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2010年11月23日 イイね!

長寿と健康と寿命と

長寿と健康と寿命と今朝、カミさんの実家へ500を走らせてきました。

雨上がりのつばさ橋から見る景色は、普段めったに目にする事のできない山並みが綺麗に一望できる気持ち良いものでした。




義父が検査入院をする為、保証人の署名が必要との事で書類を作るのと、詳しい話を聞くのが目的で出かけてきたわけですが・・・
肺がんの疑いアリ、という話しでした。

検査の結果が出るのは早くても来月中旬以降でしょうけど、ちょっとネットで調べてみる限りではあまり楽観はできなそうな雰囲気ですナ。。。





実父(函館に住んでおりました)を癌で亡くしたのが今年の3月で、カミさんだけがお見舞いで函館に行っていたちょうどその時に、本当に突然、父は一人で逝ってしまいました。

およそ病気とは縁遠かった父で、あちこち旅行して回ったり還暦を過ぎてから富士山に登ったりと、健康面では何の心配も無い様な人だったのですが、たまたまの検診ですい臓がんの疑い→検査入院→手術とドタバタしたのが2年前のちょうど今頃でした。

すい臓は体の奥にあり大変な手術なのですが、父の健康状態では手術可能との見立てでしたから、まぁ70過ぎてからそんな大手術受けられるのも大した物ではありますが。

検査の結果では、限りなく黒に近いが確実に癌かどうかの判断には至らなかったそうです。
切ってみて調べたらやはり癌だった、という結末でしたが、一般的にはすい臓がんが発見された場合は既に手遅れで手術不可能なケースが多いとの事で、その点では父は幸運だったのでしょう。

手術後の経過は水が溜まったりであまり良くは無かったものの、半年余り経過した去年の夏頃にはパークゴルフに出かけるまでに回復して周囲も安心しておりました。
骨転移が見つかり放射線治療や抗癌剤もやっていましたが、腫瘍マーカーの値は実は高値安定状態だったのですが・・・

そのマーカーの値に変化が現れ、再びバタバタしはじめたのが秋頃だったと思います。ある意味お約束の転移が肝臓に出ているのが発覚。その後入退院を繰り返し、抗癌剤の種類を変えたり量を変えたり投与方法を経口から体内に器具を埋め込んで患部に直接投薬する等、今思えばおよそ考えられるいろいろな手段を講じていたんだな、と。
抗癌剤では当然のようにその副作用もあるわけですが、手術後の薬(確かTS-1)ではあまり副作用が出なかったそうです。が、秋以降は流石にそううまくも行かなかった様子で、相当辛そうだったのを見ているのはこちらも辛いものがありましたね。


カミさんが見舞いに行った日は、いつもどおり普通にしていたそうです。
空港から病院へ直行し、普通に会話を交わして、明日また来るよの挨拶が最後になってしまいました。
その1ヶ月前に私が見舞いに行った時はちょっと不調そうではありましたが、カミさんの見舞いの2週間後にまた私が行く予定にしてあったのに、話そうと思っても話せなかった事が残ってしまったのが・・・




日本人は癌で亡くなる人が多いそうです。
ある意味”一般的”な病名になっていますが、残念ながら癌と死は非常に近いものとして捉えられているのが現状だし現実と思います。
風のガーデンというドラマがありましたが、癌と向き合って癌と付き合っていくには非常に強い精神力と、周囲の人の支えが必要と思います。
しかし、実際の生活の中でそこまで正面から向き合える状況・環境に居られる人は稀ではないかと思います。

癌は、怖いです。大半が、その原因により死に至る事が多い様です。

が、癌細胞は外部からやってくるわけではなく、実は自分の体の一部なんだという事を教えられました。

生活環境が良くなり衛生状態も良く、医療体制も揃っていて、今の日本は世界に誇る長寿国です。
しかし、多分、そのお陰で癌が増えているというのはそのとおりなのでしょう。
(父の兄弟も癌で亡くなったり手術したりと、家系的にありそうってのもありますが。。。)

抗癌剤治療で治癒する見込みがあるのであればその手段は有効と思いますが、回復の目処が立たずに副作用とのせめぎ合いだけが続く様な場合は、勇気をもってその治療を中断する事も出来たのではないか、と思います。
父は、今年に入ってから転移が更に広がっており(本人にも家族にも告知頂いてました)、抗癌剤治療に望みを託す段階はもしかしたら過ぎているのではないか?という疑問が私の中にあったのは事実です。しかし、それを言い出す勇気が自分にはありませんでした。その判断が正しいのか、間違っているのか、はたまた父の考え、思いはどうだったのかそれについて話しをするには一緒に居る時間があまりにも短く、付き添いを続ける母とも深く突っ込んだ話しは出来ていなかったと思います。
もし抗癌剤をそこで止めていれば、あっさりと癌が広がって死に至ったかもしれません。
逆に、副作用に悩まされずに残りの時間を平穏に過ごす事ができたかもしれません。
父の場合は(主治医の見立てでは)、抗癌剤で正常な細胞が攻撃され、脳幹部出血と細胞破壊で血液phが6台になり昏睡状態から死に至ったのだろうとの事でした。
抗癌剤に体が耐えられなかったという事なのでしょう。

明確にいつとは言えなくても、確実に死は訪れます。
その時まで、自分に何が出来るのか、相手は自分に何を伝えようとしているのか、
考える時間と話しをする時間と、一緒に過ごす時間は可能な限り取れるようにしたかったですね。
・・・後から振り返ったときに、全てを笑顔で語れるように。

Posted at 2010/11/23 17:54:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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