ピロアッパーマウント交換

今までもクスコ製ピロアッパーマウントでしたが、ガタが出たのか異音がするようになったので新品に交換します。
今回はとにかくなるべく分解せず簡単な作業で取り替えてしまおうと言う作戦です。
これができるのは車高調の場合のみで、ノーマル形状に標準スプリングでは不可能な作業です。

先ずはジャッキアップする前にセンターのナットを緩めます。
ナットは少し緩めるだけで外しません。

お気に入りはこのクロスレンチでの作業。
緩みにくいナットもコレで揺さぶるように駆動するとけっこう緩みます。

ジャッキアップしてタイヤを外し、スプリングのロワシートを緩め、バネのプリロードを緩めておきます。

事前にロワシートの位置を測定しておきましょう。

十分スプリングが遊ぶようになったらセンターのナット取り外し。
いきなり外すとドカンと落ち、ドライブシャフトブーツやブレーキホースに大きな負担が掛かります。
ジャッキでブレーキを軽く支えながらユックリ降ろします。

ブレーキローターが作業中ぐらつかないように、ホイールナットを1つ付けておきましょう。

アッパーマウントからダンパーのロッドが出たらアッパーマウント本体をストラットタワー内部から取り出します。

前回の装着時に施した各種対策ゴムシートは今回も移植して使用しました。

取り付け面から発する異音防止にパッキン状のゴムシートと、アッパーマウントの可動部からホイールハウス内で巻き上げた雨水の浸入を防ぐフラップです。

「左右共通」のシールは元の位置だと装着後に微妙に見えてしまうので、装着後に隠れる位置に移動させました。

両面テープで留めているだけですが、結構いけます。

古い両面テープをキレイに除去し、しっかり脱脂して貼り付けました。

今回はピロの隙間に水が進入しないようにと、シリコングリスを塗ってシーリング効果を狙ってみました。

アッパーマウント本体をストラットタワー内部に装着する前に、取り付け面とスプリングアッパーシートをキレイにしておきます。

新品のピロカラーをロッドに入れ、アッパーマウント本体を仮止め。

No.2のジャッキを操作してピロ本体にダンパーのロッドが入るように導き、程よく入ったところで上からピロナットで仮止め。

本締めはタイヤが付いてジャッキを降ろし荷重が乗った状態で行います。
こちら側にもシリコングリスを充填しておきました。
ST205はボンネット両端のダクトからアッパーマウントに水が入りやすいので、ここの油分は切らしたくありません。

こんな感じで装着し、前回のピロアッパーは15万キロほど持たせました。
純正アッパーよりも耐久性はありそうです。