
先程投稿した「
【吉報】めちゃエエやん! JCWスポーツ・サスペンション」での内容は、J01・J05 JCW 担当エンジニアの Patrick Häussler 氏に伺った話とのこと。
BMWBLOGの別記事「
How MINI John Cooper Works Engineers Create Gas and Electric Performance Cars」で紹介されています。
以下、和訳になります。
「ICEのF66 JCWは周波数選択ダンパー(FSD)を備えています。これらのメカニカルダンパーは、路面の入力に基づいて調整され、小さくて急激なバンプに対しては軟化し、より大きな衝撃に対しては固まります。完全に適応性のある電子システムではありませんが、Patrick氏は快適さとシャープなボディ・コントロールを融合させた、車に印象的な用途の広い乗り心地を提供すると述べています。MINIのエンジニアは、フロントアクスルのキャンバーも追加で調整し、コーナーでのグリップを最大化しました。
一方、BEVのJ01 JCWは、周波数選択技術のないシンプルなスポーツ・サスペンション・セットアップを使用しています。Patrick氏は開発初期にもっと高度なシステムを試したが、より重い電気プラットフォームでの感触には満足できなかったと語っています。そこで、従来の機械式スポーツ・サスペンションを採用し、スプリングとダンパーレートを慎重に調整しながら、昔ながらの方法で快適性とパフォーマンスのバランスを取りました。
そして、J05 ACEMAN JCWは、私達を最も驚かせました。ホイールベースが長く、トレッドが広く、重心が40mm高いため、F66・J01どちらのクーパーよりも大きな車です。MINIは、当初J01のセットアップの多くをJ05 ACEMANに引き継ぐことができると考えていましたが、Patrick氏はそれが全くうまくいかなかったと語っています。彼等は、スプリング、ダンパー、スタビライザー、バンプストップ、ステアリングを再調整して、JCWバッジにふさわしいと感じさせるために、振り出しに戻る必要がありました。
興味深いことに、ACEMANのステアリングはCooper JCWよりも意図的に軽く作られました。何故でしょうか?Patrick氏は、大きくて重い車にステアリング・ウェイトを追加しすぎると、遅くて鈍く感じる可能性があると説明しています。ステアリングを軽くすることで、MINIの特徴である俊敏な感触を、特に街中で維持することができます。」
実際のテクニカルトークはYouTubeのこちらで!
https://youtu.be/51Gn-LMi19I?si=rl2YBYJMDRMHT87j
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Posted at
2025/06/04 15:07:27