2011年04月20日
No.05 CT200h TNP基礎講座 「THSⅡにおけるTNP向上の基本」
今回から、ようやくハイブリッド特有のTNP術に突入です。
THS(トヨタハイブリッドシステム)の特徴はなんといっても、走行中にもエンジンを停止できることです。エンジン停止中はガソリン消費がゼロですから、走れば走るほどTNP値(km/L)をどんどん上げていくことができます。
しかし、闇雲にモーター走行をすればいいというものではありません。すぐに弾切れ(バッテリ枯渇)を引き起こすので補充も重要なテクニックです。
THSでのTNP向上のためのキーポイントは
「HVバッテリに貯めてある限られた電力を最大限利用してエンジン停止走行距離をできるだけ長く稼ぐ」
です。
そのためには
「モーター走行時の放電」と「回生ブレーキやエンジン走行時に行われる充電」の二つを効率よく行う
「エンジンとモーターの使い分け」
がポイントになります。
(1)モーターはメイン動力ではなくアシスト的な動力と考える
・エンジン加速後の速度維持、あるいは減速を緩やかにしたいときの動力アシストとして
- 加速や登坂はエンジンに任せた方が効率が良い場合が多い
- モーターをメイン動力として使うとバッテリがすぐに枯渇してしまう
※EVモードボタンを押した状態で走行することはおススメしません。
(EVモードにしなくてもモーター走行はしやすいです)
(2)バッテリに効率よく充電する(モーター走行のためのエネルギーを補充)
・減速時に回生効率が良いブレーキ法を実践する
電車と同じ程度の減速度がベスト(-0.1G=「30cmの紐の先のおもりが3cm前方へ」)。
強くブレーキを踏むとメカブレーキが働いてしまい発電量が減ってしまいます。
・エンジン走行時に発電される電力をバッテリに補充する
強い加速をしなければ発電された電力は動力に使われず自然と充電されます
※バッテリ充電量が減りすぎた場合(紫色になる)、充電したいからとブレーキを踏むのはNG。
エンジン走行を多めにすることで勝手に充電されます。
(3)モーターとエンジンの使い分け
・場面ごとの効率の良い方を選択し、アクセルワークで使い分けをします。
これらを実践するためにも、メーター類をこまめにチェックすることが必要になってきます。解説は「メーター」編で。
エンジン走行→モーター走行へ、モーター走行→エンジン走行への素早い切り替えは「足技」編で。
少しマニアックになってきましたでしょうか?
まだ大丈夫かな・・・(^^;
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Posted at
2011/04/20 08:34:23
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