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NEOCAのブログ一覧

2011年09月25日 イイね!

香港で散策した場所

このブログは先月末、香港に4泊5日で滞在したときの話です。
但し今回はテーマ毎にまとめていますので、時系列はバラバラです。

なお香港ドルはHK$1≒\10を目安にすると良いかと思います。



今までのアップ分はこちら
香港で食べたB級グルメ(前編)
香港で食べたB級グルメ(後編)
香港で見てきた夜景




高層ビルの間にも、緑豊かな路地があり、心が和む。



街を歩くと、新聞配りのおばさんを発見。香港の新聞は無料。


元英国領だけあり、英字紙も無料。
しかしサッと読むだけなら広東語の方が解りやすい。正確なニュアンスなどを理解したいなら、やはり英語でないと厳しいのだが、やはり漢字のほうが直感的に伝わってくるのだ。

で、このニュースも香港で知ることに。


あと「布殊」元大統領などの当て字が面白く、見ていて飽きない。


そして香港は英国風に車が左側通行。日本的で親しみやすい。


実は海外で一番困るのが…道を渡るときに(習慣的に)「“左見て右”が出来ない」事だったりする(苦笑


香港で見かけた車


アップで…


「ホンマかい!?」と突っ込みたくなるステッカーである。


市街地のど真ん中にある、都会のオアシス九龍公園の中国式庭園。


高層ビルとのコラボが香港らしい。


そして海の神様を祀る「天后宮」


以前は海沿いにあったらしいのだが、海岸の埋め立てが進み、今ではすっかり街の中。
九龍地区のど真ん中なので、旅行者にとっては「ちょっとした空き時間に散策できる」、地元民にとっては「気軽な散歩や憩いの場」となっている。


内部は撮影禁止なので、違う場所(撮影が許可されている)で撮影した廟の内部。


渦巻き状の線香は二週間燃え続けるのだとか。

また参拝方法は日本の「二礼二拝」とは違い「三礼」形式。
地元の方に教えて貰ってチャレンジしたものの、端から見ていると、かなりぎこちなく滑稽だったらしい(笑


市内を走るタクシーの車内にて。


日本からの中古車なのだろうか。


そして二階建てバスに乗車し、少し遠出。




二階席の一番前が空いていたので着席。なかなかの迫力である。




そして到着したのは九龍城砦公園。


その昔、清朝時代からこの地に海賊の取り締まりを目的として、城が築かれていたのだが、この地域が英国に租借された後も「城だけは清朝のもの」と取り決められた。

しかし清朝は倒れ、中華民国(現在は台湾を統治)の時代となると、「英国の支配は受けず、しかし清朝も存在しない」ということで、不管理地帯となってしまう。
更に第二次大戦後、多くの難民がこの不管理地帯に流れ込み、スラム化、無法地帯化が進んだ。
更に建物も、違法建築に増築に重ねた増築で、凄まじい迷路のような建造物となってしまった。(そもそもどの国の支配も及ばないので、法律そのものが存在しないのだが)

結果、80年代頃にはこんな感じになってしまう。


更に本当の意味での無法地帯ゆえ、麻薬取引など、様々な犯罪の温床となり「悪の巣窟」と呼ばれるに至っていた。

ちょうど私が小学生ぐらいの時に、この九龍城砦に潜入取材したドキュメンタリーを見たことがあり、それ以来、機会あれば是非訪れてみたいと思っていた場所である。


しかし香港の中華人民共和国への返還を控えた、1993年から94年に掛けて、ようやく香港政府により、住民の移住、および九龍城砦の取り壊しが行われ、現在では公園として整備されている。




現在では緑豊かな公園となっており、一角にはパネルや模型で当時の様子を紹介したりするコーナーも設けられている。

そして南門近くには当時の表札(?)がそのまま保存されている。



時系列がバラバラなので、いきなり話が変わるのだが…

香港滞在中に、午後から半日フリーになる日があり、折角なので郊外のランタオ島まで足を伸ばしてみることに。

先ずはMRT(地下鉄)の終点、東涌駅へ。



ここから「昂坪360」というロープウエイで移動。
全長2.5km、所要25分、転向駅と呼ばれる方向転換所を2カ所に持つ、乗り応えタップリのロープウエイ。

ただ長蛇の列でロープウエイに乗り込むまで1時間以上掛かったのは頂けないが…


この先で方向が変わり、左に曲がっている。


しかも海の上を通過。ちなみに海に見えている白い粒のようなものは…何と潮干狩りの人々。


香港国際空港も見える



そして到着した山頂は、土産物屋やレストランが並ぶ観光地。



カンフーのショーも行われている。



そして寶蓮寺という寺院の本殿にあたる「大雄寶殿」



内部はかなり派手。地元の人に言わせれば「お金持ってるからね~」とのこと。



実は更に大規模な仏殿を建造中。確かに「お金持ってる」な、といった印象。



更に天壇大仏と呼ばれる大仏へ参拝。結構な階段である。



1993年に開眼した世界最大の大仏である。


奈良の大仏様のように、一体的に鋳造されている訳ではなく、どちらかというと牛久大仏のような「大仏様を象ったビル」のような構造。内部に展示室もあるのだが、撮影禁止なので写真は無し。


更にバスに乗り、ランタオ島の端にある大墺という漁村へ。何でも「東洋のベニス」と呼ばれているのだとか。







それなりに観光地化されており、海産物などを売る店が多い。
しかしながら他のアジアの国とは違い、しつこい物売りはおらず「見たければ見ていってね。もし気に入ったら買っていってね。」的なスタンスなので、落ち着いて散策を楽しめる。









…と、こんな感じで香港関係のネタは一段落。

但し最後にもう一編、ちょっと足を伸ばして「澳門日帰り散策編」をアップ予定です。
Posted at 2011/09/25 21:02:03 | コメント(4) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2011年09月23日 イイね!

食事処いしざわ 北海道網走 [お出かけ回想No.2]

#このシリーズは以前のお出かけを回想するものです。


前回の「マウントピンネ」に引き続き、北海道のディープな食堂です。

今回は網走市街にある「食事処いしざわ」です。

店内の雰囲気からしてディープ。



表に「ラーメン専門店」と書いてありながら、中には「魚屋の店」と書いてある…

ご主人に聞くと、後者が正しくて「以前は魚屋だったので、素材の目ききには自信がある!」とのこと。

この日(もう数年前の初夏)のオススメはカニ。(最早、記憶が曖昧なのだが、確か¥1000だったような)


そして北海道の魚といえば、「きんき」(めんめ)



鯛の獲れなかった北海道で、鯛の代用として食べられていた魚で、脂の乗りが最高。鯛よりも数段美味しい魚です。

ただ北海道でも高級魚なのでお値段は張りますが…(確か煮魚一匹¥2500で、刺身半身¥1500だったような)でも他のお店で食べるよりもはるかに安いです。


これだけ豪華な食材を味わっても、ごく普通の居酒屋で飲み食いするのと変わらない値段(一人当たり数千円)なのが凄いところ。


気さくなご夫婦と、若旦那の3人で経営されており、カウンターでアレコレ雑談しながら北海道の海の幸を味わう…なかなか素敵なお店です。

さらにカウンターから調理場が丸見え。鱗を取って、三枚におろして…と一つ一つ手作りしているのも好印象。

網走へ行ったら、必ず立ち寄るお店だったのですが…2008年を最後に網走へ行く機会そのものが無く…(泣





おまけ

プライベートで網走へ行ったときに、定宿にしていた「民宿ランプ」


素泊まり1泊¥2800と北海道の典型的な旅人宿。
網走駅から歩いて数分。駐車場も数台あり(懐かしのエクス君が写っていますね)

ハード面は価格相応ですが、非常に清潔に保たれているので、気持ちよく滞在できます。
(ただ建物自体が古いので、冬はやや面倒な点もありますが…とは言え、車中泊が出来ない冬に専ら利用していたのですが)

あと食堂(談話室?)が古き良き時代の旅人宿の雰囲気を保っていて、懐かしい感じ。

またご主人がすごく気さくで親切で、いろいろ相談に乗ってくれます。

実は「食事処いしざわ」はここのご主人からの紹介。
ご主人を通せば、若旦那が宿まで送迎してくれるので、お酒もしっかり楽しめます^^




さて、次回は温泉にするか、廃線跡にするか…
Posted at 2011/09/23 02:04:45 | コメント(7) | トラックバック(0) | お出かけ回想 | 日記
2011年09月21日 イイね!

ヘリコプターで行くアンマサリク [アイスランド&グリーンランドの旅報告No.7]

「アイスランド&グリーンランド旅の報告」のバックナンバーはこちら


● 東グリーンランドの玄関口・クルスク空港


エア・アイスランドのフォッカー50で東グリーンランドのクルスク空港へと到着。東グリーンランドの玄関口にあたる空港である。


時差はアイスランドより更に2時間遅れて、日本との時差は11時間。思えば随分遠くまで来たものである。
なおアイスランドからのフライト時間も2時間、すなわち「10:10発→10:10着」という実にユニークなフライトなのである。


機内で沸騰寸前に高まったテンションはまだ下がりきっておらず、係員がなんとか誘導してターミナル内へと移動。



ターミナル内


ここにツアーガイドやホテルの送迎などが集まっており、乗客はそれぞれの担当者と落ち合うことになる。


まず一番多いのが、アイスランドからの日帰りツアー客。

前回書いたように、5万円近い贅沢な日帰り旅行である。しかも14:00発の飛行機でアイスランドへと帰っていくので、実質的な滞在時間は4時間程となる。

時間と値段を考えると、ちょっと引いてしまいそうだが、こうして現地まで来てみると、アイスランドからのフライトそのものが遊覧飛行的な要素もあったこともあり、トータルで5万円なら、決して悪くはないのではないかと思えてくる。


そして次は「ホテルクルスク」の宿泊客。

ここのホテルは、私が今晩から2泊する「ホテルアンマサリク」の系列ホテルである。
事前の調査では観光客向けのホテルで、まあ最低限以上の観光客向けの施設・サービスは整っているようで、安心して滞在できそうな感じだった。
クルスク自体はアイスランドからの直行便もあり、グリーンランドの中では手軽に訪れることのでき、しかもそこそこ観光地化されているようだ。


が、肝心「アンマサリク2泊3日」ツアーに関わる出迎えは来ていない。

前回書いたように、飛行機とヘリの予約番号だけ伝えられ、旅程表も何も来ていないので、ちょっと不安なのだが…

仕方がないので、日帰りツアーのガイドさんに「ホテルアンマサリクなんだけど、どうしたら良い?ここでヘリを待てばいいのか?」と聞いてみると、「とりあえず、一度向こうへ行ってチェックインしてね」との返事が返ってきた。


普通にガイドさんや、ホテルの送迎が立ち入っていたので、何も感じなかったのだが、実はこの待合室は制限区域内の「国際線待合室」だったのである。

まあアイスランドにしろ、グリーンランドにしろ、地域内の航空路線に関しては実にセキュリティが甘いのである。
もう笑ってしまいそうなくらいなのだが、この辺りは追々紹介していくことにしたい。


そして私とガイドさんのやりとりを聞いていたフランス人夫妻から「私たちもアンマサリクへ行くのよ。よろしくね。」とご挨拶を受ける。
なお今回2泊3日の滞在期間中、このフランス人夫妻とほぼ一緒に行動することになる。


そしてセキュリティチェックエリアを通り抜けて(当然ノーチェック)、ロビーへ。


まあ国際空港としてはビックリするほど簡素だが、充実した売店(お土産や軽食も扱う)があるのは流石。


そしてカウンターでチェックイン。


一応、国際線のエア・アイスランドと、国内線のエア・グリーンランドに分かれてはいるが、カウンターはイヌイットのおばあさんがまとめて一人で仕切っており、まあアバウト。
しかしおばあさんは仰々しい制服(日本だと警備会社に近いデザイン)を着ており、どこまでしっかりしていて、どこからアバウトなのやら…


そしてお世辞にも巧いとは言えない英語でチェックイン手続きを済ませてくれ、チケットを渡される。

※写真は帰路のもの(往路のものは印刷がずれており、見るに堪えないので…)

エア・グリーンランドのロゴ入りなので、良い記念になるだろう。しかしロゴのデザインなど、流石は北欧デンマーク領である。

そしておばあさんから「ゴメンね。1時間くらい遅れそうなの。ちょっと待っててね。」と告げられる。
本来10:10着の10:40発の予定で、30分の乗り継ぎ時間だったのだが、少し余裕が出来たわけで、周辺など散歩できるかも知れない。流石にクルスクの集落まで歩くのは厳しいだろうが。(日帰りツアーだと、四時間弱の滞在で集落まで徒歩で往復する)


先ずは空港内の観察。



今までに紹介した写真に追加するとすれば…

発着案内


公衆電話とポスト


…と、これくらいだろうか。
まあ全体的な作りや雰囲気など、「スキー場のリフト乗り場のロッジ」といったような感じである。


そして外へと出てみる。玄関も「国際空港の玄関」とは思えない質素な作りで、まるでビルの非常口か裏口のような雰囲気。


ちなみに脇に停まっているバギーは郵便車。このバギーで豪快に砂埃を上げながら、手紙や荷物を配り歩いている。



● 何もない空港近辺


で、ドアを開けた瞬間に広がっていた風景がコレ。


とても「国際空港の玄関先」とは思えない景色である。


まあ「雄大な自然の中にポツンと掘り出されたような気分」である。
それでも遠くに微かに石油(?)の備蓄タンクのようなものなど、目を凝らせばいくらかの建物が見えて、ちょっとホッとしたりもする。



全てが一体化したようなグリーンランドらしい光景なのだが、望遠で覗いてみると、山の手前に海があり流氷が見られる。





おそらく写真だけでは全く伝わらないと思うのだが、この景色に加え、「はるばるやって来た」という気持ちに、ヒンヤリとした風…と様々な要素や思いが重なり、何とも言えない充実感のような気持ちで心が満たされてくる。


フランス人夫妻も同様だったようで、「コレは凄い!!私たちハッピーですね~」などと会話を交わす。

このフランス人夫妻はドイツ国境に近い町にお住まいだとかで、「仏独越周遊の旅」でも訪れた温泉地・バーデンバーデンの近所。
しかも温泉とお酒が大好きとのことで、欧州の温泉や、アイスランドの地酒、そして「SAKE」の話などで大いに盛り上がり、待ち時間も退屈することがなかった。

いつも思うのだが、フランス人はフランス本国ではやや高飛車な感じを受けるが、第三国で一緒になると、実にフレンドリーで親しみやすい。
逆にドイツ人と台湾の人は、本国では非常にフレンドリーでウエルカムな半面、第三国で一緒になると何だか感じが悪いことが多いのは何故なのだろうか…
(まあ、あくまで私の経験から感じる、個人的な感想に過ぎないのだが。)


そして時が過ぎ、11:30をまわっても折り返しのヘリコプターが到着する気配が無く、係のおばあさんから「もう1時間くらい遅れそう」と告げられる。


仕方がないので、空港の周辺をブラブラと。但し町まで足を伸ばしている時間は無いので、空港の周りをウロウロしていただけなのだが。


クルスクの町へと続く道



空港の全景



そして足下に目をやると…


若干の地衣類(苔など)が見られる。



「グリーンランド」と名乗る島にもかかわらず、全くと言って良いほど「緑」とは無縁で、こうしたコケ類がこの島で見た唯一の「グリーン」と言えるだろう。しかもあまり緑色でもないのだが…


「グリーンランド」と「アイスランド」はネーミングを入れ替えればちょうど良い、などと言われるが、それは全くごもっとも。

但し正確に言うなら、アイスランドは名前を入れ替えて「グリーンランド」と名乗るよりも「ブラウンランド」あるいは「アッシュランド」と名乗った方が適しているように思うのだが。

なお「グリーンランド」の名称の起源には諸説あり、「グリーンランドに入植した当時、地球全体が温暖傾向にあり、特に(当時入植した)南グリーンランドは本当に“グリーン”だった。」「アイスランドを“アイスランド”と名付けて入植者が集まらなかったので、敢えて“グリーンランド”という豊かそうな名前を付けた。」などの説があるようだ。



● エア・グリーンランドのヘリに搭乗


出発予定時間から2時間以上が過ぎた、12:45頃になってようやくヘリコプターの音が聞こえてきたので、空港へと戻る。



エア・グリーンランドのベル212



そして実際にヘリコプターへの搭乗が始まったのは、クルスク到着から3時間後、定刻を2時間半程過ぎた13:10頃。

最初からこれだけ待ち時間があると解っていたら、町まで散策に行けたので、とても残念でならない。
実際、日帰りツアーの乗客は14:00出発の便でレイキャビックへと戻るので、もう間もなく空港へ戻ってくる頃だろう。


そんな事を言っていても仕方がないので、国内線ゲートへと進む。

係員に搭乗券を提示し、これまたビルの裏口のようなドアから外へ出る。



飛行機の場合、タラップからターミナルビルの入口までは一応でもチェーンで仕切られていたのだが、ヘリの場合はそれすらなく、平然とヘリ着陸場まで歩いていくことになる。

その気になれば、先ほど乗ってきたエア・アイスランドのF50に普通に触れそうな状態である。



そしてベル212に乗り込む…


…のだが、先に乗り込んだフランス人夫妻とは逆サイドのドアへまわるように指示される。


「何故だろう??」と思いつつヘリに近づくと…

(この写真はアンマサリク到着後に撮影)

要はセカンドシートが貨物で埋め尽くされており、3名の乗客は左右の後部に横向けで設けられている簡易席のようなシートに振り分けられる、という事のようだ。


簡易席のようなシート


私の場合、まだこのスペースに一人なのでマシな方なのだが、フランス人夫妻はこのスペースに二人掛け。
しかもスラリと背の高い(平均的な日本人男性よりよっぽど高い)奥様と、典型的な“先進国の中年男性”な体型の旦那様では相当窮屈だったようで…後で相当愚痴っておられたのだが。

ただ途上国のように「荷物のオマケで乗せてやる」的なスタンスではなく、乗り降りにきっちりと脚立を持ってきてくれるなど、きちんと「お客様」として扱われているのが救いだろうか。


…とは言え、狭い。しかもセカンドシートに積み上げられた荷物が更に圧迫感を醸し出している。



たかだか20分のフライトなのでまだ良いのだが、長時間のフライトでこの座席だとパニックでも起こして発狂してしまいそうである。

しかし一度飛び立ってしまえば、まあ20分くらいはガマン出来る。なぜなら…




● 再び流氷の海へ


先ずはクルスク空港を離陸。八丈島空港のように滑走路まで移動せず、その場で飛び立ってゆく。

無舗装の滑走路



そして先ほど行きそびれた(?)クルスクの町が眼下に見える。



そしてヘリは海上へ。

参考

右手のマーカーがクルスク空港、左手のマーカーがアンマサリクヘリポート




そう、先ほどの飛行機に続いて、息を呑むような美しい光景が眼下に広がってくるので、座席の狭さなどすぐに忘れてしまうのである。


そしてヘリはアンマサリクへ向けて飛行。貨物の合間から操縦席を覗く。



そう言えば事前に旅の下調べをしていたときに、このヘリに搭乗した方の旅行記を拝見したのだが、ただただ流氷の写真を何十枚も掲載されており、サイトを見ている方(つまり私)は飽きてしまったのだが…

でも自分が実際にこのヘリに乗ってみると、この感動的な光景に心奪われ、その感動を伝えるべく、ただただ写真を羅列する…という気持ちもわからなくは無い。
少しの写真だけではナカナカ伝えきれず、兎にも角にも全部の写真を並べて、少しでも…ということなのだろう。


前回から引き続きなので、見てくださる方を退屈させても…とはよくよく解っているのだが、それでももう少しお付き合い願いたく…(笑
でも、これでも随分、取捨選択しているつもりなのだが…





そして流氷を避けるように巧みに航行する小船を発見。


上の写真をアップで





上の写真をアップで


この迷路のような流氷の海を巧みに航行していく船を見ながら、この地に生きる人々の苦労の一端を感じ、そして人間のちっぽけさをも感じたのだった。
(それに流氷に激突したらひとたまりもないだろう…)

上空からの景色の場合、往々にしてスケール感が無くなってしまうのだが、この小船のお陰で、ふとその“スケール感”を意識することが出来た。


そして20分程の飛行を経て、目的地のアンマサリクが見えてくる。


何しろ我々日本人と同じモンゴロイドであるイヌイットが、北米大陸を経て、この地に至り、こうして定住しているというのだから、ただただ驚きである。

更に19世紀にデンマークの将校により偶然“発見”されるまで、外界との繋がりもなく、この大自然の中でただ生き抜いてきた…と聞くと、ますます感慨が深まってくる。


険しい氷河地形の続くグリーンランドにおいて、フィヨルドの奥に僅かな平坦地を見つけ、この地に町を作る…自然の大きさと、その中で生きる人々の苦労…そんなことを感じているうちに、アンマサリクへの着陸態勢に入る。
(ちなみに上空から見ると、まだ平坦に見えるが…アンマサリクの町は実際に自分の足で歩いてみると、それでも相当な傾斜地である。)


ヘリが向きを変え、青い鏡のように美しいフィヨルドを眺めながら…



アンマサリクへ着陸





アンマサリクのヘリ待合所




フランス人夫妻は預け入れ手荷物があるということで、一旦は待合所内で待機したのだが、もちろんターンテーブルなどあるはずもなく、外へ出るように指示される。


そしてフランス人夫妻の手荷物を含め、ヘリに積まれていた貨物が運ばれてくる。


何とフランス人夫妻の手荷物はこの不思議なトロッコ(?)からピックアップすることに。


そしてホテルへと向かうわけだが、歩き出そうとしたところ、フランス人夫妻が「私たちスーツケースがあるから、ホテルに迎えに来て貰えないか電話してみるわ。」との事。

ここアンマサリクは人口2000人程と小笠原の父島とほぼ同じ人口のこぢんまりとした町。
町の大きさも父島の中心部と大して変わらなさそうで、ホテルまで1キロも無いのだろうが、あまりに急な坂が多く、スーツケースを転がして歩くには過酷過ぎるだろう。

結論から言うと、連絡さえすればホテルから迎えが来るのだが、そのような情報は全く告知されておらず、もし知っていたとしても、ここグリーンランドで使える携帯電話を持っていなければ一筋縄ではいかないのである。
(ヘリの時間が結構いい加減なようで、「時間を見てお迎えに上がります」とは言えないようだ。)

私の手元にある携帯電話は「国内の電波はダメダメ、でも海外ではVodafoneの威力で意外と使える」携帯電話なのだが、それでもグリーンランドでは完全に圏外。
(逆にアイスランドでは、驚異のVodafoneパワーを見せつけられることになるのだが…)
フランス人夫妻の携帯が通じたお陰で大分助かった。もし自分一人だったら、ホテルまでトロトロ坂道を登って行っていたことだろう。

アンマサリクの景色を眺めながら、送迎車を待つ。



<つづく>


撮影機材
・SONY α200 + SONY CarlZeiss T* Vario-Sonnar 3.5-4.5/16-80(24-120)[SAL1680Z] and SIGMA 10-20(15-30)mm F4-5.6 EX DC and TAMRON SP AF 18-250mm Di II LD Aspherical [IF] Macro [Model A18]
・SONY CyberShot DSC-TX5 (CarlZeiss T* Vario-Tessar 3.5-4.6/4.43-17.7(25-100))
・MINOLTA αsweet II + MINOLTA AF 24-105mm F3.5-4.5 + FUJICHROME PROVIA 100F or VELVIA 100F



※なおグリーンランドに関しては、日本語で書かれた資料も少なく、今回の旅行記の執筆にあたっても、断片的な情報から判断していたり、また資料や現地で見聞きした英語を私の拙い英語力で解釈しているものが多くあります。
当然のように正確さを欠いていたり、間違いもあることが予想されます。

地名などのカタカナ表記はWikipedia等を参照しておりますが、日本語での統一的な記載が定まっていないうえ、私自身がデンマーク語やカラーリット語が読めるわけでもなく、正確さを欠いている可能性があります。

また文中で“旧市街”“新市街”“流氷の見える丘”といった日本語の呼称を用いていますが、当然現地にこのような日本語訳が存在している訳はなく、私の理解に基づいて、あくまで便宜的に名付けたものにすぎません。

以上、ご了解のうえ、あくまで“無責任な素人の日記”としてお読みください。
間違ってもこのいい加減な旅行記を根拠にした論などなさらないようにお願いいたします。
また何か間違いがあっても当方では一切責任を持ちません。(ご指摘やご教授は歓迎いたします)
Posted at 2011/09/21 13:34:49 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2011年09月19日 イイね!

浜松散策

9月上旬、代休を取って日帰りで浜松散策に出発。


始発で出発し、青春18きっぷで鈍行列車を乗り継いで浜松市の高塚駅に到着。



まずはスズキ歴史館を訪問。


その後、高塚駅前へ戻り「なかむらや」という料理屋でランチ。


昼食時を外してしまったので、高塚駅近くで開いていたお店はここだけ。


カウンターのみの小さな店内


静かな良い雰囲気


刺身定食(¥1200)


正直あまり期待していなかったのだが…思いがけず大当たり。

目の前で塊から切り出す刺身はプリプリ。しかもこの価格で7点盛り+湯葉刺し付き。
赤だしに、ダシのきいたアツアツの茶碗蒸し、そして写真左上の野菜の漬け物が最高。特にタケノコの漬け物が旨く、ご飯もどんどん進んでいく。

常連さんの話によると、この店のランチは地元でも評判なのだが、メインが仕出しなので、そもそも手の空いてる日しかランチ営業を行っていないとのこと。「食べられればラッキー」と。

実際この日も午前中に仕出し(?)があり、昼食時に店を開けられず、お客さんを断っていたのだとか。
この日、私は昼食時に遅れてしまったので、運良く(?)店が開いていた…ということらしい。

しかもカウンターのみで10席あるかないか…となると、ここでランチを楽しめるかどうかはかなり運に左右されるお店であることは間違いないだろう。

思いがけない隠れた名店でランチをいただけて、かなりラッキーだったのだろう。
これなら奮発して松花堂弁当(確か¥2500)でも良かったかも知れない。


お腹も大満足したところで、JRで浜松駅へと移動。

浜松駅前



コミュニティーバス(¥100)で市役所前へ移動し、浜松城を訪問。

浜松城へと続く道



若き日の徳川家康像


徳川家康は、武田信玄への備えとして1570年に浜松城へ入城、本能寺の変・小牧長久手の戦いを経て、1586年まで居城としていた。

その後も浜松城主となった大名は、江戸幕府の重役などに出世するというジンクスがあり、浜松城は「出世城」との異名が付いている。


そして野面積みの石垣は当時のもの。



そして現在、浜松城跡には模擬天守(当時の建造物の“再建”ではなく、あくまで“天守閣をイメージした建物”の類)が建てられている。



城内は主に簡易な資料館的施設となっているが、当時の遺構として地下に当時の井戸が残っている。


これは籠城の際に水に困らぬよう設けられていたのだとか。


上階の展望台から富士山を望む。


やはり雪がないと、何となく物足りない。


そして城を後にし、遠州鉄道の遠州病院駅へ。


但し、電車に乗りに来たわけでも、電車を見に来たわけでもない。


お目当ては駅駐輪場の一角の…



徳川秀忠誕生の井戸


大河の影響で、ちょっとホットなスポット…なのかも知れない。


その後、のんびり浜松駅方面へと歩き…

浜松駅横のアクトシティに到着。


写真左手の一際高いタワーは「ホテルオークラ アクトシティホテル」となっており、その最上階45階が展望回廊として開放されている。(¥500)


浜松駅を見下ろしながら、エレベーターで一気に45階へ。



展望回廊



JR浜松駅


遠州灘方面を望む


風車をアップで


浜松市街を望む


遠州鉄道の電車。まるでA列車で行こうの世界。


先ほど訪問した浜松城


浜名湖方面は逆光



こうして展望を満喫して、浜松駅へど戻る。



そして浜松のお楽しみと言えばウナギ。
瀬戸内のサッパリしたアナゴも良いのだが、やはり脂ののったトロトロのウナギも捨てがたい。

今回は駅内のビックカメラの一角にある、浜名湖養魚漁業協同組合直営店「丸浜」にて。




立地条件も良く、組合直営だけあり、素材は確かなようで、ウナギの柔らかな食感が堪らない。
タレや肝吸いは、決して奇をてらったものではなく“ストレートに直球勝負”と言った感じの正当派の味付けで好感が持てる。
ただ人によっては「普通すぎる」という評価をするかもしれない味とも言えるのだが…


そしてこの日最後のお楽しみ、浜名湖での夕日鑑賞へ。

下校高校生で満員の電車に乗り込み、弁天島駅へ移動。

駅近くのコンビニでチューハイ(尿酸高で禁ビール中なので…大汗)を買い、近くの海岸で休憩。




そして頃合いを見計らって、弁天島浮見堂へと向かったのだが…


辿り着けず(汗
地図でおよその方角だけ確かめて、駅からJR東海道線の南側を名古屋方面へと歩いていったのだが、浮見堂はJRの北側。
かなり手前の道でJRの北側へ渡っておかないといけなかったのだが、道順までしっかりチェックしていなかったのが間違いの元。

まさか東海道本線の線路に進入して横断するわけにもいかず、JRの南側で夕日鑑賞を楽しむことに。


海岸のこんな場所で1人のんびりと夕日を楽しむことに。




まあ浮見堂は残念だったが、誰も居ない海岸で一人眺める夕日もなかなか良いものである。


そして暗くならないうちに弁天島駅へと戻る。



あとはひたすら鈍行列車を乗り継いで帰るだけなのだが…

豊橋駅の乗り換え時間で駅弁をゲット。
豊橋駅名物の「稲荷寿司」…がお目当てだったのだが、売り切れ。

閉店作業中のおばさんが「『助六寿司』なら、稲荷寿司も入ってるよ。」と勧めてくれ、最後の1個を購入・




非常に甘く味付けされた独特の油揚げで作ったいなり寿司なのだが、ご飯が意外とアッサリしており、+-の組み合わせでサクサクと食べられるのが不思議なところ。


こうして日帰り浜松散策の旅は終了。
Posted at 2011/09/19 08:30:42 | コメント(8) | トラックバック(0) | 旅のまとめ(2011年) | 日記
2011年09月17日 イイね!

マウントピンネ 北海道中頓別 [お出かけ回想No.1]

#このシリーズは以前のお出かけを回想するものです。

2006年秋、中頓別町敏音知(ピンネシリ)にある名物食堂「マウントピンネ」が閉店するという噂が…

慌てて電話を掛けて確認してみると、名物おばちゃんが「そうなんですよ。良かったら最後に食べに来てくださいね。」と…

当時は大阪への異動まで既に2ヶ月を切って、とにかくバタバタしていた時期でしたが、「北海道でドライブを楽しめるのもあと僅か!」とわざわざ中頓別までドライブ^^;

札幌から5時間位掛かったのかなぁ…でも今は高速も延びてもう少し早いかも。(でもお店はもう無いのだが)


マウントピンネ外観



店内の様子


古き良き時代の北海道の旅人向け食堂…


注文したのは「みかたセット」(お子様味噌ラーメン+ミニカレーライス+タマゴ)


これで¥980也。
しかし、どこが“お子様”で“ミニ”なのやら…それぞれ普通の店なら大盛り位のボリューム。


こんな素敵な食堂にもう行けないなんて残念な限り…


おまけ(1)


帰りに立ち寄った「えべおつ温泉」(江部乙)
完全に銭湯風の浴室ですが、湯は逸品。北海道の温泉はホント素晴らしかった…


おまけ(2)


マウントピンネ近くの旧天北線・敏音知駅(ピンネシリ)跡の碑(2001年頃撮影?)
Posted at 2011/09/17 18:30:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | お出かけ回想 | 日記

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「データ整理は間に合わず。結局普段使用していない電話番号で新規登録する形でID連携。個人情報は特に不要。但しログインの度に普段使っていないスマホを引っ張り出して、電源を入れて・・・という状況なので、ログイン回数は激減の見込み。今後は過去データの管理用のサブとしての運用になるかと。」
何シテル?   05/24 16:23
タイトルの通り、旅と温泉と酒などを愛するNEOCAといいます。気がつけば、みんカラも20年目になってしまいました。 今年から仕事上で大きな変化が起きて、少し余...
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