バイク少年の思い出

ある方のブログを読みながら、昔の出来事がフラッシュバックするように思い出され、何故かこんな文章を書き始めました。










///////////　バイク少年の思い出　その1　///////////　



それは、1980年の梅雨明けから夏に向かう季節だったと記憶しています。

今と変わりなくバイク少年だった私は、買って間もないオフロードバイクに乗ってその日もあてもなく、これから始まるツーリングで出会う見た事もない風景を想像しながら、早朝の街をスタートしました。

まだ暗い星空を眺めながらの走行、交通量の少ない国道は、昼間の喧騒とは違い静寂に満ちた美しい表情を見せてくれておりました。
当時は、まだコンビニや24時間営業のファミレスも数が少なく郊外に出ると人の動きは殆どない日本の姿で、思い出しながらも良き時代だったのかなと思います。

今日は何処へ行こうかな？

やっぱり、林道を走りながら山の風景を見るため、信州方面に行こう！

そんな事を頭の中で考えながら、西に向かう道を走る私でした。

相模湖の近くを通り、国道20号線を山梨方面に向かうルートを選択
バイクを操る事が楽しくて時間が経つのも忘れてバイクに乗っていた時代です

やがて、甲府を過ぎて、長野の県境、そして諏訪湖へと・・

そろそろ、山道に入ろうかな。
いや、お腹も空いてきたし、何か食べないと・・・

食事ができる店を探さなきゃ・・

店ないよな～

観光地の店は、どうも入りにくいし、苦手だな・・

そんな事を考えながらどんどん距離を走り、空腹感は、強まるばかり

もうだめだ！お腹が空いて我慢できない。　う～
最初に見えたお店に入るぞ！　そう決心しながら、道端に見えた　”お食事処”の看板が出ている店の前にバイクを止めました。


店内に客の姿はなく、私一人でした
テーブルに座り、メニューを見て何か適当なものを注文したのですが、記憶が定かでなく思い出せません

小さな店でしたが、アルバイトと思われる女の子が、注文した食事を運んできてくれました。
よほど、空腹で貪りながらの食事をしたためか、バイクに乗っているのが珍しいのか、食事が終わるとアルバイトの女の子が、興味をもったらしく、話しかけてきました。

「何処からきたんですか？」

「横浜です。」

「遠いのにバイクで疲れませんか？」

「バイク好きだから、全然！」

そんな話をしながら、呆れる事に１時間以上話し込んでしまいました。

その間、お客さんは、誰も来ず　店の人も慣れているのか、１時間も喋っている女の子を咎めるでもなく時が経過していきました。
今、思い出すとどちらかと言えばおとなしい私が、あんなに喋れて、免疫のない異性との会話が楽しめた事が、不思議なくらいです、よほど相性がよかったんだと思いました。　だからこの後に思いがけない事になったんでしょう・・・

「そうだ、この周辺で景色のいい場所ってないかな？」

「この辺は、全部景色がいいよ」

「その中で特に思い出に残る場所は」

・・・・・？

何故か急に会話に間が空き黙り込む彼女

「何か変な事言いったかな？」

「ごめんなさい　思い出した場所があったんだけど教えてあげようか迷ってしまってでも、教えるからよく聞いてね」

彼女の教えてくれた場所は、この店から歩いて行けば20分くらいの場所のようですが、私の持っている地図では細かく載っていないのでわかりません
ちいさな神社から見える風景がとてもいいらしいです。

しばらく会話をしておりましたが、彼女が

「ちよっと待ってね」　と言い残し店の奥に行ってしまいました。

５分ほど待ったのでしょか　妙に長く感じた時間でしたが、時計の針はそんなに進んでおりません

「今から案内するから、いっしょに行こうよ！」

「え～　お店大丈夫？」

「お母さんに断ってきたから大丈夫」

アルバイトと思っておりましたがこの店の娘さんだったようです

わたしは、バイクで走る今日の計画を一瞬、瞬巡しましたが、この楽しい時間をもう少し楽しみたい事と、どんな風景が見えるのか楽しみで、彼女の申し出に感謝しながら行って見る事にしました。


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恥ずかしい文章書いてすみません

急に思い出して、懐かしい思い出が込み上げてしまいました。

時間も遅いので続きは、また後日にでも
恥ずかしいので、これで終わるかもしれませんが・・・