目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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友人からの依頼で「HIDを付けたいが対向車が眩しくならないようなものが欲しい」と・・・。
眩しくなる原因をネットで調べてみました。
①ライト自体がHID用に設計されていない。・・・(反射光などが強く出てしまう部分がある)→あきらめるしかない。
②安物のHIDキットはそれなりの作りとそれなりの精度しかない。・・・(純正だと10万とかしますから)→あきらめるしかない。
③眩しくて問題になってるのはH4Hi/Loタイプが多い。・・・(だからやたら眩しい軽自動車が多くなったのか?)→加工で対策可能。
大体こんなところですが、今回の商品はまさしくH4Hi/Loスライドタイプなのです。 とりあえず3,700円で商品を購入。 随分やすくなったものだ・・・円高の影響か?
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参考になりそうな絵を用意しました。 リフレクター(反射板)の図です。 これで少し原理の説明を。
ご存知のようにHIDにも光を出す点があり(ハロゲンと同じ位置)、そこからリフレクターの上に当たって下向きに反射した光がLo側の光になります。 逆にリフレクター下側に光が当たるとHi側になります。 なのでLoの時に下へ光がいかないようにシェード(遮光板)が付いています。
じゃぁHiの時はどうするのか? Hi/Loを切り替えるとガラス管(バルブ)だけが前後に移動します。 Hiの時はガラス管が7mmほど後ろに下がり、光点が後ろに移動します。 その下がった位置で下側に光が出るようにシェードに窓が開いているのです。 もちろんLoのときはその窓からは光が出ないようになってる必要があるのですが・・・安物では対策すらされてないものがほとんどらしいです。
図の赤い矢印のように出てくる光はLoのときに眩しくなる光です。 今回はその対策をするのです。
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まずは上に漏れる光から。 実際に取り付けてみます。
少し上から覗くと、直接光点が見えてしまいました。 つまりLoの状態で光点が見える方向は眩しいわけです。 だからシェードの頭の部分を大きくして光点を隠す必要があります。
汎用タイプですから・・・本来は車種ごとにシェードの設計が必要なわけですね。
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そこでシェードを加工して漏れる光を極力減らす努力をするわけです。
今回用意したのは「ダイソー製アルミ板・・・100円」です♪
ちなみに今回買ったHIDはHi/Lo切り替えが前後スライドタイプです。 他にバルブが上下に動くタイプとかHi用にチビハロゲンがくっ付いたタイプがあるようですが、評判悪いようです。
それと最近は取付簡単タイプが主流ですが、バッテリーに不安のある小型車や古い車などはバッテリーから電源を取るリレーハーネスを使ったほうが安心です。
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横からの図です(2枚目の写真と見比べてください)。
まずは上に向かう光。 シェードの頭をもう少し大きく被さるようにすればいい。
下に向かう光は、この位置(Loの位置)で窓から出ないようにしたい。 ここは後編でシャッターのようなものを作ります。
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これがシェードです(本体から外れます)。
こいつの先っぽから漏れないように隠すことと、下側に空いている窓も大きすぎるので少し隠します。
加工の考えとしては「多少Hi側が犠牲(弱く)になっても、Lo側で迷惑にならないようにしよう!」ってことです。
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これが加工後のシェードです。
アルミ板を細長く切り、頭の部分にかぶせます。 隙間に挟めて固定しました。
下部の窓はとりあえず少し小さくなるように隠します。 こちらも細長く切ったアルミ板を付け、端を折り曲げて固定しました。
アルミ板の固定は簡易固定にしました。 接着剤だと熱で溶けそうだし、シェードが思った以上に硬くて穴を開けられなかったので。 でもアルミは加工がしやすいので重宝しますね。
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とりあえず上方向の対策の成果です。
右側が加工したものですが、この位置から見て光点を隠すことに成功しました。
つづく・・・
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