運転用の靴探し

大阪の梅田に、阪急メンズ館というのがオープンしまして、結構たちます。
ここの一階、靴の在庫が本当に豊富で、超高級品から普及ラインまで、一式ほとんど揃っています。

今回は、GVF運転用の靴を探しに行きました。
この店はフィッターもいるので、相談にのってもらいながら靴を探す事ができます。

2ペダルである事
アルミペダルである事
スーツで乗る機会も多い事
車を降りた後もスーツとの組み合わせで外を歩ける事

これらを条件に探す事にしました。



まずはこちらの写真。
GVFをスーツで運転している時の足元です。
履いているのは国産靴、スコッチグレインの黒のプレーントゥ。
3万円の靴です。完全仕事用。冠婚葬祭全て行ける靴です。

スポスポと脱ぎ履きが出来るので、座敷の店でも安心。

写真を見てもらうと分かりますが、私はかかとの位置がほとんど動かずに運転しているので、ブレーキペダルはぎりぎり右側、アクセルペダルは中央を踏んでいます。
このGVFのペダル、アルミなので、表面がツルツルしています。
ブレーキ時の写真を見て欲しいのですが、靴の右側、小指部分とアクセルペダルとの距離は10mmもありません。

そしてこの国産の仕事用の靴のソールですが


前半分は革です。滑り止めの丸いゴムが3箇所あります。

この靴でアルミのブレーキペダルを踏むと、びっくりする位滑ります。

そして滑った靴は右に流れ、アルミのアクセルペダルに接触します。
当然靴のアッパー部分にも傷が入りますし、なによりブレーキング時に革靴が右に流れるのは危険です。アクセルペダルがすぐ近くの位置にあるので、靴が流れてもブレーキペダルから足が外れる事はありませんが、ブレーキのタッチは如実に変わります。

総革のソールの革靴では、GVFの運転は危険

これは、ペダルがゴムならば全然問題になりません。
営業車の日産キューブ、トヨタのラクティスはゴムペダルで、革底の靴で運転しても何の不安もありません。

そこで私は、運転用にカスタムした靴を持っています。

これは私の大好きな靴、Church'sのBurwoodというモデルです。プラダに買収される前の、私が就職した頃から売っているモデルで、7万円位です。

こちら、現在のソールです。
前半分、革底全てをビブラムのゴムを接着しました。
こうする事で、アルミペダルのGVFでも何の不安も無く運転できます。
およそ3000円ほどの加工です。
革のソールの保護にもなりますし、お気に入りの靴はこうして改造してGVFを運転できる様にするととても便利です。

今回は、このチャーチをお店に履いていって、運転用の靴を探してもらいました。
出てきたのはこちら！

濃紺のスリップオンです。
写真では分かりにくい色ですが、濃い紺色です。
スリップオンはどうせカジュアルにしかなりようがないので、こういう色もOKかなと思います。合わせるスーツも紺とかベージュですし。
2万6000円。
公式の販売ページ。
販売店少ないみたいです。阪急メンズ館なら確実に買えます。

価格的に、傷が入っても気にならない程度のお値段。
スリップオンで、車を降りてドレスシューズに履き変える場合の脱ぎ履きがし易い。
このままスーツと組み合わせて歩く場合でも、ぎりぎり許される。
ただ、スリップオンなのでフォーマルなお店はNGになります。


ソールは革底なのですが、前半分は革の上からさらにゴム底が貼り付けてあります。ようするに上のチャーチの靴で別途お金を払って改造してもらった加工が最初からやってあります。
これはお徳感があります。

このメーカーは他にもこの手の運転用の靴を沢山出しているようです。
スエードの物、底が全てゴムの物等。

GVFはせっかくの2ペダルなので、靴選びの自由度が高いというメリットを活かさないと勿体無いです。

3ペダルのモデルでは、どうしてもレザースニーカーというような選択になるので、そのままスーツと組み合わせるのはちょっと難しいです。

手持ちのお気に入りの革靴も、ソールの改造でGVF向きに変えられると思います。
ビブラムのゴムソールの貼り付け加工、本当に便利な靴に変わります。おすすめです。

7万～の価格帯の靴、12万～の価格帯の靴を使っている方で、運転用にはちょっと勿体無いという方は、今回私が購入したような、3万を割るようなスリップオンはどうでしょうか。かっこよさと、運転への対応の両方を高いレベルで両立している靴が今は探せます。