目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
むかしレガシィで水平対向のプラグ交換をしていた手順で挑戦。自己流につきご指摘はご勘弁ください。腰を休ませながら約90分で4本交換できました。
86のプラグ交換は工賃が高く難易度も高いとウワサですが、昔の水平対向の方が辛かったです。エアクリ・バッテリー・Wタンクを丸ごと外さないとプラグに手が届かない古いレガシィに比べれば、86の方がラクです。エンジンとボディーの隙間も昔の水平対向と変わりません。
【概要】
水平対向はエンジンとフレームの隙間が狭く、その狭いところにプラグが真横に刺さる。角度的に目視もできない場所です。
普通の工具ではプラグに届かないため、工具は「狭いところ」で組み立てながら、手の感覚でプラグ交換する手段です。
工具さえそろえば難しくないはず。頑張ってみてください(^^)/
2
【工具】
プラグソケット14mm
ラチェットレンチ
ソケット10mm・12mm
ソケットアダプター
潤滑油を少々
ラチェットは薄いものが便利。画像にある最上段ラチェットはほとんど使えませんでした。
ソケットアダプター(ロングアダプター)は長すぎても短すぎてもダメ。わたしは7cmアダプターしか手持ちがありませんが、これより長いと交換できなかったかもしれません。ちなみにソケットアダプターは、Hセンターなどで安売りしているラチェットセットに付いていたものです。
3
【作業領域の確保】
邪魔になるユニットを移動させます。
10mmボルト3本固定です。
ボルトが外れたら、コネクターは外さず、リア方向に「おむすびころりん180度回転」させて移動。そのまま放置でOK。
そして大事なポイント!
画像のように雑巾(黄色いやつ)をつめます。これで雑巾2枚分。「エンジンとボディーの隙間」で「高さはプラグホール直下」につめます。
これでボルトや工具を落としても「奈落の底」に落ちません。
4
【イグニッションコイルを外す】
10mmソケットとラチェットで固定ボルトを緩めます。緩んだら手回しで外す。
四角いイグニッションコイルを素手で引き抜きます(先端はプラグが接続)。
引き出すとプラグブーツがホールに引っ掛かると思いますが、プラグブーツはゴム製でしなりますので、適当に曲げたりなどしてホールから取り出します。
ホールから抜き出せたら、配線コネクターを外し、イグニッションコイルを取り出します。
5
【プラグ取り外し】
①「プラグソケット」だけをプラグホールに入れる。ホールの深さは10cmちょいありますが、まずはプラグソケットを奥まで入れずにホールから2cmほど出るように入れてください。
②プラグソケットに「ソケットアダプター」をドッキングさせます。
もしプラグソケットが奥まで行ってしまったら、手探りでアダプターをドッキングさせてください。
③手探りで「プラグソケット+アダプター」をプラグにドッキングさせます。すこし回転させれば自然にドッキングします。アダプターが回らなくなったらドッキングしてます。
その状態で「ラチェットレンチ」をアダプターにドッキング。
(うまくドッキングできなかったら、一度プラグからソケットを外した状態で、ラチェットとドッキングしてください。「ソケット+アダプター+ラチェット」にしてから再びプラグにセットしてみてください。)
このラチェットは緩めるだけに使うため、緩んだらラチェットを切り離す。切り離しに手こずったら、接続部をマイナスドライバーでこじると良いと思います。
④あとはプラグがエンジンから外れるまで手回しで緩めます。
6
(④の続き)
プラグがエンジンから離れると「プラグ+ソケット+アダプター」の状態になると思います。このままでは長すぎてホールから出ません。なのでアダプターを切り離します。
片手でプラグソケットを抑えながら、もう一方の手でアダプターを引き抜く。
アダプターを切り離せると「プラグ+プラグソケット」でホールから抜き出せます。
★ポイント★
アダプターを切り離すさいに、プラグソケットが1~2cmホールから出ていないと指でつまみ出せません。アダプターを切り離すときは反動でソケットが奥に行かないよう注意してみてください。
でも、奥に行っても大丈夫です!
「再度アダプターをセットし再挑戦」「指先に両面テープを貼ってソケットを引き出す」「小指でソケットの四角い差し込み口に引っかける」など方法はいろいろあります。
【プラグ取り付け】
ここが分岐点です。
新しいプラグをプラグソケットに装着。プラグのネジ山にちょっと潤滑油(556など)を付けると回しやすくなると思います。
7
あとは取り外しの逆手順。
①「プラグ+プラグソケット」をプラグホールに入れる。
②「アダプター」をプラグソケットにドッキング。
③手探りでプラグを回す。着座(プラグのワッシャーがエンジンに接触)するまで手回しで締める。
ちゃんとネジ山が合うか不安になるかと思いますが、勝手にネジ山に合います。
④手回しで回らなくなったら、おそらく着座しています(ワッシャーが壁に接触)。
ここでアダプタの先端に「ラチェット」をドッキングさせます。一度プラグからソケットが外れても問題ありません。
ラチェットで増し締めをしますが、もし力をかけずにまだまだ回るようでしたら「まだ着座してません」ので手応えを感じるまでラチェットで回してください。
着座するとワッシャーが縮むだけなので限界があります。下を参考に増し締めしてください。
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初めての装着なら1/2~2/3周(180度~240度)だけラチェットを回す。
おそらくスペースが狭いのでラチェットは45度回転ぐらいしか動かせません。それを4~5回まわせば完了です。
45度×4回=180度
45度×5回=225度
再装着の場合はワッシャーが潰れてますので、70度~90度ぐらいの増し締めでOK。
回し過ぎると陶器が割れたりするので注意。
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【プラグホールから工具を抜く】
増し締めができたら完成、あとはお片付けです。
ラチェット、アダプターの手順で切り離し、最後にプラグソケットを取り出せればOKです。
ソケットとアダプターを切り離すときは、ソケットがプラグと離れているときがベターです。ソケット内部は磁石やパッキンが付き物なので、ソケットだけプラグに残してしまうと取り難くなります。
★もし、ソケットがプラグに密着してアダプターだけ抜けてしまう場合★
ソケットとアダプターを再度ドッキング。接続部側面に負荷をかけるイメージ(=ソケットをアダプターで掻き出すようなイメージ)で抜いてみてください。もしくはネジリを加えながら抜いてください。
それでもダメならアダプターにテープなどを巻いて隙間を埋めて挑戦してみてください。
【イグニッションコイルを戻す】
こちらも逆手順。
1、プラグブーツをホールに入れる。
2、配線コネクターを接続。
3、イグニッションコイルを押し込む。(プラグに接続する手応えは感じませんが、下のボルトが締まれば問題ない。)
4、ボルトで固定。
以上で1本の交換が終了です。
同じ要領で別ホールも作業し、最後にユニットを元に戻しておしまいです。
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