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  • ☆ジェット オン ドリーム ~夢幻飛行~  第2部
    elyming♂ 2006/11/23 22:35:55



        【 ジェット オン ドリーム 】

          ~ 夢幻飛行 第2部 ~  

            <第15幕>



  • elyming♂ 2007/01/05 00:16:01











          ~ 遠きにありて ~




       空港の喫茶室を出ると――――白矢キャプテンは、ターミナル内の雑踏が、何故か
       まるで安全と定時運航を要求するかのような響きをもって、ザワザワと押し寄せて
       くる錯覚に襲われた。



    故機長夫人「私はどんどん歳をとって、おばあちゃんになっていくんですよね。亡くなった
           ‘あの人’と・・・勿論、乗客乗員の方々もですけどね・・・あの当時の面影は
            ずっと心の中に消えることないんですよね。」


    白矢義参 「生きているかぎり、私も同様ですよ。時間の流れを止めることはできませんからね。」


    故機長夫人「最近ね、遺影の前でね‘あなただけ、いつも若いなんて、ズルイわ’って話し
            かけるんですよ。‘安心しなさい、いつもお前を守っているから’
            そんな言葉が帰ってくればいいんですけどね。」


    白矢義参 「・・・じゃ、奥さん、いつまでも お元気でね・・・」

    故機長夫人「ええ、白矢キャプテンも。お仕事 頑張ってください。」

    白矢義参 「はい、ありがとうございます。じゃ、また逢いましょう!」



       故機長夫人は、白矢 義参キャプテンの後姿を見送りながら、亡き夫のすがたを
       重ね合わせていたのかもしれない・・・





      
       その数日後、彼女は不思議な夢を見た。何故か、空に四つの輪が拡がっていた。
       ぼんやりと・・・しかし静かに微笑んでいる亡き夫のすがたを見たような気がした。

       『・・・4つの命しか救えんかった・・・すまんな 』

       そのような言葉を語りかけてきた彼の影は、はるか空の彼方へと消えていった。

       『あ・な・た・・・お願い、行かないで!・・・あなたぁぁぁ・・・』



       夢中で追いかけようとするが、思うように体が動かない。・・・はっと目が覚めた。
       気がつくと一人寝室の暗闇の中にいた。となりの部屋の天井に灯る小さなマメ電球が
       目の中で にじんで見えた。とめどもない涙があふれていたのだった。

       しかし、何か暖かいものに包まれているような妙な感覚が不思議だった・・・
      





        ―――― シアター間奏曲 ―――― 

         ♪ 雪月花
                歌:松任谷 由美   






                             <第27幕につづく>



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