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Yamaeの愛車 [トヨタ セルシオ]

整備手帳

作業日:2020年9月11日

ディーラーでのATF交換後

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
前のページで書いたCD音出ずに絡んで、アーカイブを調べていたら、ATFを交換したときの写真が出てきた。

9年も前のことなので、今更という気もしないではないが、参考になる人もおられるかと思い、UPさせてもらうことにした。

11年半程前に、この見積もりに従い、某トヨタディーラーでATFを交換してもらい、2.4万円程支払った。ところが、以降、ATFが少しづつ漏れるようになり、その後、高速道路の平坦路を走行しているのに、ATギアが5速に時として入らず、4速のままということが起きるようになってしまった。
2
ディーラーはATパンボルトの増し締めをしてくれたが、漏れは余り改善しなかった。また、5速入らずは再現しないということで、修理できないと言われた。4速の方が動力性能は良く、燃費が幾らか悪い程度で済んでいたこともあったのと、常にではなかったこともあって私は付き合って行くか、自分で対処するしかないと思った。

ディーラーの若いメカニックさんたちの技量に多くを期待できないことを他の件でも感じていた私は、DIYするしかないという心境になったが、それは、ATFパンを外してみたら、びっくりすることにもなったからである。
3
ストレーナーの中から、禿げたメッキの破片のようなものと、薄茶色の小さな破片(工場使用のFIPG?)とこういう黒いものが一杯出てきた。これは、FIPG (Formed In Place Gasket )と呼ばれる液体ガスケットの破片だった。上の2の写真でも、下の4の写真でも分かるように、FIPGが過量に塗られていて、千切れた破片が、ATFの中に入り込んでいたことが分かってしまった。

3cmくらいの長いものから、中には、ストレーナーの目でやっと引っ掛かる小さなものまで様々だった。
4
ボルト穴もこの通り、FIPGでこてこてであった。アイシンのAT製造ラインでは、FIPGは専用の塗布ロボットがあって、適正量が塗布されるが、人がそれをやろうとすると、かなりトレーニングを積まないと難しいものである。

抜いたATFにも、微細なFIPGが混じっており、時に5速に入らないのは、そのせいであったようだ。新品ストレーナに交換し、ATFの新油を入れてからは、5速入らず問題は解消した。
5
私にアイシンの製造ラインで使われている塗布ロボットのような技量はなく、FIPG塗布をしなくて済むように、アメリカから個人輸入した FEL-Pro社のゴム系のガスケットを使った。3ドル弱で買える部品だが、送料の方がその20倍近くした。

日本ではこのガスケットは部品としてどこも作っていないが、アメリカでは複数の会社が作っている。その訳は、セルシオに使われたアイシンのA650Eトランスミッションは、Fordその他で広く採用されていて、FIPG塗布を嫌う人たち向けに売られているからである。
6
セルシオのA650Eトランスミッションは、確か、8.4LのATF量だった記憶だが、ドレインボルトを外しても、2L位しか抜けて来ない。ストレーナーを外して、トルクコンバーターから少しづつ抜けてくるATFは1日で1L弱あり、私は3日待った。そして、4日目にATFを入れたが、最初、4.5L程入れたが、まだ適量にならず、1L弱の追加が必要だった。

トータルでは、5L強の新油のトヨタT-IVを入れることになったが、ATFパンの中に、残留していた分が0.5L余りと、トルコンから抜けてきた分が、3L弱あったということのようだ。
7
ATF交換から9年になるが、以降、ATの調子は良く、以前にあった軽いシフトショックは殆ど感じなくなり、また5速も問題無く機能するようになった。尚、予防整備として、6年前と3年前にドレイン・フィルをやって、約2Lづつだけ交換したが、フィーリングに変化は無かった。

20L缶で買ったトヨタT-IVは約半分になったが、カルディナや他の我が家の車に使って、もう殆ど残っていない。それで、セルシオもそろそろ次の交換を思っているが、T-IVを改めて買わないといけないが、アイシンのATFである、AFW+にしようかと迷っている。

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難易度: ★★

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この記事へのコメント

2020年9月25日 5:32
FIPG、ATでの経験はありませんがエンジンのカムカバーに塗布されたのが、中に引きずり込まれたのを見たのは何度かあります。昔のことでしたので、今みたいに可変バルブタイミング機構などがないエンジンだったため、大きな影響は特にありませんでしたが、オイル漏れの修理の際にこれは注意しなくてはならないなと自分に念じた記憶があります。

使わなければ、使わないで漏れや滲みが発生しますし、うまく塗布するのは難しく2次被害を引き起こす可能性もあることから使うときはいつも悩みながらやっております。特に3S-FEのカムカバーが漏れやすいので、これなしではいけません。

アイシンの製造ラインで塗布ロボットが使われているとは初めて知りました。考えてみると信頼のアイシンですのでそこまでしないとならないことも納得できます。
コメントへの返答
2020年9月25日 10:30
Youtubeにて、FIPG と robot をキーワードに検索すると、いろいろな塗布ロボットが紹介されています。例えば、https://www.youtube.com/watch?v=4ATPsX6vwSE
のように。精度良く、早く塗布するには、熟練工よりロボットに軍配が上がると思います。

私の腕ではとてもロボットに勝てそうもなく、ゴム系のガスケットを使い、コーナー部だけFIPGで済ませましたが、それで正解だったようです。

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「[整備] #ステラ 発進時のノッキング音に対処 https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2914716/7748003/note.aspx
何シテル?   04/12 10:14
古き佳き時代の車が好き。メカは苦手ながら、多くの車屋さんが得意でない電子領域を私はあまり苦にせず、助け合うことで古い車でも何とか維持している。
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