5年前のリペア液でガラスリペアをしてはいけない　その4

車内側から指を押し当て、
指圧の容量でグリグリと押し込む。
外側からの圧入で進路が開けないのなら
内側から押し上げてやれば良いのだ。

多少は染み込んでくれたようだ。
自身の手による指圧のほか、
ライターやヒートガンによる
瞬間的な加熱でガラスを膨張させ、
無理矢理レジンを侵入させるワザもある。

再び車外側。
三日月状のヒビがかなり細くなった。

レジン液の圧入をしつつ、
車内側から紫外線ランプを当てて
ヒビ内部のレジン液を硬化させる。
基本的にフロントガラスは紫外線を
ある程度遮断する効果がある上、
安物のランプということもあり
20分くらいはこのまま照射する。

また、紫外線ランプは
できるだけ直視しないこと。

車内側より。
ちなみのこの紫外線ランプ、
秋葉原の電気小物雑貨屋で
500円くらいで売られていたモノ。
今なら楽天やらamazonやらで
もう少しマトモな物が買えるかと。

あるていど時間を置いてから
リペア工具を取り外す。
この間も紫外線ランプは
ずっと点灯させたまま。

インジェクターが外れると同時に
圧入されていたレジン液や
インジェクター内部に滞留していた
レジン液があふれるので、
素早く付属フィルムで覆う。
このまま天日に晒して
さらに20分待つ。

GWあたりの初夏～海の日くらいなら
最も紫外線が強いので、
条件が揃えば5分で
ガッチガチに硬化することもある。
‥つまり、日除けを確実にしないと
リペア作業中にレジンが
硬化し始めちゃうのだ。
で、再リペアしようにも
半端に硬化したレジン液が
経路を塞いで作業不可能な上に
残ったレジン液もボトル内で
カチカチに硬化‥。
ガラスも道具も一瞬でおじゃん。