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Yamaeの愛車 [スバル R2]

整備手帳

作業日:2022年9月13日

車が後ろに引っ張られる?

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
最近、定速走行中に、突然、車が後ろに引っ張られるような感じのしたことがあった。ミスファイヤーが一瞬だけ起きているようにも感じたが、再現性は極めて悪く、スキャナーで読んでも、エラーコードはストアーされておらず、原因がはっきりしなかった。センサー類はエラー状態がある秒数以上続かないと、NG判定されないため、一瞬のエラーではコードは記録されない。症状悪化を待つは嫌いだし、後述のような理由で、この結線図の赤と青の矢印ラインをプロービングしてカム角センサーの波形を走行中にモニターしてみることにした
2
その理由とは、あれこれ活躍されている、もっふんさんにより、”カム角センサ不良・交換”というタイトルで、 https://minkara.carview.co.jp/userid/2513429/car/2055179/6141876/note.aspx
にこう記述されている、
”症状としては点火系の劣化に似ていますが、点火が弱い時の特徴である『アクセルを踏んた時に悪化する』事が無く、失火するときは突然まとめて失火するというデジタル乱数的な症状となります。”
に酷似した症状だったからである。

尚、ECUがカム角センサー不良と判断し、エラーコードを吐くのは、次の条件が揃った時という情報があり、走行中に一瞬だけ信号が変になっても、エンジンチェックランプは点灯しないらしい。
1.エンジンクランキング中
2.カム角信号が入力されない
3.5秒以上
3
これはカム角センサーの実測波形であるが、その後、症状の出たとき、黄色矢印で示すスパイクがデジタルオシロで捉えられた。方形状のカム信号とは別に、短いパルスがあるのは、以前、紹介した、スズキ・ソリオのこの例にあるスパイクパルスという点で似ている。R2で捉えたこの波形では、上側に伸びるものしか、写真に撮れなかったが、下向きに0V方向に向かうパルスを私の目では捉えたこともあった。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2809201/5412932/note.aspx
4
ソリオでは、このように、ボトムラインからノイズが上へ出ている点でR2とは異なる。またこのノイズは、振動を与えたときにのみ発生するものであった。三菱製のホール素子を使ったセンサーは古くなると、波形乱れや発振が起き易く、某T社のエンジニアに言わせると、
「ウチでは使えない。」
のだそうだが、私自身も複数の車屋さんでの経験からそう思う。そういう事情もあって、娘のステラでは、予防整備としてカムセンサーを交換しておいたくらいだ。確かにT社のエンジンに、三菱製のこの種のセンサーは使われていないが、使っている複数の車メーカーのどこでも要交換の事例を私は何度も経験している。もしかすると、車の買い替え需要を狙った高度な設計かも知れないが、三菱が製品化した初期のセンサーは以前に紹介したように、この例のような構造で、接触不良やハンダクラックが起き易い。
https://ameblo.jp/0812hit/entry-12470787052.html
余りにも問題が多かったので、それを改良したようだ。でも、改善後も、市場での評判は芳しくない。
5
R2は私自身が市内走行かローカル用に乗るだけで、遠出にはセルシオを使うので、娘の乗るステラに比べると、
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2914716/6814265/note.aspx
のようには、予防整備をしていないが、出先で不動になる前に、カム角センサーを交換することにし、22056KA070を部品発注した。

ネット上にもホール素子を使った三菱のセンサーの故障事例はウジャマンと紹介されている。これらはほんの一部であるが、何ページにも渡ってリストアップされるところを見ると、長期信頼性に欠ける部品の類とも言える。
https://syuuri2012.web.fc2.com/suzuki/wagonr/wagonr-7.html
https://www.goo-net.com/pit/shop/0580503/blog/16737
https://www.sakura-shaken.jp/service/archives/29417
http://k469.com/%E3%82%AB%E3%83%A0%E8%A7%92%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E4%BA%A4%E6%8F%9B/
http://ac-cel.jugem.jp/?eid=397
https://minkara.carview.co.jp/userid/678991/car/637689/2457550/note.aspx
6
このセンサーは吸気カム側の第4インジェクター脇に取付けられていて、交換するには、エアクリボックスを外して、その下をアクセスしないといけない。固定の10mmのボルトが見えない下側にあり、手探りで外したが、その際、そのボルトを下に落としてしまい、拾い上げるのが大変だった。以前、タペット音より、燃料レールが出すクリック音が気になり、私はそこに吸音のためのカバーを付けていて、これも作業をやりにくくしていた。
7
ついでに紹介しておくが、簡易オイルミスト受けをR2にもステラにも付けているせいか、エアーフィルターには、マヨネーズ状のものが付着していなかったし、変な染みも殆ど無かった。その詳細はここにあるとおり。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2914716/6043452/note.aspx
8
交換後、今のところ症状は出ていない。カム角センサー交換で直ったかどうかはもう少し走り込まないと分からないが、予防整備の一環でもあり、4千円強のセンサー代金は安心のためでもある。尚、波形モニターをその後も続けているが、今の所ノイズでトリガーが掛かることも後ろへ引っ張られるような感じになることは起きていない。

(追記 2022.11.24)
カムセンサーを交換して2ヶ月と2週間になるが、もう車が後ろに引っ張られるような感じになることは一切起きていない。普段、R2は近場用にしか乗っていないが、チェックのために、セルシオで行くことを考えていた隣の県の離れた場所に敢えてR2で行ってみたが、OKだった。

当初、エラーコードがストアーされていなかったが、カムセンサーではないかと思い、波形を観測したら、信号に髭ノイズの乗ることがあり、交換をして正解だった。
9
(2023.5.26 追記)
その後も、車屋さんから呼ばれて行ってみたら、三菱製のホール素子を使ったカムやクランクの回転センサーが原因だったという故障が今年になっても続いている。某T社のエンジニアが言った「ウチでは使えない。」はこういうこともあってのようだ。それは、
「・ホール素子の特性により、温度や経時変化などの要因でドリフトするので、長期の測定に向いていない。」
と日置電機のこのリンクに書かれていたりすることからも、言えるようである。
https://www.hioki.co.jp/jp/products/listUse/?category=39
ホール素子を使ったセンサーは予防整備の一環で交換しておいて正解な部品のようである。

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「[整備] #ステラ 発進時のノッキング音に対処 https://minkara.carview.co.jp/userid/1275711/car/2914716/7748003/note.aspx
何シテル?   04/12 10:14
古き佳き時代の車が好き。メカは苦手ながら、多くの車屋さんが得意でない電子領域を私はあまり苦にせず、助け合うことで古い車でも何とか維持している。
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