2019年04月26日
先日、奥さんのお友達の息子が車をぶつけたとの相談がありました。
ディーラーとカーコンに行ったらどちらも30万円以上との見積りらしい。
車は現行デミオ
写真を見せてもらうとそんなに重症には見えません、ただ最近の車のフロント周りはインナーがほぼなく、フェンダーとヘッドライトとグリル、バンパーが組体操の用にお互いが支えあっています。
ですので軽く当てても全てにダメージが及んでる可能性があります。
ですのでパッと見て軽症でも開けてみてどーにもならないパターンが多いです。
ですので見積りは妥当ではないかと返事をしておきました。
しかし、どーしても安く直したいようで一度車を見てくれと言われ3月の終わりの週末に現車を見せてもらいました。
まぁ中はわかりませんがどーにかなりそうな感じ
中古を使って直せば安くできそうと返事をし月曜日に中古を探したら、なんとボンネットの同色の中古を発見、あわてて連絡をして返事をまっているうちに売れてしまいました(笑)
こんなミラクルはないはずでその後はボンネットの中古なんかまったく出てきません
社外新品を使うと5000円くらい安くできるのと、フロントバンパーとヘッドライトの中古を使うと15万位で出来るかもとの提案をしておきました。
それからしばらくして、GW 前の先週の金曜日、突然GW 前になんとか直して欲しいとの依頼が!
とりあえず仕事は急ぎではないトラックの全塗装が2台あるだけだったので部品さえ揃えば受けることに
中古バンパーとヘッドライトはどーにかなりそう、ボンネットは新品はGW 明けになるとの連絡、社外新品ならギリギリ入荷出来るとの連絡
お客さんは安くて早ければいいとのことで社外新品ボンネット、中古バンパー、中古ヘッドライトで交換することになりました。
部品は直ぐに揃ったのでボンネットとバンパーを塗装し、ヘッドライトのキズを磨いて消してコーティング、取り付け準備完了
22日の月曜日に車を入庫してもらい作業開始
バンパーとヘッドライトは問題なく取り付け、ボンネットを取り付けると…
左右のチリがまったくひどいです、そこはしゃーないのでヒンジを調整してなんとか、しかしフロントバンパーとのラインの繋がりがあきらかにおかしい…
どこぞのビートのFRP ボンネットのよう(笑)
これって大きさ違うんでない?くらいひどい、社外新品でここまでひどいのは以前に30プリウスのバンパーで経験があったくらい
しかし、返品して純正新品にすると5月半ばになってしまいます。
お客さんに相談すると直ってればいいから安い方がいいからそれでいいとの返事…
しょうがなくそのまま交換し、納車。
大変喜んでおられました…
車の修理って他の鈑金屋とかの話をきいていると、そんな手抜きの修理は出来ないとか、何年したらひどいことになるからこんな修理はダメとか否定的な話を良く聞きます
しかし、今の時代はそこまで車に思い入れはない人が多く、先の事より今の修理代金が大事な人が大半です。
それを自分達の意見で否定するのは…
あくまでもお客様の所有する車、おまけにその車がハコスカやフェラーリのようにずっと続く車ではなく、10年10万kmで鉄屑になっていく使い捨ての車…
修理する側の思いはわかりますが、やはりリスクを説明しお客様に選択してもらうことが大事なのではと。
悲しいことですが世間では車に対する思いはその程度になっているのが現状です。
イベントで禁止行為をして、自分達の意見で肯定しても、周りからみたら自分達は暴走族と同じ扱いなんです、いくら違うと叫んでみても世間はそう見てはくれません。
今の世の中の考えを認めて受け入れていけないと結局自分の首を絞めてしまうのかなって思ってしまいます。
長文になりましたが、自分の普通と他人の普通は違うと気を付けましょう
Posted at 2019/04/26 21:56:28 | |
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