今までの温度実験で、目安とはいえ吸気口で吸われてから以降、ダクト内部などの吸気系統内部でそれなりに加熱しているのがわかりました。
せっかくなので、今度は吸気系統の断熱をしてみます。瞬間的な加熱ならともかく、街乗りでは断続的に長時間加熱され続けるので、数℃も変われば御の字ではありますが、高速道路などでは効果があるかもしれません。劇的に変わるならばメーカー側が既にやっているでしょうから、無いよりはマシくらいになれば成功です。
まずはダクトの断熱です。この部位についてはダクトそのものを脱着する事が多く、ダクト自体もそのためにジョイントがついて曲がる構成になっています。メンテナンス性を考えて巻きつけるタイプの断熱材を使用し、脱着可能のままにする事にしました。
バイク用のガラスウールとアルミ層の断熱材です。ないよりはマシなはずです。多分。見た目は一気に派手な感じになってしまいました。E500/500E用は熱で破損しやすいジョイント部分が補強と断熱材が入っている専用品らしいですが、R129はそんなものはありません。
次にエアクリーナーボックス自体の断熱です。こっちは表面に断熱塗装をすることにしました。真空ビーズの入ったヒートカットパウダーとかいう奴ですね。NASAがどうとか謳っているものです。アルミ層だけなら対流の無い宇宙空間ならば意味があるでしょうが、エンジンルーム内部なので赤外線やらを反射したあとも、対流だの伝導だので加熱されてしまうので、結局は断熱材命になります。
塗装する前に部品を洗浄して、ヤスリをかけて下地を作って、クリーナーで脱脂します。塗装した後にベロンと全部めくれると悲しいので、真面目にやりましょう。
一般塗料に混ぜ込むタイプの断熱塗料なので、目分量ではなくちゃんと計量します。塗料カップと計量カップで規定量で混合・撹拌です。
混ぜた時はちゃんと混ざるか不安ですが、撹拌していたらちゃんと混ざったようです。量が多い時はプロペラとか使って撹拌機で混ぜた方が良さそうですね。
エアクリボックスの下部を重点的に、塗り残しがないように塗りこんでいきます。今回は断熱性能重視ということで、塗装の膜厚命で仕上がりの見た目は二の次です。つまり、べったりこってりのダレ上等です。そもそも見た目気にするなら塗装屋さんにお願いします。1.0mmも膜厚がつくと結露対策になるくらいの性能らしいので、目指せ1.0mmです。
2層目を塗装した所です。断熱材のせいで塗装した感じはモルタルみたいな感じでザラザラになっています。
塗りこんでは乾燥、塗りこんでは乾燥で、断熱塗料を5回塗りしました。エアクリボックス以外の、カバーについては性能的に塗る意味は無いですが、繋がっているパーツなので見た目が揃うように一緒に塗装しました。
断熱塗料を5回塗った上に、仕上げの汚れ止め・ひび割れ止めの保護層ということで、断熱材を混ぜないでもう1回仕上げ塗りです。計6回塗りですね。持ち上げてみるとちょっと重くなってます。
エアクリボックスは更に表面に熱反射用のアルミテープで表面を覆いました。
エアクリボックスのホイル焼きって見た目ですね。断熱材+表面の反射材で、まぁまぁやる事はやったかな?という感じです。アルミテープによってエアクリボックスの継ぎ目の隙間を埋めたので、変な空気の吸入なんかも抑えられると思います。
最終的にこんな感じの見た目になりました。熱吸収とかを考えて、塗装部分の色は白色のままです。1回ボンネットを閉めたら、インシュレーターが接触していきなり黒い汚れが付いたというオチ付きです。
見た目だけはやたら派手になりましたが、その実純正品を断熱加工しただけですので虚仮威しですね。街乗り程度では差らしい差も出ません。高速道路でどのくらい差がでるかな?という程度です。
というわけで、次は断熱後の温度実験です。
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R129 | 日記
Posted at
2015/05/06 18:50:13