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Yamaeの"家族のステラ" [スバル ステラ]

整備手帳

作業日:2022年10月11日

11円+αでヘッドライトを明るくする

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 1時間以内
1
昨晩、風呂に入るために中断してしまったが、前のページの続きは結構長くなるので、改めて、新しいスレッドを立てさせてもらうことにした。切れてしまったH4バルブ85W/80Wを通常の60W/55Wのものに交換したが、暗くなってしまい、明るくならないかと、実験をしてみた。

結果はこのとおりで、左側は、16260lxであったものが、18930lxになった。これらの値は、85W/80Wのときの19220lxにかなり近い。
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右側は、15830lxから18160lxとなった。色目も幾分、白っぽくなった。

ヘッドライトを明るくしたのは、電圧低下をぐーんと減らしたからであるが、新規投資は、アップガレージで買った30Aのヒューズ11円だけで、その他は手持ちの残材を利用した。
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10年程前に、W140 S500がエンジントラブルを起こし、その原因は悪名高いハーネスのフレーク化であったが、ヤナセの修理見積もりが約50万円もし、結局、矢崎電線がトヨタに納めていた線材を使ってDIYで修理してしまった。当時、BenzWorldに私が紹介したものがここに残っていた。
https://www.benzworld.org/threads/best-build-years-for-the-w140-s-class.1727377/#post-5917390
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矢崎電線の線材をこのように利用したが、物置にまだ幾らかが残っていて、そこから18AWG線をピックアップしてステラに使ってみた。
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これはステラのヘッドライトの結線図であるが、左寄りのところに赤矢印で示す2箇所はH4バルブのH/Lコモン端子である。ここは、ヒューズやターミナルを介して、常に+Bが来ているが、配線材が随分と細く、また古くなったヒューズやターミナルが持つ電気抵抗のせいか、オルタネーターのB端子より、1V以上低い電圧しか来ていなかった。
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オルタネーターのB端子はこの結線図の赤矢印で示す部分であるが、エンジンが1500rpmのとき、実測値14.43Vあった。しかし、5の赤矢印のところでは、13V弱に低下していたのである。試しに、AWG18の線材で、この2箇所を繋いだら、電圧低下は0.03Vとぐっと少なくなった。そして、ヘッドライトは明るくなり、かつ色温度が上がり、白っぽさが増した。
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B端子にAWG18線はこのように圧着端子で接続し、さらにハーネスプロテクターを被せた。
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B端子はこのようにインシュレーターを被せて、絶縁不良が起きにくくした。
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AWG18線の反対側は11円の30Aのヒューズを付け、このヒューズからバルブコネクターのコモン端子へもAWG18線で繋いだ。今回は実験ということもあって、左右のバルブとも、並列に繋いだが、個別にヒューズを使うのが正解だろう。これ以降の写真は撮っていないが、今回の配線追加は、オルタネーターのB端子から、従来の+B供給とは別系統で、太い線でバルブまでを繋いだことになるが、11円+手持ち材料だけでヘッドライトが85W/80Wに近い明るさになった。
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白熱電球の明るさは印加電圧の2乗で明るくなるだけでなく、発光効率と色温度が上がり、赤外線輻射が減少し、可視光成分が増えるので、僅かの電圧上昇でぐんと明るくなるものである。でも、フィラメントの温度が上がるので、バルブの寿命は短くなる。今回のやり方で、どれだけH4バルブが生き永らえるかは未知だが、どうなるか、お楽しみである。


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[追記]
11円の30Aヒューズとは、どういうことか、という質問を受けたので、補足説明をさせてもらうとこれである。一袋10円+消費税1円でヒューズや熱収縮チューブらがアップガレージで各種売られていて、それらを、15袋買った中に、30Aヒューズもあったという次第である。30Aヒューズは1袋に2つ入っていたので、正確には、5.5円が正しい。

アップガレージには、DIYer向きな商品もあって、例えば、これは、300円だったが、利用価値は大きかった。https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2809201/5433978/note.aspx

またこのナビもアップガレージでジャンク品を買って、DIYで修理したものだったし、ベンツ用のサイドバイザーもそうだった。https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2988448/5971003/note.aspx

アップガレージには楽しませてくれるものがあれこれで出て来るので、暇を見つけては行っているが、この写真6の新品O2センサーもそうだった。https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2809201/6897128/note.aspx

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この記事へのコメント

2022年10月12日 11:13
すごいっすね( ゚Д゚) オルタの電気をバイパスしたってことかな?

昔32スカイラインでヒューズボックスのアース線をボディにバイパスしたらエンジンのかかりが少しよくなりました、そんな感じでしょうか(;^_^?
コメントへの返答
2022年10月12日 13:53
そのとおりです。まさに低抵抗のバイパスです。

スカイラインのヒューズボックスでのアース線強化は十分に意味をなすでしょうね。
2022年10月13日 5:30
 今回もすごく勉強になりました。図解入りの説明のため、すごくわかりやすかったです。

 BenzWorldの記事も見ましたよ。ちょうど96年登録の95年という該当車、この頃ってちょうどクライスラーとの提携時期と重なるため、クライスラー流のコストダウンの可能性もあるかもと思いました。あの頃を機に、品質がどんどん下がっていったように思えます。

 ヒューズが古くなってくると電気抵抗をもってしまうのですね。「ヒューズ・チューン」とか言って、高額のヒュースが売れていたのを見たことがあり、怪しいと思っていましたが、こうやって説明を受けると納得です。

 ただ単に配線と言っても侮れない訳ですね。
コメントへの返答
2022年10月13日 13:28
Avensistさんのような車に詳しい方でも、私のやっていることで勉強になることもあるようですね。

金のような貴金属を除いて、他の全ての金属は空気中では酸化は避けられず、配線に使う銅線も、コネクターや端子類も古くなると、表面が酸化し、不導体層ができ、電気抵抗が上がります。ヒューズの場合もそうですが、そのソケットとの接触抵抗が特に上がります。表層部が酸化した導線は、高周波では Skin Effectで、特に深刻な問題にもなります。

私は仕事がら、電気・電子系に頭が偏向しているせいか、車屋さんからは奇異な目で見られることもあったりでした。でも、相談を受けたことの多くが解決し、皆さん、発想の仕方が変わってきました。お蔭でリフトやツール類も使わせてもらえ、メカ領域も私は幾らか慣れてきた気がします。車はメカとエレキの両面からアプローチすべきですね。

ベンツは昔の栄光どこに、という感じですね。近所で新車を買われた方が、失敗だったと話されています。
2022年10月14日 7:57
 いえいえ私なんかまだまだ未熟で日々が勉強です。

 Yamaeさんのような技術者の視点からの検証と説明、不具合がどのような工程で起きるのか、そして実験結果などをこのような形で残していただき大変ありがたく思っております。私はもちろん、以後年月が経っても、この貴重な記事を見つけた人達の役に立つこと間違いないでしょう。

 ご存知の通り、ネット上には様々な情報があるものの、信頼できるものは一握りといえます。たとえば、リンクのBenzWorldのやりとり、せっかくYamaeさんが重大な点を指摘しているにもかかわらず、それ以降の討論は、的を外れた「どこで生産されたか?」という論点で盛り上がり肝心な点を見落としています。大半はそんなレベルです。

 酸化による接触抵抗の増大、整備士の大半は結構見落としがちな部分だと思いますが、これから車が、どんどん電子化されていく上で、診断などの際は通常考慮の範囲に入れて行わなくてはならないと実感しました。

 いつも貴重なご意見や知識を共有してくださりありがとうございます。
コメントへの返答
2022年10月14日 16:21
私の投稿が皆さんのお役に立つなら、私にとって幸いです。

ネット上には、信頼できない情報も確かに多いですね。理論や原理的なこと解さずに突っ走ってしまうのは危険だったりもします。電球をLED化し、抵抗器を追加したら、発熱して内装が焼け、一つ間違ったら火災という事例もあったりです。

そうならないためには、人間、常に勉強ですね。

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「[整備] #シエンタ 処分を頼まれたバッテリーを再生してみる https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/3028334/7834659/note.aspx
何シテル?   06/16 14:29
古き佳き時代の車が好き。メカは苦手ながら、多くの車屋さんが得意でない電子領域を私はあまり苦にせず、助け合うことで古い車でも何とか維持している。
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