JCESE 20B 3ローター
関東の方のお店で組んでもらった20Bを送ってもらい、どこかで積み替えしてもらったようです。
その後、慣らしが終わりブーストをかけていく段階でエンジンが吹けず不調だと言う。
始動性、アイドリングは良好
試運転してみるとブースト0.5kgf/cm²からエンジンの回転が吹けない。
必ず吹けない!
これは、単純にどこからか過給圧が逃げているよ。とアドバイスしてみた。
結局、調べてもどうにも原因がわからずという事で
すぐに解決できるだろうと思い引き受ける事に。
パイピング類ホース、ホースバンドを見ても漏れていなさそうです。
アルミの純正インタークーラーの亀裂なども疑った
もう、目視点検ではわからない
何か嫌な予感しかしない。
ハーネスやコネクターも古いので電気系統の疑いもあり時間をかけて色々調べて思いのほか悩んだ。
診断では唯一、デュアルエキゾーストシステムがヒット!
ソレノイドバルブの断線又は短絡時はフェイル・セイフとある。
原因はこれか?
負荷によりマフラーの出口付近でバタライバルブが開閉するシステム。
確かにソレノイドか断線状態で修理して試運転してみるも症状は変わらず。
ここで一度、振り出しに戻り 頭の中から電気系統を切り離す。
もしかしてタービン?
でも、過給圧の掛かり方はそのまま上昇していく勢いもあるし、それは考えにくい。
やっぱり最初に直感した過給圧漏れを重点的に調べる事に。
インマニやサージのガスケットが抜け、過給圧が漏れるって事はあるけど
そこら辺の部品は全て新品に交換されているとのことで
これも考えにくい。
漏れを調べるといっても、過給圧を掛けてみないと分からない。
どうやって調べる?
頭の中から電気系統を切り離そうと思っていても、色んな事が頭の中を駆け巡り邪魔をする。
エンジン停止状態でサージタンクに過給圧が掛かった状態を再現してみる
まず、スロットルからインタークーラー間のパイピングの途中で圧が漏れないように栓をして、サージから直接機械式のブースト計を取り付ける。
サージに付くバキュームホースから直接エアガンでゆっくりブースト計を見ながらエアーを入れていき圧力をかける。
そうすると、エキマニの方からエアーが 「シュー」っと抜けていく音がする。
吸気ポートと排気ポートがオーバーラップしている工程があるから、当然抜けていく。
それでもブースト計を見ながらゆっくり圧をかけていくと 0.5kgf/cm²に達する辺りで違う所からエアーがかすかに「シュー」っと抜ける音がする…。
それでも圧をかけていくと 0.5kgf/cm²以上の圧はかからず どんどん抜けていく音がする。
それがわかったと同時に全身の力が抜けましたよ、
ホッとしてコーヒータイム。
で、どこから?
目では見えないけど間違いなくサージ下の奥から聞こえる。
エアーで圧をかけながら手を突っ込んで探ると、プライマリーインジェクター付近からエアーの感触
これで想像ついた。
サージ、その他もろもろ外して、プライマリーインジェクターをデリバリーごと引き抜くと 想像通りインシュレーターが取り付けられていません。フロント、センター、リヤの3ヶ所とも全部。
完全に取り付け忘れ
やっと、決定的な原因が判明しました!
コスモは、13B/20B 共にプライマリー側はサイドフィード
セカンダリー側はトップフィード
サイドフィードのインジェクターの取付けはインシュレーターが2種類2個の
インシュレーターが上下に付きます。
その上側に付くインシュレーターが3本とも付いていません。
これは用意したインシュレーター
右側インジェクターはインシュレーターが付いた状態
左側はインシュレーター無し
インジェクターホール奥に茶色のミキシングプレートとインジェクター先端をシールするインシュレーターが見えます
右が上側のインシュレーターを取り付けている状態。
左が上側のインシュレーターが付いていない状態。
この、左側のインシュレーターが付いていない状態でインジェクターが装着されていました。
その結果、過給圧はココから抜けていたことになります。
この状態でも、アイドリング時や通常の負圧走行ではエアーを吸い込むことはなく調子は良かったようです。
負圧時でもエアーを吸い込んでいたらアイドリングは安定していないか、アイドル回転が高くて調整出来ていなかったはず。
結局、診断結果NGだった デュアルエキゾーストシステムの断線又は短絡時フェイル・セイフになるとは何だったんだ???
人間だから誰にでもミスはあります
だけど、人為的ミスが引き起こすトラブルは想像を超えた先に答えが出てくるから遠回りしてしまった。
考えすぎて手こずりました。
Posted at 2024/02/23 23:41:19 | |
トラックバック(0) | 日記