ほぼまっすぐの平地で、信号などの停止をせずに数kmの距離を走れて、アップダウンの標高差が数m以内のルートであれば、クルコンを使うと初心者向けお手本のようなTNP走行をしてくれます。
エンジン、モーターとも速度維持のための最低限の駆動力で走行してくれますし、走行負荷や充電要求に合わせてモーターとエンジンを勝手に切り替えてくれるからです。
エンジンが十分に暖機されていれば(水温80℃以上)、これからの季節、60km/h前後で容易に30km/Lオーバーも可能かもしれません。
連続クルコン走行をトライする場合の注意点としては、
・ほぼまっすぐの平地で、信号などの停止がほとんどなく数kmの距離を走れること。
・アップダウンの標高差が数m以内のルートであること。
- HSIのパワーゾーンに入るような登り傾斜がある場合には不向き
- HSIのチャージゾーンに入るような下り傾斜がある場合には不向き
・47km/h未満ではクルコンが無効。
(アクセル離して失速して気づくこと多し)
・前車との間合いにより等速を維持できない場面には不向き。
(特にレーダークルコン装着の場合は注意)
・アイドリングチェックが絡むとモーター走行になりずらいことがある。
(HSIメータ値が低いのにEVマークが点灯しない)
・信号停止の可能性があるならばかなり手前からクルコンをオフにしてエンジン停止走行に。
(TNP走行パターンの基本を守る)
・いい記録を出したいなら50~60km/hの間、自動車専用道路でも最大で72km/h。
より低燃費を実現したい場合には、ゆるやかな傾斜の変化に合わせてモーターとエンジンを意図的に切り替えたい場合があります。クルコン任せだと、そういう場面でもモーター走行よりもバッテリ充電を優先させることがあるからです。
たとえば、こんな方法があります。クルコンレバーを上に2回ほど振って+2km/hアップしたのちに、下に2回振って-2km/hダウンさせます。クルコンが充電走行をもっとしたいためにエンジン走行を続けたがっていた場合でも、エンジンからモーター走行に切り替えられることが多いです。
逆をやれば、モーター走行からエンジン走行に切り替えることができます。BL2なのにいつまでもモーター走行を続けられたら心配ですよね。市街地に備えバッテリ残量を増やしたい場合にも使えます。
若干の速度振幅をつける(エンジン走行時は微弱加速、モーター走行時は微弱減速)とさらに低燃費を狙えることもあるので、クルコンレバーを操作してそのような走法をトライするのも面白いかもしれません。
次は、ピンスポットでクルコンを使うという応用編。
・信号間がそれほど長くない場面でも、発進加速後の等速走行をクルコンで。
エンジンとモーター比率はドライバーの意図通りにさせる必要があるので、
クルコンのオンオフでうまく制御すること。
・等速のエンジン低回転充電走行をクルコンで。
BL2でエンジンで等速の低回転充電走行をしたい場合にクルコンをオン。
・ゆるやかな登り坂を登る場合はクルコンで
無駄なパワーを発揮することなく低回転で登ってくれるので充電効率も良い。
エンジンオフしたい地点でクルコンをオフにします。
モーター走行時は等速走行(あるいは微弱減速)を厳格に
多くの人は、等速走行の場面でもわずかずつ加速したいという癖を持っていると思います。そのため、モーター走行中もアクセルの踏込量が多くて電力利用効率を悪化させてしまいます(燃費悪化)。
等速走行にて、モーター走行中は絶対に加速しない気構えが必要なので、加速癖を持つ人にはモーター走行をクルコンで行うというパターンの習得はおススメです。
なお、「多くの人が加速癖を持つ」事実イコール「等速走行は煽られやすい」ことですので、覚悟が必要ですが(^^;
流れが速く制限速度以上で走ることも多々ありますが、無謀な速度違反をしないと心を強く持ち、バックミラーをあえて見ないということも時には必要と思うようにしています。
(おまけ)
レーダークルコンの車間調整は、クルコンレバーのちょい上、ハンドルスポーク上にあります。
レーダークルコンでも定速モードに切り替え可能で、レバーを奥に1秒程度倒します(取説189ページ)。
「CT200h TNP講座 目次」 は
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CT200h TNP講座 | 日記
Posted at
2012/03/29 12:37:16