Z32(5型,NA)でのGreddy intelligent informeterの全表示項目
1
うちのZ32でのGreddy intelligent informeterの表示内容を全~ん部まとめてみました
※VG30DE+5型のZ32での全表示内容となります
・ターボ車(ブーストは4型以降じゃないと出ないかも)
・1~3型までのNA車
では若干異なります
(ターボ、EGRの有無、排気温度センサーの種類の違いによるもの)
エンジンをかけてからすぐ撮影しましたので
写真のデータは規定値からチョイとブレています
しかし…
グレッディインテリジェントインフォメーター
長すぎるよこの名前 orz
2
【SPEED】
車速センサー。
要はスピードです。
(カーナビに行く信号と同じもの)
【TACHO】
クランク角センサーから割り出したエンジン回転数。
要はタコメータです。
暖気完了(水温が80℃くらい)時点で
MT車:700rpm
VG30DE AT車:770rpm
VG30DETT AT車:750rpm
になってりゃ問題ありません。
【WATER】
水温センサー、要はエンジンの水温計です。
ニッサンいわく
「119℃越えたらどうなっても知らん!」
らしいので
そこまで行かないように気をつけましょう。
ちなみに、
水温計のハリが動き始める温度は45℃です。
冬場はこの温度まで暖気したいものです。
【IGNIT】
点火時期。
上死点(=ピストンが一番上にくるタイミング)に来るときのクランクの角度から
何度手前で点火しているか?(=BTDC)を示しています。
アイドリング時で15度。
写真ではちょっと進角されてますね。
これは始動直後で暖気が終わってないからデス。
3
【INJC1】
インジェクター噴射時間(左バンク)
要はインジェクター噴射パルス(左バンク)の時間幅です。
単位はミリ秒
【INJC2】
インジェクター噴射時間(右バンク)
要はインジェクター噴射パルス(右バンク)の時間幅です。
単位はミリ秒
アイドリング時:1.8ミリ秒~2.8ミリ秒
エアコンつけたらさらに+0.5ミリ秒足されますorz
【INTAK】
インテークマニフォールドでの吸気温度??かな??
が、Z32にゃ純正でそーゆーセンサーはありません
(こんな表示になります)
整備要領書には書いてないけど実は付いてましたーとかないのかな?
ターボ車には欲しいですよね?
【FUEL】
燃温センサーの温度。
要はフューエルパイプ内の燃料(ガソリン)の温度。
が、4型でVG30DEから燃圧コントロールシステムが廃止されてしまったので、
4型以降には燃温センサーがありません。(こんな表示になります)
4
【AIRF1】
エアフロメーターの電圧値。
アイドリング時で約0.8V~1.5Vを示します。
【AIRF2】
Z32にはエアフロが1個しかないので
この項目は表示デキマセン。
【O2-1】
O2センサ出力電圧(左バンク)
排気内の酸素濃度を測るセンサー「O2センサー」の
左バンク側の値です。
【O2-2】
O2センサ出力電圧(右バンク)
排気内の酸素濃度を測るセンサー「O2センサー」の
右バンク側の値です。
Z32のECUは排気内の酸素濃度を測ることで空燃比(A/F)がわかる算段になっています。
ホラ、湾岸MIDNIGHTでやってた「リッチ」だの「リーン」だのってアレですわ。
無負荷2000rpm(クラッチ踏んでフカしただけの状態)で、0V~1VになってりゃOKです。
5
【A/FC-1】
空燃費(A/F)補正(左バンク)
左バンクのO2センサーの情報(O2-1)をつかって
空燃費の補正をした結果だと思ってください。
【A/FC-1】
空燃費(A/F)補正(右バンク)
右バンクのO2センサーの情報(O2-2)をつかって
空燃費の補正をした結果だと思ってください。
正しくは「空燃費フィードバック補正係数」といいまして、無負荷2000rpm(クラッチ踏んでフカしただけの状態)で、
75%~125%になってりゃOKです。
【BATT】
バッテリー電圧。
11V~14VあればOK。
【THROT】
スロットルセンサーの電圧。
要はスロットル開度。
スロットル全閉:0.5V~全開:4VになっていればOKです。
※なぜ全閉で0Vにならないのかというと、
これでセンサー不良を診断できるからです。
センサー稼動中はいつも通電されているものなので、
0Vだったらセンサーから電気が来ていないのですから、
「ああセンサーがイカレたナ」
とわかるわけですわ。
ちょっとした計測制御の知恵です。
6
【EGR-T】
EGRシステムの温度??かな??
でも4型で全車EGRシステムが廃止になったので
表示のネタがないハズ…(こんな表示になります)
【EXH-T】
排気温度センサー。
インパネの排気温度警告灯を点灯させるためのもの。
(4型以降のVG30DE車のみ対応しています)
排気温度が900度以上行くと点くのかな・・・ちょっとコイツは仕様がわかりません。
いつも5V(=排気温度に異常ナシ)になっていればOK。
※Z32はもともと、
排気温度センサーの信号をECUを介さず
直接メーターの警告灯のところへ配線されていました。
何故か4型以降のVG30DE車だけ、この信号がECU入力信号として扱われています。
でも何でNAだけ???
7
【INJC1・INCJ2:インジェクター噴射時間とは…】
★インジェクター噴射時間とは☆
1つのシリンダーに対して、
1回の吸気工程に1度、
この時間の間(=インジェクター噴射時間)だけ
インジェクターから燃料を噴射します。
★1回転あたりの合算噴射時間☆
で、V6エンジン1回転あたり3つのシリンダーで
吸気工程(=燃料の噴射)が行われるので、
1回転あたりの噴射時間を合計すると
1回転あたりの合算噴射時間[ミリ秒/回転]
={インジェクター噴射時間[ミリ秒]×3}・・・①
の時間だけ燃料が噴射されます。
(×3はシリンダーの数)
インジェクターは1つのシリンダーに1つ付いているので
V6エンジンだと合計6本ついています。
上の①の時間は、
「6本あるインジェクターを
1本のインジェクターが代役した場合に
何ミリ秒噴射していることになるの?」
と読み替えると想像しやすいと思います。
★1分あたりの合算噴射時間☆
さて、アクセルを踏めばエンジンの回転数は上昇します。
エンジン回転数はrpm(=回転/分)、
つまり「1分間で何回転回るんだね?」という単位で計測されます。
てことは、回転数に上の①(=1回転あたりの合算噴射時間)を掛けてやれば
1分あたり何ミリ秒燃料を噴射するのかが分かります。
1分あたりの合算噴射時間[ミリ秒/分]
=エンジン回転数[rpm(=回転/分)]×①
=エンジン回転数[rpm(=回転/分)]×{インジェクター噴射時間[ミリ秒]×3}・・・②
★計算してみましょう☆
てことは、例えばアイドリング時、
950[rpm]で(rpm=回転/分)
インジェクター噴射時間が2.5[ミリ秒]だと、
950rpm × {2.5[ミリ秒]×3}=7,125ミリ秒/分
つまり、
6本あるインジェクターを
1本のインジェクターが代役した場合に
1分間で7,125ミリ秒も燃料を噴射していることになります。
1秒=1,000ミリ秒ですので、
1分間に約7秒間燃料を噴射させた分だけ
燃料が消費されているってワケです。
★1分間あたりのガソリン消費量☆
噴射させる時間がわかったので、
実際にどれだけの量のガソリンが消費されているのかを考えてみましょう。
Z32の純正インジェクターの流量は
VG30DETT:370[cc/分]
VG30DE :295[cc/分]
です。
1分間ずーっと噴射しつづけるとNAのZ32(=VG30DE)だと
295ccのガソリンを消費する、ということです。
てことは1分間あたりのガソリン消費量は?
上の②を分に直して、それにインジェクターの流量を掛けてやりゃでてきます。
1分間あたりのガソリン消費量
=インジェクター流量[cc/分]×{②÷60秒}
=インジェクター流量[cc/分]×{{エンジン回転数[rpm(=回転/分)]×{インジェクター噴射時間[ミリ秒]×3}}÷60,000ミリ秒}・・・③
# 燃費計をつくるには
# インジェクター噴射時間・回転数・速度・インジェクターの流量の情報が要るワケです。
# 瞬間燃費とか表示させてみたいですね~
# 市販の燃費計は回転数をとらないのですが、
# 多分インジェクター噴射時間の情報の出力回数を回転数として使っているのカナ…と思います。
★計算してみましょう☆
さて、さっきの約7秒の話、
NAのZ32であれば、
1分間に7.125秒間/分も吹くというのは…上の③を使うと
295[cc/分]× (7,125[ミリ秒/分]÷60,000[ミリ秒]) = 35.03125cc
1分間アイドリングさせると
35ccの燃料を消費するんだな、ということがわかります。
28分くらいアイドリングさせると1リッター使っちゃいますね…
# 実際には、ECUがインジェクターに
# 「2.5ミリ秒だけ吹いてちょ!」
# とお願いしてもすぐ反応できない(無効噴射時間)ので
# インジェクター噴射時間から0.8ミリ秒ほど間引いた時間だけ
# 実際に燃料が噴射されていきます。
# って富永サン、こんなんで合ってますか・・・?
8
ちなみに、ECUでは、こんな風にインジェクター噴射時間を計算しています。
(ちょっと適当に書いてます。
細かい話は別の整備手帳に掲載してみました。)
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エアフロメーターからもらった電圧値を
ECUで変換算出して吸入空気量を出す
↓
基本噴射時間を決める。
基本噴射時間
={吸入空気量÷エンジン回転数}×K定数
(K定数:吸入空気量から基本噴射時間を求めるための定数でECUの中にある)
↓
無効噴射時間を加味してインジェクター噴射時間を決める
インジェクター噴射時間
=基本噴射時間×燃料マップで導出した補正係数(空燃比補正,水温補正,加減速補正)+無効噴射時間
# 無効噴射時間はインジェクターに行っている電気の電圧で変わります。
# 要はバッテリー電圧(BATT)に左右されてしまいます。
# アーシングが効くように感じられるってのは
# アーシング施工時にバッテリー端子を外すことによって
# ECUがリセットされて再学習されるのもあるんですが
# 恐らくコレもカンケーあるんじゃあ・・・?
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・空燃費補正:
空気とガソリンの混合比率を調整するための補正。
リッチだリーンだってヤツです。
O2センサーの電圧値、吸入空気量、回転数、学習値を元に導出
・水温補正:
水温が低くて力が出ないとき、水温が高すぎてガソリンの気化熱で冷やす必要があるときの調整。
水温センサー、スロットルセンサー、回転数を元に導出
・加減速補正:
グっと踏み込んだときにグっとパワーを出す、アクセルOFFのときに燃料をカットして燃費を良くするための補正。
スロットルセンサー、回転数を元に導出
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