スターター回らず
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
少し前のことだったが、カルディナのスターターが回らず、始動しないことがあった。カチッとソレノイドは働くが、クランキングせず、調べたら、接点がこのようになっていた。新車から16年目に、この症状が一度起き、その時は、接点が茶黒くなっていたので、軽くサンドペーパーで磨いただけで直ってしまったが、3年余りして、また問題が起きた。本来はAとBの高さも揃える必用があり、それをしていなかったため、また起きてしまったようだ。
2
この写真は別の車の事例であるが、A側(右)のバッテリー側接点がB側(左)側より減っている。大電流の流れる直流接点は+極側の消耗が早く、セルモーターのソレノイド接点はまさにその典型的なものである。最も、セルモーターはインダクティブであり、流れる電流成分にはBからAに向かうものもあるが、総和では、AからBが圧倒的に多い。マイナス側からプラス側に電子がアークとして飛来すると、A側は高熱のために表面の銅が昇華することがその理由と昔習ったが、強電は感電が怖く、弱電の世界に私は身を置いてきた。車が電子制御されるようになり、私でも車の触れる部分が増えてしまった。お蔭で最近は車屋さんたちが私を頼ってきたりもしている。
3
これも別の例だが、やはりバッテリー側接点が極端に減っている。
今回は単に接点を磨くだけでなく、B側接点の表面を削り、A側に合わせた。我が家のカルディナは新車から20年が過ぎたが、走行距離は約14万kmであり、2や3の写真の事例程A側が減っておらず、また修理を急いでいたこともあり、接点の交換は先送りとし、B側を削ってプランジャー側の接点が無理なく導通するようにした。
結果、セルモーターは調子良く回るようになったので、当面これで様子を見て、駄目なら、接点を交換しようと思っている。
4
この写真は接点の減り方がアンバランスになると、このようにしないと導通しないことを示すもので、右側を高くしないといけない。でもそれをするには、固定位置を高くする必要がある。高くしても、銅ゆえに、変形するという問題もある上、調整に限度もある。私はそれをせず、余り減っていないB側の接点を削って高さを揃えた次第だ。
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B側の接点を削った結果がこのレベルとなった。さて、これでこの先、どこまで大丈夫かが楽しみである。
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