出力電圧アップ0.18V
1
オルタネーターの出力電圧を少し上げる改造を行ってみた。その方法は電圧検出ラインにショットキーバリアダイオードを赤色で示すように直列に挿入することだった。
2
改造前はこのようにオルタネーターのS端子(端子番号3)は2つのヒューズ(7.5Aオルタセンシングと80Aメイン)を介してバッテリーに繋がっていて、電圧をモニターし、その電圧に従い、オルタネーターは発電している。
この電圧を基準にして、レギュレーターが働き、オルタネーターの出力電圧が調整される。
ダイオードを挿入することで、順方向降下電圧Vf分だけS端子の電圧は下がることになり、オルタネーターの出す電圧はこの分、上昇する。
ショットキーバリアダイオードはシリコンダイオードに比べて、Vfが小さく、私は常温で0.18Vを示すものを使った。
3
なぜこんなことをしたかと言うと、自作したデサルフェーターで再生したバッテリーを使っているという事情もあってのことで、等価内部抵抗が上がって来て、充電電流が減って来ても、それを補うためである。
充電制御がされていない時代の車は、電流センシングを全くせず、単に電圧だけで充電システムのループが構成されている。このため、バッテリーの内部抵抗に対する補正は行いようがなく、何らかの手を打つことを私は考えた次第だ。
4
5
6
オリジナルのオルタネーターでは、どんなに下がっても、14Vはほぼ確保できていたのに、30/31前期用は高温時にはそれより、0.7V程も低くなることがある。
そういう理由もあって、自作デサルフェーターで延命できていたバッテリーが駄目になってしまったことにも関係していたようだ。
7
ディーラーが廃棄するというバッテリーを貰い受け、再生したものを使い始め、3年余りが経過し、暑かった今年の夏も大丈夫だったが、CCA値330、等価内部抵抗9mΩという測定結果が出たので、電圧を上げて、充電電流を確保するために、ダイオードを追加してみた訳だが、追加後、CCA値は360を超えるようになったので、効果は明らかに出ている。
8
(追記 2023.12.29)
電圧を0.18Vアップして約3ヶ月が過ぎ、走行後半日してCCAメーターをつないでみたら、CCA値370、等価内部抵抗7.9mΩが得られた。0.2Vに満たない電圧アップだが、上手く作用しているようだ。バッテリーの劣化度合いによって、電圧を微調整することはメリットがあるようだ。劣化が進んだら、Vfのもう少し高いダイオードを使ってみようかと思い始めた。
ディーラーの話では、バッテリー交換約4万円だそうで、そんなお金があったら、好きなワインに私は使い、デサルフェーターとショットキーバリアダイオードで、今のバッテリーを延命することにしたい。
9
(追記 2024.4.13)
出力電圧を0.18V上げてから今日で半年になる。ディーラーから貰い受け、デサルフェート後に使い始めたバッテリーはすでに3年半になるが快調である。
時々、デサルフェートをしていることもあってか、廃棄されることになっていたバッテリーがこうやってちゃんと機能している。バッテリーは新品でも3年半も経過すると、そろそろ交換というケースもあったりだが、自作したデサルフェーターと電圧アップがバッテリーを延命してくれている。これだからDIYは辞められない。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク