SLK350を駆った感想 - SLK

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SLK350を駆った感想

mana
メルセデス・ベンツ / SLK
SLK350_RHD(AT_3.5) (2005年)
- レビュー日：2016年9月21日
- 乗車人数：２人
- 使用目的：通勤通学

おすすめ度： 3

デザイン：無
走行性能：無
乗り心地：無
積載性：無
燃費：無
価格：無

満足している点: カッコいい。
いや、美しいと言った方がしっくりきます。

屋根の開閉ができる車で、閉めたときのラインがこれほど美しい車を、私は他に知りません。
すごく好きなデザインです。

デザインは個人差によるものが大きいですが、とあるBeef on Rice Restaurant(はい、牛丼屋です)で「おう、表の車は兄ちゃんのか！？めっちゃカッコええなあ」と声をかけて頂いたので、カッコいいことは間違いありません。(たぶん)

そこで私は立ち上がって、ソムリエがボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュを傾けラベルを見せる時のような微笑を浮かべ「いや、カッコいいんじゃないんです、美しいんです」とは、もちろん言いませんでした。笑
不満な点: 不満な点などありません。
思った通りの車です。
不満を言う方がおかしいのです。

多少おかしなところがあることは否めない私ですので、ぶつぶつ不満を言いながらも、
しかし致命的な不満もなく、セカンドカー史上最長の所有期間でした。

1ヶ月に1度乗るかどうかというほど疎遠な時期もあり、何度も「よし売ろう！」「今日で最後のドライブだ！」と思ったのですが、乗ると「あー、こりゃあええわ。売るのやめよう。」なんて繰り返しでした。

まあ、あばたもえくぼ、ってことです。(テキトウ)
総評: 速い＝楽しい
ではないことを
良い車＝好きな車
にはならないことを教えてくれた車です。

そして、相性が良い車とはどういうものか、この車を通じてあらためて知ることができました。

もうメルセデスを買うことは二度と...

というか、この時すでに二度目なんですが、
必ず三度目はあります。

それは、ファミリーカーとして。

ありがとう、メルセデス！
また会おう！

走行性能: 無評価; 速い！

めちゃくちゃ速い！

...感じはあんまりしません。

いやいや、本当はけっこう速いんです。
なんと！0-100が5.5秒！！

昨今の目覚しい進化を見慣れていると、「なんと」というほどでもないですが、当時の同クラスでは抜きん出た数値でした。

同年式の986BoxterSやZ4より遥かに勝ります。
Porscheがこの数値に並ぶには981Boxter(NA:PDK)まで待たなければなりません。

そんなものを比較して待っている人など、誰もいないと思いますが。笑

でも、シグナルダッシュに喜びを感じる方には悪くない選択肢です。
もちろん、それだけがSLKの優れたところではありません。

「SLKは屋根の開くCクラスである」なんて言われてましたが、Cクラスよりけっこうスポーティー！
屋根を開けることで重量配分が下に後ろに移動し、よりトラクションを感じることができます。
逆に開けないと前と上が重いなあ、という気がするので、可能な限りオープーン！で走ってました。

ホイールベースがCクラスより短いため山道でもクイックに曲がり、EやCLSやSなどでもお馴染みのM272型エンジンもセダンとはちょっと違う味付け。
コンピューターかマフラーのおかげか、ブロロロロとプチV8的な音を聞かせてくれます。

2輪でもV型(L型)エンジンを2台持っていながら、音は直4好きの私の好みとはちょっと方向性が違いました。というか、全体的に私の好みとはちょっと方向性が違う車でした。

私にはメルセデスをカーブでうまく走らせる能力が欠けているようで、どうにも気持ちよく曲がれません。
ロータス御用達の足回りを導入し、ずいぶん具合は良くなったのですが、それでも「ああー、これこれ、これだよ！」的な極致にはなかなか近づけませんでした。

そして、最も気持ちよくなかったのはトランスミッション。

さすが次世代ATとして鳴り物入りで投入された7Gトロニック、実に滑らかです。
しかし、自分でシフトのチェンジをすると...

5速→（まだお昼には早いけどなんだかお腹が減ってきたような気がするな。朝もしっかり食べてきたし気のせいかな）→4速→（いや、やっぱり気のせいじゃないな。しっかりお腹が減っている。これは間違いなく空腹感だ）→3速→（布目ダムから月ヶ瀬に向かう予定を変更して、水間トンネルを抜けた後は左折して針に向かうおう）→2速→（この時間だったらハーブクラブも空いてるし、たまには釜焼きピッツァなんていいな）→3速→（いや、ひとりで釜焼きってものなんだか贅沢だし、もうちょっと走ってうどんでも食うかな）→いざ、針へ！
みたいな感じです。

つまり、物を食べるなら、ひとりで食べるより誰かと食べた方が美味しいね！ということ。
ということ、じゃない！！

メルセデスの技術を持ってすれば、クイックなレスポンスなど造作もないはず。
あえて、あえてこのレスポンスなんだと思います。
しかし、私はTiptroincSが懐かしく思えてなりませんでした。

それはもう、願ったり叶ったりです！

え？

そうです、いろいろ気持ちよくなかったり、方向性の不一致があったりしますが、それは願ったり叶ったりなんです。
そういう車が欲しくて買ったのです。

ひょんなことなら通勤に使うハメになった当時のセカンドカーが、ドライサンプエンジンにスポーツシャシーの幌車。
楽しい！のですが、いささか通勤に使うには私にはハードでホット(Hot!)過ぎました。

もっとホッとできる優しい車が欲しいなあ、と思って買ったのがSLK。
もう、文句なしに優しい車です。
乗り心地: 無評価; 良い。

セカンドカーのスポーツカーなのに、メインのファミリーセダン（？）より乗り心地が良い。
ノーマルより35mm落としたにも関わらず良い。さすがメルセデスです。

さすが優しい車！
積載性: 無評価; 屋根を閉めると、けっこう入る。

屋根を開けると、けっこう狭い。
ボディーカバーでいっぱい。
燃費: 無評価; オンボードコンピューター上で5から11の間でした。
故障経験: 屋根開き車の宿命、雨漏り。
ヤナセで直してもらいました。

その他はノートラブル。