
サイドアンダーミラーを撤去した状態で,先日 DIY で取り付けたサイドビューカメラとサイドミラーの組み合わせによって,『道路運送車両の保安基準』 の「直前側方視界基準」を満たそうとすると,サイドビューカメラの視界をあと一寸後方に振る必要のあることが分かりました. http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/09/090707_.html そのため本日,カメラの取り付け角を約5°後方に向け直しました.ドアミラーの車両からの取り外し,取り付けを含めても意図した作業自体は全部で2時間もかからずに済ますことが出来ました.
カメラの視界チェックも済み,さぁーあとは鏡本単を取り付けるだけだという段階になって,ドアミラーASSY側の受け具(写真の黄色い枠内)が上向き一杯の状態からリモコン操作でも手動でも身動きできないことに気付きました.30分位,受け具を押したり引いたりしていましたが結局埒があきません.分解して,漸く理由が分かりました.

次のようなメカニズムでドアミラーの鏡は上下左右に振られます.モーター駆動されたオネジが,写真に示す水色の受け具を一緒になって回転させようとします.ところが受け具には出っ張りがあり,これが回転を阻害するため,水色の受け具はオネジと一体となっての回転運動では無く,前進(または後退)運動をすることになります.マイ RVR の当該部品は上記の出っ張りの部分が欠けてしまい,しかも,その欠けた部分が本来フリースペースで有るべきところに入り込んで,生き残った水色の受け具が手動で押しても後退できないようにしていたのです.
悪い時には悪いことが続くもので(2次災害),白い受け具が上向き一杯の状態であるのに無理やり鏡本体を取り付けようとした結果,鏡本体のツメを一部欠いてしまいました.

分解した部品を一旦,車両に付け戻し(もちろん,リモコンによるミラーの上下動は出来ない状態で),閉店間際のディーラーへ駆け込みました. 「検索しても,水色の受け具だけではヒットしませんので,恐らくドアミラーASSYの全交換になります.ドアミラーASSYは2万数千円だったと思います.」との恐ろしい話.「修理に必要な部品単体だけを手配できないか一応,明日,本社に問い合わせてみます.」との,出来る限りの対応をして頂いてたので,「ご連絡をお待ちしています.よろしくお願いします」とお礼ともども依頼して,ディーラーを後にしました.
エアロパーツ等,ポリプロピレン製の部品を破損した経験をお持ちの方ならば肯いて頂けると思うのですが,ポリプロピレンは厄介な素材で,通常入手できる接着剤では役に立ちません.「これ以上,部品を損ねても,これ以上失うものは何も無い.」と意を決し,ポリプロピレンの部品自体を熱で融かして欠けた部品と接着させることにしました.Fバンパーグリルのアルミメッシュ化の工作の際にグリルから取り除いたメッシュ部分を捨てずにとっておいて正解でした.これをホットカッターの先端で融かし,ピンセットで押し当て保持した部品同士の側面に融けたポリプロピレンをなすりつけ,部品自体も融かしてなじませました.


結果,何とか復旧できました.よかったーぁあああ!
車いじりは自己責任の世界と改めて思いました.今回のやっつけ修理が何時までもつのか保証の限りではないので,明日,ドアミラーASSY全体では無く,その構成部品のみでも入手可能だと連絡を頂けたならば,例えば2,4番目の写真に示す程度の部品群であったとしても,迷わず発注するつもりです.
Posted at 2011/10/23 23:59:18 | |
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