• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Yamaeの愛車 [トヨタ セルシオ]

整備手帳

作業日:2023年10月13日

出力電圧アップ0.18V

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 1時間以内
1
オルタネーターの出力電圧を少し上げる改造を行ってみた。その方法は電圧検出ラインにショットキーバリアダイオードを赤色で示すように直列に挿入することだった。
2
改造前はこのようにオルタネーターのS端子(端子番号3)は2つのヒューズ(7.5Aオルタセンシングと80Aメイン)を介してバッテリーに繋がっていて、電圧をモニターし、その電圧に従い、オルタネーターは発電している。

この電圧を基準にして、レギュレーターが働き、オルタネーターの出力電圧が調整される。

ダイオードを挿入することで、順方向降下電圧Vf分だけS端子の電圧は下がることになり、オルタネーターの出す電圧はこの分、上昇する。
ショットキーバリアダイオードはシリコンダイオードに比べて、Vfが小さく、私は常温で0.18Vを示すものを使った。
3
なぜこんなことをしたかと言うと、自作したデサルフェーターで再生したバッテリーを使っているという事情もあってのことで、等価内部抵抗が上がって来て、充電電流が減って来ても、それを補うためである。

充電制御がされていない時代の車は、電流センシングを全くせず、単に電圧だけで充電システムのループが構成されている。このため、バッテリーの内部抵抗に対する補正は行いようがなく、何らかの手を打つことを私は考えた次第だ。
4
関連情報URLのように、3年余り前、私の21後期セルシオは、この写真の右側の30/31前期用に変え、3割多い発電電流を確保できるようにした。

バッテリーが新しくて、等価内部抵抗が数mΩ以下の場合は特に問題は無いが、10mΩにもなった、12年間も使っていたバッテリーでは問題が起きてしまった。それは、2020年9月に書いたこのURLで紹介したようなことになったからだった。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2809201/5989323/note.aspx
オルタネーターを交換して、2ヶ月程でバッテリーを交換することになった訳は、温度補償に関係があったと分かったのはその後のことだった。
5
写真はClublexusからの引用で、記事は英語であるが、
https://www.clublexus.com/forums/ls-3rd-gen-2001-2006/791120-failing-alternator-3.html#post9114423
に示されているように、30/31用のオルタネーターは温度補償のやり方が強く、周囲温度が高いと、電圧が13Vのオーダーまで下がってしまう設計になっている。

ぞれを知らないこの投稿者は、オルタネーターの電圧が低過ぎ、故障と思って新調したが、電圧は殆ど変わらなかった。
6
オリジナルのオルタネーターでは、どんなに下がっても、14Vはほぼ確保できていたのに、30/31前期用は高温時にはそれより、0.7V程も低くなることがある。

そういう理由もあって、自作デサルフェーターで延命できていたバッテリーが駄目になってしまったことにも関係していたようだ。
7
ディーラーが廃棄するというバッテリーを貰い受け、再生したものを使い始め、3年余りが経過し、暑かった今年の夏も大丈夫だったが、CCA値330、等価内部抵抗9mΩという測定結果が出たので、電圧を上げて、充電電流を確保するために、ダイオードを追加してみた訳だが、追加後、CCA値は360を超えるようになったので、効果は明らかに出ている。
8
(追記 2023.12.29)
電圧を0.18Vアップして約3ヶ月が過ぎ、走行後半日してCCAメーターをつないでみたら、CCA値370、等価内部抵抗7.9mΩが得られた。0.2Vに満たない電圧アップだが、上手く作用しているようだ。バッテリーの劣化度合いによって、電圧を微調整することはメリットがあるようだ。劣化が進んだら、Vfのもう少し高いダイオードを使ってみようかと思い始めた。

ディーラーの話では、バッテリー交換約4万円だそうで、そんなお金があったら、好きなワインに私は使い、デサルフェーターとショットキーバリアダイオードで、今のバッテリーを延命することにしたい。
9
(追記 2024.4.13)
出力電圧を0.18V上げてから今日で半年になる。ディーラーから貰い受け、デサルフェート後に使い始めたバッテリーはすでに3年半になるが快調である。

時々、デサルフェートをしていることもあってか、廃棄されることになっていたバッテリーがこうやってちゃんと機能している。バッテリーは新品でも3年半も経過すると、そろそろ交換というケースもあったりだが、自作したデサルフェーターと電圧アップがバッテリーを延命してくれている。これだからDIYは辞められない。

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

ステアリング パワーチルトモーター交換 (ディーラーさん作業)

難易度: ★★★

ジャッキアップポイントの破損程度の調査

難易度:

フロントフェンダー修理

難易度: ★★

高級純正パーツ オットマン装着 (動画5分)

難易度: ★★

ジャッキアップポイントの破損

難易度: ★★

純正ウッドコンビハンドル フルリペア

難易度: ★★★

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「[整備] #シエンタ 処分を頼まれたバッテリーを再生してみる https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/3028334/7834659/note.aspx
何シテル?   06/16 14:29
古き佳き時代の車が好き。メカは苦手ながら、多くの車屋さんが得意でない電子領域を私はあまり苦にせず、助け合うことで古い車でも何とか維持している。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

トヨタ シエンタ トヨタ シエンタ
家族で使っています。
トヨタ セルシオ トヨタ セルシオ
未だに21後期に乗っています。この静かさと乗り心地の良さは素晴らしく、まさに腐っても鯛と ...
スバル R2 スバル R2
この車は会社の先輩経由で5年余り前に転がり込んできましたが、前部と側部を小破していたR2 ...
トヨタ カルディナ トヨタ カルディナ
主に家族がトヨタ カルディナに乗っていますが、メインテナンス役は殆ど私です。 車も私自 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation