
パラベラムはラテン語のことわざ
「Si Vis Pacem, Para Bellum」
(汝平和を欲さば戦への備えをせよ)
に由来しており、
「戦に備えよ」の部分を取り出したもの
9X19mmパラベラム弾
9mmルガー弾
9✕19mm NATO弾
ドイツの複数の銃器・弾薬製造会社が
合併して設立されたドイツ武器弾薬工業 (DWM) が
開発した拳銃用の実包
7.65mmルガー弾の強化版である
弾体直径9mm、薬莢(ケース)の長さが19mmなので
「9✕19」とも表示される
この弾は反動が比較的弱いが、非常にフラットな弾道を示す
優れた点は、小さく多弾装化が容易であることと
実包の製造に大した原料を必要としないところにある。
民間でもこの弾を使用する小火器が広く使用されている。
さらには第二次世界大戦以降
世界で使用される短機関銃用弾薬の主流でもある。
アメリカ軍制式拳銃ベレッタM9も
9mm弾
1
1970年代
空軍を除く
アメリカ全軍に於いては
45ACP弾仕様のM1911拳銃を採用していた。
空軍では38スペシャル弾仕様の
回転式拳銃が配備されており
同じ拳銃は一部の犯罪捜査担当部局や憲兵隊
空軍ICBM担当職員でも使われていた。
また、戦闘地域で任務に就く、
あるいは核兵器運用に携わる
全軍の航空機乗員にも配備されていた。
その後、国防総省では、5軍で配備する拳銃の統一を決定した。
地上戦に携わる軍種で大きな論争を招いたが、
老朽化したM1911のフレームの交換品の調達を回避する事
ヨーロッパにおける対ソビエト連邦戦争の勃発を想定し
NATO標準拳銃弾による
兵站の簡素化を行う事を目的とした方針であると
最終的には理解された。
1979年
Joint Service Small Arms Program(JSSAP)に基づいて
M1911拳銃の後継装備の検討が始まった
使用弾はNATO標準化協定(STANAG)に準拠する
9✕19mm弾とされた
1980年
コルト
スミス&ウェッソン(S&W)
ワルサー、ステアー、ファブリック・ナショナル(FN)
ヘッケラー&コッホ(H&K)
等から提出された候補を破り
ベレッタ製の92S-1が選ばれた。
しかし、陸軍はこの結果に異議を唱え
陸軍主導の新たなテストが行われることとなった。
1984年
S&W、ベレッタ、シグ・ザウエル
H&K、ワルサー、ステアー、FNの製品が参加する
新たなトライアルが行われたが
再びベレッタが選ばれた。
1988年にはさらに
2つの限定的なトライアルが行われた。
この中で設計の変更が行われたが
最終的には
やはりベレッタが選ばれた。
拳銃の選定が始まった1979年
ホルスターメーカーのビアンキ・インターナショナル社は
次期拳銃の採用に向けて
多機能な軍用拳銃ホルスターの設計に着手した
こうしてジョン・ビアンキとリチャード・ニコラスが
手掛けたホルスターには
M-12という名称が与えられ
ベレッタと共に採用され
長年に渡って全軍で使用されることとなる。
拳銃カバーは指で簡単に開閉出来て
ベレッタ専用設計で
拳銃収納も確実収まる工夫がされている
また、カバーも簡単に付け替え可能で
左右兼用
銃身クリーニングロッドも収納されている
Posted at 2022/03/19 19:01:40 | |
GUN | 日記