今夏は長期の休みを貰えたので、以前から一度は訪れたかった岩手県へ行くことにした。しかもせっかくディーゼルに乗り換えたのだからと自走で。時間はかかるが双方運転できる夫婦二人だと何とかなるだろう。往復2500kmにもなるロングランの行程。
しかしながら出発当日は折しも台風が接近中。

でも、東北地方は逸れそうだという天気予報を信じて、雨の降りしきる中、一路東北を目指した。
多湿な車内環境故に、曇り止め(デフロスター)作動は必須ながら、ディーゼルターボの力故にエアコンのコンプレッサー負荷をものともせず高速道路を淡々と突き進むことができる。
北陸道から新潟を経て磐越道へ。この道はほとんどの区間が対面通行ながら、交通量はさほど多くないので快適ではある。ただアップダウンが高速道としてはキツい。ここでもディーゼルトルクが威力を発揮し、キツい登りでもグイグイと駆け上がる。
会津若松を過ぎて郡山から東北道に入ると、交通量がいきなり多くなる。お盆の帰省で関東方面からのクルマが多いのだろう。さすが、東北の大動脈だと思わされる。それでも仙台を過ぎると交通量は少しずつ減り、流れも速くなってきてディーゼルターボには最適な交通環境だ。
北上市で一泊し、翌日はちょっと南下して世界遺産平泉観光、その後は盛岡まで下道で。宿泊予定のホテルにナビをセットすると、北上市までは国道4号線、以降は県道13号線を案内された。この県道13号線が大当たりで、そこそこの道幅ながら交通量が少なくて景色も良く、まるで北海道のよう。そうは言っても県道なので速度は上げられないが、クルコンをセットしても邪魔なクルマはいないので、これまた超快適。5速ロックアップで淡々と北上(ほくじょう)することが出来た。
盛岡市内で一泊し、翌日は朝一すぐに三陸海岸を目指した。北上高地を超えて宮古市へ通ずる重要路線、国道106号。地図上で見るとカーブが多く、イメージ的にはちょっと細めの国道を想像していたが、実際は比較的緩めのカーブで道幅も広く、盛岡から区界峠越えにいたってはバイパスが整備されていた。とは言っても峠越えは峠越え。ここでもディーゼルターボのトルクが威力を発揮。ガソリンD:5だったら回転ばかり上がって車速が上がらないような場面でも、6AT+36kgmトルクで急坂も何のその。また、もう少し前輪荷重が少なければいいのに、と思うこともあるが基本的によく曲がってくれるシャシー性能。そこそこの速度で先行していたE90型BMWに一定の車間を空けて走っていたら、何と道を譲られてしまった…。区界峠を越えるとしばらくほぼ一直線。ネズミ捕りがどこにいてもおかしくないような光景だ。その後は閉伊川とJR山田線に沿うようにカーブが続くが、ずっと緩い下りなので燃費計はほとんどバーグラフ一杯右を指したまま宮古市内まで到着。確か16km/L台だったと思う。
さて、何で宮古に行ったのかというと、龍泉洞、浄土ヶ浜を見たかったのと三陸鉄道に乗ること。D:5は駐車場に預けて宮古⇔久慈を鉄路で往復した。特に帰路はレトロ車両が連結されるとあって大変な賑わい。そうかと思えばナマハゲ(!)も乗りこんできた。泣き叫ぶ子供に喜ぶナマハゲと大人たち(笑)
ちょっと話が脱線したが、三陸観光後はふたたびクルマに乗り換えて龍泉洞という日本三大鍾乳洞の1つへ。とても神秘的な空間を楽しめた。
宮古市内で一泊し翌日は朝一で浄土ヶ浜を観た後に八幡平を目指した。往路と同じ国道106号線を戻るので、今度は区界峠までダラダラ~と登り坂。今日は交通量も多く流れも何だか遅い。こんなときは運転はヨメに任せて助手席でくつろぐ(笑) 途中休憩を挟みながらも、宮古→盛岡→八幡平のふもとの西根まで約120kmを全部助手席で過ごしてしまった。オイシイところまで来て運転交代。ここから八幡平のワインディングロードを駆け上がって温泉巡りへ。籐七温泉を目指してアスピーテラインを一気に駆け上がる。低速コーナーと高速コーナーが折り混ざったとても楽しいワインディング!ディーゼルなので高回転は全然気持ちよくないし、重量級なのでコーナリングスピードもたかが知れてる。が、大トルクを生かすようにパドルシフトを使ってトルクバンドを上手く使うと結構気持ちよく走れる。とにかくD:5に搭載された6ATはロックアップ領域が広めのミッションなので、パドルシフトが非常に役立つ。籐七温泉と蒸の湯で気持ち良く入浴したあと、最後の宿泊地を目指してアスピーテラインを下っているとトラブル発生。何とヨメが温泉にメガネを忘れてきた。せっかく降りてきたのに~~~、またアスピーテラインを往復するの~~~~、とグチりながら内心ほくそ笑む私(笑) とは言っても宿の夕食時間もあるので、今度は本気モードで攻めないと間に合わない…とヨメに告げてさらに楽しむ私…。
強化してあるブレーキをもってしても多少フェード気味になってるのを感じながら走り続けた。当然ホイールもブレーキダストでまっ黒け。
ブレーキを休めるため途中休憩(前後ホイルで色の違いが…)

(このあと、S2000が快音を鳴らして上がっていった)
いやぁ、しかし楽しかった~~~~、久々に爽快な峠ドライブを堪能してしまった。出来ればECUチューンした後にここへ来たかったなぁ。ちなみにこの日、宮古市から120km走って八幡平ふもとで13km/Lだった燃費計は、アスピーテライン2往復(約90km)後に10.8km/Lまで落ち込んでいた。それでも低燃費な方だけど…
楽しかった岩手観光も事実上昨日まで。本日は丸一日移動で関西方面へ。ヨメと交代交代で運転しながら延々と高速道1100kmを走り続けて14時間、ちょうどETC夜間割引の始まる午前0時頃に吹田IC到着~。これだけのロングラン一気走行で感じたのは、登り坂でトルクが強大だとあまり運転疲れしないこと。
ということで、ディーゼルD:5の魅力はやはり(と言うか当然か)、ロングランドライブに尽きる。それをつくづくと思い知らされた。
最後に…
次はもっと軽いディーゼルターボ車が欲しい(爆)
Posted at 2014/08/21 23:25:02 | |
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