【始動不良原因を発見!】スターターラインの断線補修
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
次は、DME、VVTユニット不良を点検することにしました。
まず、DMEユニットです。
2
DMEユニットの中身です。
蓋を開けて見える範囲では、パターンの断線や、部品の破裂、焦げ等、特に問題となりそうなところは見当たりませんでした。
そして、この基板の裏側も点検したかったのですが、基板にかなりの力を加えても浮いてくる気配すらなかったため、無理はせずあきらめました。
ただ、電子部品が焦げた独特の匂いもなく特に問題はなさそうでした。
3
次に、VVTユニットも点検しましたが、こちらも特に異常はなさそうでした。
こちらも基板が簡単には取り外せず、片面だけの検査となってしまいました。
4
DME、VVTユニットの点検が終わり、元に戻していたところハーネスの途中にになぜか絶縁テープが巻かれているのを偶然発見。
テープを剥がしてみると、被覆は破れ、さらに中の配線も切れかかっていました。
明らかに人為的にいじられた形跡でした。
5
断線部分のアップです。
よく見ると、中の配線の半分ぐらいが断線しており、これでは設計した電流が十分に流せなくなります。
しかも、太目の配線でしたのでそれなりの大電流を流す設計部分のはずで、このままでは細い線に大電流を流すのと同じことになりこの部分で発熱してしまう可能性もあり危険な状態でした。
6
断線していた部分を切り落とし、半田付けでしっかりと配線し直します。
(写真を撮った後に写真下側部分の半田付けが不十分なことに気付いたので、追加の半田付けを行いました)
7
半田付け後は、収縮チューブで絶縁します。
手持ちでちょうど良い太さのものがなく、防水タイプのものを使用したのでちょっと太めの仕上がりになってしまいました。
他にも同様の不具合がないか、入念に点検しましたがこの部分だけのようでした。
そして、後からこの配線が何かを調べたところ、何とスターターを回すためにDMEからスターターに向かっている配線ということが判明しました。
スターターが回る際にスターターのピニオンギアがフライホイールに噛み合わず、「ガーーッ!」とすごい音を立てる時があったのは、この断線しかかったところで電流が足りなくなりスターターのピニオンギアをフライホイールのところまで十分に飛び出させる力を出せなかったことで起きていました。
コイルは温度が高くなると同じ力を発生するためにはより多くの電流を流す必要があります。朝一や冬場などエンジンが冷えている状態ではこの「ガーーッ」は起きず、ある程度外気温が高くエンジンが温まっている状態で、エンジン始動するときに発生し易かったのは、ピニオンギアを飛び出させるコイルがある温度以上に温まってしまい、更に断線した部分の電流制限によってピニオンギアを十分に飛び出せる力が出せなくなり、「ガーーッ」が発生するという理屈が成り立ちます。
この修理以降、「ガーーッ」は発生しなくなりました。まさかの原因で、嬉しいより疲れがどっと出た感じです。次は、エンジンストールをやっつけます。
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