部分になってきます。

ちなみに、タイヤ各所（トレッド、サイドウォール、内張り、ビード、etc・・・）に使われるゴムは、判ると思いますが、それぞれ薬品、カーボン量が全て違います。
中でも内側に使われるのはブチルと言う特殊なゴムを使用します。

ブチルって言うと、あのベトベトの？っておもうでしょ？
これまた面白い物で、同じブチルでも、タイヤの原材料として使うブチルはあそこまでベトベトしていないんですね～＾＾（確かに粘性が高く、ベタッとしてますけど）
ちなみに、このブチルが原価が一番高かったです（当時の話ですが）。

とまぁ長々と書いてしまいましたが、何でこんな事思い出したか？っていうと、実はこの会社に居た頃、モーターショーのフリーパスが、申請すれば貰えたのに、一度もモーターショーへ行かなかったなぁ～とｗｗｗｗ
まぁ当時は車も好きだったけど、スロットばっかしやってたんで、あんまり行きたいと思わなかったんですよね～＾＾；
今思うと非常に勿体無いｗ