お断り:本日のプリウスのブログネタの焼き直しですが、初ハイブリッドという方も多いと思いますのでこちらにもアップしました。
最近の車はほとんどの車種で、区間燃費と瞬間燃費が表示できるようになっています。
転がりのいいタイヤ(転がり度トリプルAのスーパーエコタイヤ)を履くと、エンジン走行時の瞬間燃費の数値(km/L)が向上していることがわかります。
しかし、一般のエンジン車では、瞬間燃費が向上した比率ほどトータルの燃費が大きく向上したという話はあまり聞きません。
信号停止のないテストコースでの結果でさえ、30%の転がり抵抗軽減で得られる燃費向上率は4%と言われていますが、エンジンパワーを動力にいかせていない状況でもほぼ常時ガソリンを浪費しているので、実用燃費の燃費向上率は全然たいしたことがないのかもしれません。
一方、ハイブリッド車では、エコタイヤとの相乗効果で本当に大きな燃費改善が見られます。停車中や減速中だけでなくモーターのみ走行時や低負荷走行時にもエンジンが停止するからです(THS2:トヨタハイブリッドシステムは後者の能力が高い)。
交換後のタイヤによって時には10%以上の燃費向上が見込まれます。実際、プリウスのツーリンググレードの新車装着タイヤ、ミシュラン・パイロットプライマシー(195/55R16)から Goodyear GT3 や Bridgestone EP100S へ履き替えると10%も低燃費になります。スポーツタイヤからそれらのスーパーエコタイヤへの履き替えなら20%も?
停車時のアイドリングストップの効果は当然として、ハイブリッドとエコタイヤの相乗効果について箇条書きしてみました。
1)エンジン走行時
タイヤの転がり抵抗が減るのでガソリン消費量が減ります。
2)減速時や下り坂走行時(エンジン停止)
タイヤの転がり抵抗減で減速度が少なくなった分、
回生ブレーキを通じて電力が多く回収できます。
電力が多く回収できると燃費は良くなります(注1)
3)エンジン停止走行時(モーター走行あるいは滑空走行(注2))
モーター走行時の電力消費が少なくなるので
より長くモーター走行ができ燃費が稼げます。
速度低下が遅いのでエンジン走行(燃費悪化の原因)の
頻度を減らすことができます。
これらの効果により、ハイブリッド車ではエコタイヤの恩恵を一般のエンジン車以上に得ることができるのだと思います。
注1)HVバッテリの蓄電量が減っていると、エンジン走行時に
発電機も一緒に回すので燃費が悪化します。
注2)惰性走行のことを、プリウスやエスハイ仲間では「滑空」と呼んでいます。
Dレンジでアクセルを微妙に踏んでNレンジ惰性走行と同等の減速度で
走行(微弱モーター走行)することです。
転がりのいいタイヤならNレンジで転がっても速度低下が少ないです。
これを「Nレンジ滑空」と呼びます。
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TNP 装備 | 日記
Posted at
2011/01/29 00:07:01