八王子市　八王子城

標高445M

北条氏康の次男、氏照によって築城。

北条氏の城としては大規模な山城であったが、秀吉の小田原征伐により天正18年（1590）6月23日、わずか１日で落城。

秀吉は上杉景勝・前田利家らの東山道支隊に対して八王子城総攻撃を命じたが、城主の氏照は小田原城に籠城中だった為、家臣（横地監物・中山勘解由・狩野一庵・近藤助実・金子家重　等）や農民や商人・僧・神官、夫人など総動員で応戦した。

6/21鉢形城主北条氏邦の城代横地右近将監(兄）の名で八王子城代横地監物（弟）へ降伏勧告をしたが、「開城反対　籠城死守」。ついに6/22夜中、侵攻開始となる。
深い霧が立ち込める中、前田勢は大手口より近藤助実の守る山下曲輪を陥れ、明け方には金子丸を破り金子家重の首をあげた。搦手では上杉部隊が平井無辺と称する八王子出身者の先導により手薄な守りだった三の丸一庵曲輪に登り詰めたとされる。
死闘の末、戦い手の多くを失った北条側の武将や女・子供は自刃し御守殿の滝に身を投げ、城下の川は赤く染まったという。（伝説）

山麓の御守殿付近には、曲輪の石垣が残っている。虎口や曳橋の復元作業も進んでいる。天守・曲輪のある山中・山頂（要害地区）への登りは40分程度のハイキングコースとして道が整備されている、その先の西尾根に行くと「馬冷やし」や「詰めの城」があるようだ。
※薄暗くなってから登り始めたので天守より先は今回やめておいた、午前中に登るべし。