フロントナックル ロアボールジョイント圧入・交換

７月初旬にロアボールジョイント単品を購入していたのですが、なかなか作業時間が確保されずにいましたが、やっと重い腰を上げて作業します。

今回用意したロアボールジョイントは、単品で出るハズのない部品なので、詳細に付いては明記しません。
が、単品購入が必ず出来る部品です。

まずはナックル部分からロアボールジョイントを抜き出します。

今回はプレス機が無い為、万力を使って抜き作業・圧入作業をしようと思い、とりあえず抜き作業を頑張ったんですが、万力が壊れるんじゃないかと思うくらい締め込んでも抜けなかったので、ガスで炙ってからハンマーで打ち抜きました。

ハブベアリングを新品に打ち替えてからのロアボールジョイント打ち替え作業でしたので、ハブベアリングに熱害での影響ないように、ハブベアリングに水をかけながらガスで炙って打ち抜きました。
（メモ：助手席側はハブベアリングへの熱害に不安有り。。。）

新しいロアボールジョイントを入れる前に、キレイに圧入部分を磨いてたっぷりと油を塗ってから新品のロアボールジョイントをセットします。
斜めに入ると厄介なので、真っ直ぐに入るよう細心の注意が必要です。

今回の圧入は万力を使用するので、万力にナックルと圧入に必要な治具をセットします。
今回使用した冶具は、４３ｍｍのソケットとホームセンターに売っていた打ち込みに最適なサイズの水道用品です。

ナックルと冶具をセットする際に、万力の力が真っ直ぐと入るように、細心の注意を払いながらセットします。
ここで変な方向に力が入ると真っ直ぐ入らずに最悪の場合、ロアボールジョイントを新たに用意しなければならない事態になってしまいます(^^;

セットし終えたら、ゆっくりと万力を締めながら確実に入っていくのを確認して圧入していきます。
ある程度入ると圧入が止まるんですが、徐々に締め込んでいくと、圧力が掛かり「パキン！」とロアボールジョイントが入るので、そのまま最後まで万力を締め込んで圧入します。

最後まで圧入し終えたら、確実にナックルとロアボールジョイントにクリアランスが無くなっていることを確認して作業終了です。

作業終了後の助手席側のロアボールジョイント

作業終了後の運転席側のロアボールジョイント

今回の作業での反省点は、新品のハブベアリングに打ち替えた後にロアボールジョイントを打ち替えたことに尽きます。

プレス機を使って抜き・圧入作業をするのであれば特に順番は問題無いのですが、プレス機無しで作業するのであれば万力のみで抜き作業は厳しいので、ガスでの炙り→打ち抜きをする際は、ロアボールジョイント交換→ハブベアリング交換の順序が間違いないかと。

メモ：プレス機無しなら抜き作業でガスを使用
ガスでの炙り作業の場合は、ロアボールジョイント交換からのハブベアリング交換がベスト。
ロアボールジョイントのみの交換であれば、ハブベアリングに水をかけながら作業することが絶対条件。

交換距離　207,044ｋｍ