目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
左が外したポンプです。回すとゴワンゴワンと抵抗と異音がありました。
交換用は純正ではなく互換部品でPierburg製で$293でした。プーリー一体で、それなりのお値段です。Pelicanでは$124.7〜純正の$499まで5品ありました。
交換作業そのものは、大した苦労もせずに終わりました。
2
サーモスタットの交換用も互換部品でRein Automotive製、$43.5でした。右が付いていた純正品で、微妙に造りがちがいます。結論から言えば、サーモスタットは交換しない方が良かったです。
3
サーモスタットを固定するボルトは、トルクスの凸頭、珍しいボルトです。普通の六角用ソケットで緩んだのですが、ちゃんとトルクス凹ソケットで締めなかったせいで注入後のクーラントが漏れ出してしまい、増し締めをする羽目になりました。
4
交換後、下から覗いた図です。特にサーモスタットは締め付けにユニバーサルジョイント必須でした。
5
クーラントは指示通り約2倍に希釈しました。Pelican では1ガロンボトルで$38.25、2缶購入しました。そのせいで送料は$132も掛かりましたが、日本国内の正規品は1Lボトルで4,500円もするようなので、ずいぶん節約できたと思います。
6
ミッドシップでラジエータは前にあり、クーラントが入りにくい上にエア抜きが難しく、サービスマニュアルでは真空引きで注入するよう指示があります。amazon等で安く売っている写真のツールを使ってみましたが、今ひとつ上手く入りませんでした。結局、地道にジョウゴ経由で入れました。
7
後ろを上げ気味にしてウマに載せ、一応タンクのMAXまでクーラントを入れてエンジンをかけてみたところ、水温計の針は全然動かず、水温計右端が赤く点灯したままです。クーラント量が不足している、との警告です。
「ボクスターのエンジンルーム右側にサブタンクとエア抜きバルブがある」とあちこちのwebサイトやYouTube にも出ているのですが、“S”なせいか見当たりません。
トランクルームのクーラント注入口を観察すると、キャップ下に一枚板があり、これを外すとエア抜きバルブがありました。バルブを立てると、エアが抜けた音がしてクーラントが4Lほど入りました。ヒーターから温風も出るようになりました。
しかしその後はいくらアイドリングを長くしても、水温計の針は動かず、警告灯は点滅に変わりましたが、その点滅が止まりません。下に潜ってホースを揉んでみる、という方法も試しました。3晩作業を繰り返しても状況は変わりませんでした。
8
痺れを切らして試験走行に出ましたが、水温センサー異常の警告も出ました。以前に交換してからそんなに長く乗ったわけでもなく、おかしいとは思いつつ、そんなに高い部品でもないので、また交換も仕方がないか、と一時は思いました。
念のためエラーコードを読み込もうとスキャンツールを繋いだところ、ツール側には「エラーは無い」と表示されます。水温も90℃になっているようです。
エラーコードを消去するコマンドを使うと、あっさりとメーターの警告表示が消えて、ちゃんと水温計の針が80℃近くを指すようになりました。
一度警告を表示すると、エラーを消去しない限り警告を表示し続けるのでしょうか?何か拍子抜けしてしまいました。
事前の情報収集で「エア抜きがとにかく大変」とのことで、私も苦労はしたのですが、エア抜きバルブの位置を知っていて、エラーコードを早めに消していれば、実際にはそれほど大変ではなかったのかもしれません。
しかしまあ、元に戻って良かったです。
しばらくはトランクに追加用のクーラントを入れて、量をこまめにチェックします。
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